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17歳へ 君は『商品』なのか?

(1)君の世界にあるいじめをどうするか

 一人で止めることは辞めたほうが良いでしょう。自分がいじめられるか、孤立するかしてしまいます。仲の良い信頼できる親友と協力して、こっそり声をかけることをお勧めします。いじめがあっても、そうすれば、いじめは成立しません。いじめているやつが「バカなやつ」ということになります。自然消滅するかもしれません。それは大人になっても同じです。

 (2)サラリーマンになるか夢を追うか

 これはきつくて、しんどい問いです。全ての人が抱える根本的な問いです。「労働力市場」というように、労働力は会社に売り買いされています。就職活動はだからしんどい。ポスト・コロナの時代は「新しい働き方」が出てきています。パソコンを使って、自宅で過ごすことも可能です。好きな場所で働ける時代です。嫌いな人とストレスをためながら働く時代は終わりつつあります。私は田舎の実家で翻訳者・ライター・講師・社会活動をしています。家賃はかかりません。「経済的な作品」をつくりながら文化を創るという道、サラリーマンをしながら夢も追うという道もあります。「経済的な作品」とは、「彫刻ではなく、美しい家具をつくる」ようなことです。私は、学生時代、小説を書いていましたが、今は法務翻訳をしています。そして、詩、短歌、随筆、戦争体験の聞き書き、小説を今も書いています。サラリーマンになっても、「死にたい」ほどしんどくない「居場所」が確保できることが大切だと思います。「居場所」、この世界で自分が安心でき、いるべき場所だと思える「居場所」があることが最も大切なことです。「自分なりのアンサー」が持てればいいのです。

(3)部活は過労に気をつけて

 私は高校2年まで野球をし、転部して陸上部になりました。部活を頑張ってみえる人はたくさんいます。しかし、過労には気をつけてください。スポーツが好きという気持ちが消えるほどの過労は危険です。私はバスで1時間ほどの高校に通っていたのですが、朝学、野球部の練習、授業、学級委員と、過労になってしまい、一時期、退学を考えました。野球部の規則づくめの雰囲気も本当は好きではなかった。今は、高校2年生から始めた陸上を、個人的なランニングとして続けています。

 (4)本当の勉強とは「読書」のことである

 私は大学を3年間休学したのも含め、これまで1700冊以上読んできました。読書が趣味なのです、一度、読書の面白さが解ったら、中毒のようになります。最初に読むことをお勧めするのは、ノーベル賞候補作家、村上春樹です。彼が本を出すと長い行列ができます。夏目漱石、吉本隆明、内山節にも心酔しました。「本当の読書」を知らないのはもったいな過ぎます。どれだけお金がなくても、図書館になら大量な本があります。若いうちにスポンジに水を吸い込むように読むことが大切です。私は授業が苦手です。聞いているだけはほとんど頭に残らない。授業は暗記ではなく、効率よく理解する場所です。音楽、映画、ラジオ、絵画、旅、ドキュメンタリーもいいです。本はラノベでもいい。勉強に「絵を描く」ことも入ります。「絵を描く」も含めて、何かの勉強に情熱を持つことが大切です。点数は偏差値にできますが、仕事は「質」が違うため、偏差値にはできません、あなたの生き方も。学歴があれば就職に有利という不思議なねじれがあります。皆、不思議に思いながら、それに従わないといけない。その構造があなたのなかに反映され、あなたの中のねじれとして存在するのです。

 (5)地球温暖化を生きる時代

 地球温暖化で、世界中の賢い若者たちが激怒しています。あなたもその流れにコミットしてください。COP 26が開かれました。産業革命(18世紀半ばくらい)から1.5°以上の上昇があれば、地球は壊滅的になります。(すでにご存知かもしれませんが、)日本は2013年から2030年までに50%、2050年までにカーボンニュートラル(温室効果ガスO %)を世界に約束しました。もう人類は地球に住めないかもしれない。「生きる権利」として当然怒ってください。バカなエセ科学者が、否定論を出していますが、それに騙されないでください、彼らは金儲けにしか興味のない連中の犬です。

 (6)世の中の不平等に立ち向かう人になる

 大学を卒業し働き始めると、働くことが、社会のためにならない時があることに悩むようになります。例を挙げれば、広告代理店です。私も、法務翻訳をする前は広告代理店に就職しようと思っていました。でも、「広告」が社会のためになっている、と単純に言えるでしょうか? 相手先の企業(クライアント)のためになってはいるでしょう。そして、大人も悩むのです。もちろん、働くことは大切なことです。そして、たくさんの人が「自分の答え」を見つけるためにもがいています。それが「大人」の正体です。私は、怖くて、怖くてしょうがありませんでしたが、大学を卒業するとともに、フリーランスになりました。法務翻訳の資格の勉強をしながら、福祉や田舎の取材、離島の子供たちや不登校の子供たちの家庭教師、非営利法人で精神疾病者の支援、日本語教師や戦争体験の聞き書きのボランティアをしています。「労働力市場」のなかで、「自分なりのアンサー」が持てること、それが「成功」です。

 

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