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手の届くところにいる、夢を実現したチューター

 先日、娘の塾探しで、最寄りのターミナル駅にある、有名な大学進学塾での進路相談に行ってきました。

 今は大学受験も現役合格がデフォルトなので、現役時代から勝負をかけないといけないようで、自ずと受験準備も早くなっているようですね。

 考えてみると、かつてのように「一浪当然」とか「〇高四年制」とかいわれ、合格が当たり前であった、僕らの時代であると、僕のような現役合格は、少数派だったわけですが、今は現役合格が多数派、しかも出口の就職は売り手市場ということで、理系学生の多くが大学院に進学することを考慮しても、モラトリアム期間は短くなり、社会に出ていくことが早くなっているのだと思います。

 そして、定年延長により、企業や役所で勤務可能な年数も増えているわけで、社会に出てから引退するまでの期間も長くなっているわけです。

 こうしたことを背景に、社会に出てからの学び直しの重要性が言われるようになっているわけで、また、社会に出てから、終身雇用の流れに乗らず、途中でキャリアを中断し、そこでモラトリアム期間を設けて、新しいことにチャレンジする、そうしたことができる環境があるから、若くして辞める人が増えているのだなと、自分なりに構造を理解できたような気がしました。
 
 さて、今回、進路相談に対応してもらった、塾の担当者は、塾の職員や講師ではなく、この塾の卒業生で、大学生活を送りながら、後輩のサポートをしている、いわゆるチューターと呼ばれる人のようでした。
 
 この人、僕の住んでいる地域では、ギリ、進学校といえるような、公立高校の出身ですが、大学は早稲田の教育学部とのことで、思っていた以上のところに入学できたのではないかと思います。

 僕と、僕の娘は、高校のレベルではだいたい同じようなところに進学しており、そのチューターの学校よりはランクの上の進学校ですが、それでも、さすがに早稲田は上位層でないと入れない、そういう意味では、きらびやかな進学実績を掲げる上位進学校の卒業生に比べ、親近感が湧き、娘も身近なサクセスストーリーとして、近い存在という好印象を持ったみたいです。

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