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K-POPのデザイン11: テクノロジーを信じたSM

80年代歌謡曲しかなかった韓国音楽界で、日本のジャニーズ文化を研究し韓国流にアレンジして最初にアイドル産業で成功したのがSMであり創設者イスマン氏である。そんな彼とSMのひとつの集大成が、創立20年の2016年に構想をプレゼンテーションした「New Culture Technology, 2016」であり、同年正式デビューした NCT(Neo Culture Technology)であった。

新しい文化技術(NCT: New Culture Technology)へと進化し、キーワードはまさにインタラクティブです。皆さんと一緒にコミュニケートしようとすることがSMの願いです。

この中で紹介された5つの新プロジェクトは、映像制作共有アプリ、プロデュース参加型アプリ、複合ウェブメディアなど、当時の台頭してきていたSNSやアプリの流れを存分に発揮しようとしたものだった(過去形)

また音楽以外に商業施設など幅広いビジネスを展開するSMは、NCT構想前の早くから独自のホログラムシアターを持ち、体験型ライブビューイングである「SURROUND VIEWING」やホログラムミュージカルも行ってきた。

そして今年のようにライブ興行が窮地に陥っている中「Beyond LIVE」と銘打ち、最新スクリーン技術とAR表現そしてファンとのインタラクション性を軸とした無観客ライブを毎週末配信し、さらにその可能性を拡張している。

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ちなみにSMのグッズショップやカフェ、前述のホログラムシアターなどが今年まで入っていた複合施設COEXには、SamsungのスマートLEDを使用した多面液晶ディスプレイが設置されている。このディスプレイ自体はSMによるものでないが、その上映コンテンツとしてSMアーティストの映像とともに音楽チャートや天気をリアルタイムで表示するDOOHがある。

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創業当時同様SMは常に時代を先読みして、それを今度はテクノロジーの力によって成し遂げようとしている。これは、イスマン氏がかつて歌手活動を辞めた後エンジニアを志し、米国留学しロボット工学を専攻していた経緯も関係しているのだろう。

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次回

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