【余談】感情の重要性

「気持ちを言葉にできない」とひとくちにいっても、
・気持ちの概念と状態が結びついてない
・表現することに抵抗がある
・そもそもそういった感情を持ちにくい
・実感を持つチカラが弱い
など色々な理由がある。

私は30代前半まで「怒り」に支配されていました。
本当は色々な感情を抱いていたのですが、味わう機会や、結びつける機会、関わりが少なかったために、自分の感情がよくわからないまま大人になってしまったのです。

悲しみ、悔しい、辛い…といったエネルギーがマイナスになるような感情について、
生きていくのが精一杯だった私には、味わっている場合ではなかったのが現実です。

動くために「怒り」というエネルギーとして表出してきました。
怒りはエネルギーを消費しますが、塞ぎ込んで動けなくなるというよりは覚醒して動く、行動することができます。
なので、日々の生活を営むために悲しいけど、悲しみを怒りに変えて動いていた、というのが私のパターンでした。

悲しい、悔しいをしっかり味わうことがなかったので、その感情への耐性もつかず、不快な感覚としか認識できずにいました。
尚更に、そんな感覚を与える状況や人に怒りを感じ、ぶつけるという悪循環に…

カウンセリングを通して感情を受け止める作業を少しずつ行いました。
また、旦那さんとの関係性ができていく中で、旦那さんに話を聞いてもらって「ホッとしてホロホロ涙が出る」という体験をしたことが大きな転機となりましま。

ああ、悲しいってこういう感覚なんだ、今わたしは悲しかったんだ。
悲しい時に、泣いていいんだ。
という体験によって、それ以降に怒りが湧いたとしても「悲しいからわかってもらえなくて怒っている」と自覚することで、
怒りをぶつけるのではなく、相談するという行為に変わっていきました。

また、わからない感情でぐるぐる🫨して苦しい時に、それが悲しい感情なのだと知ったことで、混乱😵‍💫状態ではなくなり、悲しいから少し休もうと思えるようになりました。
「いま、悲しいんだな」と呟くこともあります。
そうすると、自分を守るための不用意な「怒り」の二次発動が起こらなくなりました。

感情は、知っていること、味わった経験があること、というのが結構大きい意味を持つのだと思います。

人は、食べたことないものは警戒するし、毒だと思うと吐き出そうとするのと同じで、
感情も不慣れで不快なものはすぐに消し去りたいと思うのは自然なことです。

でも、悲しみがあるからこそ喜びもひとしおで、
悲しみに蓋をしていてはいつか別のところに支障がでてきます。
グリーフワークの概念がまさにそうで、人の死や別れをしっかり悲しむことで癒されて前に進めるようになるわけです。

発達障害や、複雑性PTSDの人なんかは特に感情に対しての認識がうまくいかないのかな??
という体感があります。
私自身と、支援経験の中で感じていることです。

感情を知ること、味わうこと、表現することを安心してできる場所、人をいかにして作るか、ということは、とても大切なテーマだと思います。

(また、どこかのタイミングでキチンとまとめたいと思います)

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