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【レポート】12/7 コアメンバーによるシナリオ検討会①

 公共建築、DX、産業振興、生活支援、教育、子育て支援、市民協働、多文化共生……自治体財政に大きく関わりそうなテーマについて、専門の方と聴講参加者を呼んで勉強会を実施してきました。

 その振り返りをしながら、いよいよ「SIMULATION2035おおさか」のゲームシナリオを作るステップに入ります。コアメンバーが集まり、事前にがあさんが書いてくれたシナリオにGoogleドキュメントでコメントを入れた上で、まずは勉強会のふりかえり。

後ろにずらっと日本酒が並んでいるけれども、真剣に議論中。

 場所は飲み会の場所に近いどころか、お店のご厚意で最初の1時間はお店の片隅でミーティングさせていただきました。ありがたい……。

 振り返りの中で出てきたのは、以下の内容。

・公共施設の多さと老朽化のリスクに驚いた。ファシリティマネジメントの重要性を感じた。

・子育て世代に対する自治体の「無償化合戦」がどうなっていくか心配。

・AIが進んで省力化できることもあるが、無くならないものもある。どこに人的リソースを割くかの予測が必要。

・労働人口の減少で、必要な職員を確保できなくなるかもしれない。予算はあるのに、人が来ない現象は官民問わずすでに起き始めている。

・大阪市の中でも区によって、地域格差があることに驚いた。

・自治体として今の広さをこのまま維持し続けるのが正解なのか?

・大阪市の「新・市政改革プラン 」は2040年問題に言及している。
https://www.city.osaka.lg.jp/shiseikaikakushitsu/page/0000607962.html

・今回、勉強会で環境については触れなかったが、地球温暖化対策=ゼロカーボン大阪(目標:2050年)は反映させたい。

・高齢者のデジタルディバイドの解消も、福祉の視点で必要。

・10年後ぐらいに区役所建替えの波が来る。その時にDXが進んで区役所の在り方も変わるタイミングになっているかもしれない。

・DXの話は、仮想であっても入れた方がよい。そしてDXを進めるにも人材がいる。

・2037年の御堂筋完全歩道化はシナリオに反映させた方がよい。国際観光都市として、街の在り方が変わる。

・少し先のモビリティの進化もまちづくりには大事な要素。

・勉強会を重ねるうちに「そもそも財政のゲームなのか?」という疑問。すべてのテーマで「人材不足」の話が出ていた。

・自治体としては都市の魅力(仕事の魅力)がないと人も集まらない。

・政令市(大都市)としての責任・使命を感じる勉強会だった。

 この日のメンバーの話からピックアップしましたが、だんだんと話は「SIMULATION2035おおさか」を誰のために、何のために作るかをもう一度揺さぶられる方向に。

 今回、勉強会を通じて「大阪市の事業ってこんなにあるんやな」と知った人は多く、ベテランでも異動した先の事業はわかっていても他の部署の仕事は知らないこともあります。若手ならなおさら。このゲームをすることで、大阪市の施策を一通り知る機会にもなります。

 そして、対話しながら事業を取捨選択していく中で「対話をしながら結論を出していく」プロセスを体験します。

 これは、もとの「SIMULATION2030ふくおか」でも同じ。キレイにまとまらず、ぐちゃぐちゃに終わってもいい。

 ちゃんと自分の主張を伝えることができたか、こんな視点と伝え方があるのか、自分の思考の癖は?と、ふりかえり「仕事のやり方」に反映できれば成長につながります。他の人の視点や伝え方を知ることも、学びになります。

 最後に、持続可能な自治体にするシミュレーションや、今までの取り組みで政令都市としての使命を果たしてきたことなどを踏まえて「大阪市だからできる仕事」にやりがいや自信を持てる機会になればいいなぁ……と、議論が熱くなっていきました。

 そこで、ゲームについては財政を軸にするだけでなく「人」という要素を入れてみないかという提案が出てきました。

「それは絶対に面白いけど、大変じゃない?」
『予算があっても人がいない』要素は今作るからこそ、必要だと思う」
「人を表すマグネットを割り当てて、差し出しあうとか」

 よし、試しにパイロット版を作ってやりながら考えてみよう!と、があさんが一度アイデアをまとめてみることになりました。コアメンバーの中でも、防災のゲームなどを仕事でも作っているので心強いです。

 その後は、たわいもない話と自治体財政・人材の話を行き来する飲み会に突入し、最後にはこんなほっこりした感じに(笑)。

もつ鍋と日本酒飲み放題ですっかり仕上がりました。

 いつも(個人的にも)お世話になってる「中も津屋」さん、ありがとうございました。

 次回は休日に時間をがっつり取って、パイロット版のゲームを実際に動かしながら考えていきます。

《ライター:てるみん》

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