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ほどけていくこと

年末が近づいてくると、例年気持ちが苦しくなることが多くありました。
今年は、以前よりは楽だったかな?と感じています。
とてもありがたいです。

仕事納め、大掃除、今年の振り返りやお正月飾り、お節の準備‥
テレビの忘年会のお酒のCMや、帰省旅行のニュースなども目にすると、少しつらく感じたりしていました。

よく母が、実母から"嫁なんて泣いて暮らせ"と言われてきたと話していました。
その話を子供の頃から聞いていたので、全く個人的な勝手な幻想なのですが、
年末年始は、家の意向に沿った完璧な家事をしなくてはいけない。そうでないとお姑さんや奉公先に怒られて折檻を受ける、という気持ちがいつもどこかにありました。
(書いていて、いつの時代なんだと思いました 笑 きっと子供の、幼いなりの想像だったんだと思います)

今は住んでいませんが、家系の上では、ご先祖さまは東北の山の方に暮らしていたそうです。
もしかしたら、飢饉や、何かつらい思いをした人が、血の流れには何人かいるのかもしれません。

その人達が、今の自分を見ているとしたら、自分達がつらかったことを分かってほしい、気がついてほしい。
今の時代のあなたたちには、どうか幸せであってほしい。行きたい所に出かけたり、好きな小さなものを買ったり、楽しみの時間をあげてね。生きてきて、よかったなと思える時間を過ごしてね。そんな風に思っているかな、と今は感じています。

年の暮れなので、仏壇にお花を飾って、手を合わせられたらと思います。

空気が澄んでいました

*はーばーらいとを読んで

吉本ばななさんの小説のはーばーらいとを今年読みました。

母のママ友つながりで、宗教法人の団体に縁があったことが過去にあります。

母は、ちょっとした話ができるお茶会ぐらいの気持ちで(たぶん)ある時期入っていて、私も若い頃、勧められて入っていました。

その事を、離れてからも、何年もうまく言葉に出来ない、批判したい訳でもないけれど、日々の生活で何だかもやがかかり、苦しくなることがある気持ちを、本がすくいあげてくれた気がしました。

12月がつらく感じるもう1つの理由に、その場所では、12月は来年1年を表すから、よくないことのないようにそこに通わないといけない、といった考えがあることでした。

そういった考えが、何だか無意識に残っていて、例えば、今年の12月は風邪が流行っていて、私もかかりました。
そうすると、来年は健康面で色々あるんだろうか、自動的にびくびくして考えてしまう癖があります。

そこに縁があり、通って幸せな人もきっと沢山いて、批判したい訳ではなくて、いつも考えがうまくまとまらないです。

きっと、本の中のみかん様みたいに、その集まりや考えをはじめた方や、
暮らした土地や、その時代の感じが分かったら、何かしら理解して、気持ちの整理ができたのかなと思うこともあります。

お世話になった心理士さんの目線だったら、
もしかしたら、そういう傾向はあるかもしれない。
お正月はあまりけんかをせず、仲良くするといいとか聞くしね。

だけどその考えのせいで、今現実的に、自分をひどく責めて苦しくなってしまうようなら、自分で自分の身体を痛めつけているのと同じだから、そうしない方法を一緒に探したり、検討するお手伝いをさせてほしいな。そんな風に思ってくれるかもしれません。

本の中のように、親子で通われている方も多くいました。

私が縁があったのは、10代〜20代前後の頃で、その世代の人は皆、何だか純粋さがあり、一生懸命で真面目な感じがして、決してきらいではなく、むしろ好きで、尊敬の気持ちがありました。
早起きして朝歩いてみたよ、とか、
親孝行できたらいいね。できなくても、せめてあたたかい心を使えたらいいね、とか、ペン字の練習をしたりとか、就活をがんばっていたり、そういう雰囲気や分かち合いがいいなと思っていました。

少し苦手だったのは、結婚されている女性の集まりで、どうしても、経済的に豊かか、ご主人の職業はどうか、いい服装か、お子さんやお孫さんが立派か‥そんな世界がある感じがしてしまって、気持ちが少しずつ離れていったような気がします。

すっかり冬景色

少し重たい文になってしまったかもしれません💦

年の暮、おだやかに過ごせますように。
新しい年が、あたたかで優しいものになりますように。

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