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志望理由書を基に「マイ面接想定問答集」を作って、万全の面接試験対策を!

割引あり

 更新日:2024/11/07

 小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導で教えている、作文・小論文・志望理由書作成における実践的な技法をレクチャーするのが、このシリーズ【文章作成の実践】。

※記事内に広告があります。

(〆野の自己紹介はこちらから見られます。)

 これは志望理由書作成に関することの、いわば番外編です。「実際的な模擬面接と合わせて、作成した志望理由書を基に『マイ面接想定問答集』を作り本番の面接試験に臨もう!」という趣旨の記事になります。「面接でしっかり答えられるか心配だ」、「緊張して頭が真っ白になったらどうしよう」と不安に感じる受験生も多いかと思います。そうした学校推薦型選抜や総合型選抜で面接試験が課されている受験生に対して、「マイ面接想定問答集」の作成をオススメするのがこの記事の内容です。

 今現在〆野は対面指導を行っておらず、専ら小論文や志望理由書の添削指導や採点評価を在宅で行っているため、こうした指導をしていませんが、以前塾・予備校で指導していたときは、面接試験がある各生徒には「その生徒オリジナルの面接想定問答集」を作成させていました。想定される質問を書き、それに対して自分ならどう答えるのかを「問答集」としてまとめさせていました。これ自体は何ら特別な指導ではない(と私は)思っていたので、どなたかがnoteで記事として書かれるのかなとnoteを巡回していましたが、これ自体を記事としてまとめたものがないようなので、ここでまとめたいと思います。……でも正直、もう少し早く記事にしておけばよかったなぁ、ちょっと遅いよね(苦笑)。

(私の紹介は以下の記事をご覧ください。)


オリジナルの「マイ面接想定問答集」を作る。

 学校推薦型選抜や総合型選抜で受験する生徒諸君は、学校や塾で、先生を相手に模擬面接を行っていることと思います。しかし、それら面接の練習をただ漫然と行っていてもあまり効果的な対策とはなりません。もちろん、「大人の人を相手に話す」度胸などは身につくと思いますが、それだけが面接試験攻略に備えるべきことではありません。緊張することなく堂々と自分の考えが述べられるかどうかも大切ですが、相手の質問に対してどう答えるか、その答えの「中身」を充実させることも重要でしょう。そのために、「こういう質問が来たらこう返す」という問答をあらかじめ想定しておいた方がよいです。そして、それを「問答集」としてまとめておくと、「実際どう答えるか」の具体的な対策にもなるし、本番までそれを何度も見返せば、たとえば通学時の電車の中でも、脳内で即席の面接対策ができます。ですから面接試験対策として、自分独自の「マイ面接想定問答集」を是非作成してみてください。

「マイ面接想定問答集」用のノートを用意する。

 何のノートでも構いませんが、「マイ面接想定問答集」用にノートを用意してください。書く内容は単純です。聞かれる質問を書きそれに対する答えを書きます。それをいくつも書いていきます。ただし、ルーズリーフは余りオススメしません。これは私の経験ですが、ルーズリーフにまとめている人で適切に管理ができている人は少ないです。中には、ファイルに綴じずに雑多にルーズリーフの袋(?)につっこんでいる人もいて、そうした生徒はしばしば書きまとめた問答集の一部を紛失していました。面倒くさがり屋の方や整理整頓が苦手な方にはオススメしないアイテムです。心当たりのある方は、「普通のノート」にしましょう。

 また、最近ですとスマホやタブレット端末を活用してメモ機能を使ってまとめる生徒もいるかもしれませんが、これも余りオススメしません。というのは、書き加えたり削除したりを面接練習に応じて頻繁に繰り返すからです。たとえば、自分である質問に対する答えを考えてみてそれをまとめた、で、後日模擬面接でその同じ質問がたまたま聞かれたとします。そのとき特に問題がなかったならばその考えた回答でよいということになりますが、逆にその担当の先生からその回答内容に注意やアドバイスが入ったとしたら、その回答は見直して修正する必要があるでしょう。このとき、紙とペンならばその先生のコメントを聞きながら自由自在に直すことができます。また、これは入試の本番の日のことですが、スマホやタブレット端末は試験会場で出せないことがほとんどです。「あ、あの質問にどう答えるんだったかな」と面接の控室でさっと確認するには、「普通のノート」の方が都合がいいでしょう。

 さて、その上で以下では、どのように「マイ面接想定問答集」を作成し内容を充実させていくかまとめていきます。

進路指導室や自分の志望大学・学校を同じように受験したOBを積極的に活用する。

 「マイ面接想定問答集」の作成においては、「その入試で過去にどのような質問をされたか」を知ることが大きなカギになります。そのため、まずは自分の高校の進路指導室を積極的に活用しましょう。多くの高校では、推薦入試を受けた生徒から「本番どのような試験であったか」を聞き取り調査をして毎年アンケートをとっています。自分が受ける大学や学校を過去に受けた生徒が面接試験で何を聞かれたのか、それで知ることができます。また、大手塾や予備校の進路指導室でも、そうした過去に受験した生徒のデータや情報を同じように聞き取ってまとめたものがあります。進路指導室にいきなりは行きづらいという人は、担任の先生や予備校の教務スタッフに相談してみてください。

 また、部活動で卒業生OB・OGに会える人は、自分が受ける志望大学や学校を受験したOB・OGから情報を得るのも手です。自分と同じように学校推薦型選抜でその大学・学校を受けたOB・OGがいたら、面接試験で何を聞かれたのか聞いてみるとよいでしょう(※そのOB・OGがその大学や学校に必ずしも合格していなくてもよいです)。

普段の模擬面接練習で聞かれたこともフィードバックする。

 本番の面接では、「過去に聞かれたこと」だけが問われるのではありません。そのため、前述の通り、普段学校や塾などで行っている模擬面接練習で聞かれたことも「マイ面接想定問答集」に書き留め、その練習内容もしっかりフィードバックしてください。その練習を担当した先生から受けた注意やアドバイスなども合わせて書き留めておくのも大変効果的です。せっかく練習しているのですから、「練習してハイ終わり」ではなくその練習の成果を「マイ面接想定問答集」に落とし込んでおいてください。本番で全く同じことが聞かれるかもしれません。

市販の面接対策本を活用する。

 上記に加えて、市販の面接対策本を活用すると、さらに効果的に面接対策をすることができます。そうした本には、過去の入試でよく聞かれた質問が出ていますから、その内容も「マイ面接想定問答集」に反映させるとより内容が充実します。以下に代表的な面接対策本を紹介します。

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※注 本記事は「読みもの記事」となっています。したがって、「志望理由書の具体的な作成法」については、以下の「間に合わない君へ贈る『〆野式テンプレ志望理由書作成法』」でご確認くださいますようお願い致します。「ゼロから自己推薦書や志望理由書の作成の仕方を知りたい」という方は、以下の記事の購入をご検討ください。

本記事はこの後も続きます。


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