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「SIMULATIONおおさか2040」作成プロジェクト始動!

 はじめまして。このnoteは自治体財政シミュレーションゲーム「SIMULATIONふくおか2030」のご当地版「SIMULATIONおおさか」、それもさらに10年後を見据えた「SIMULATIONおおさか2040」を作るチームの情報発信用に作られました。

「SIMULATIONふくおか2030」とは?

 架空の年「F市」を舞台に、少子高齢化の中で年々財政が厳しくなる中、2030年の「F市」を持続可能にするために、福祉・まちづくり・防災……などの部署同士で対話しながら予算編成をしていく自治体財政シミュレーションゲームです。

 元は熊本県庁の職員が作った「SIMULATION熊本2030」を、自治体財政の出張講座を展開していた福岡市の財政課長(当時)の今村寛さんが「SIMULATIONふくおか2030」として、アレンジしたものです。

 このゲームを通じて、自治体職員は「自治体財政」の重要性や事業の優先順位のつけ方、対話の必要性について学べます。また、市民や学生と混ざって実施しているところもあり、まちづくりのマスタープランを作る過程で「SIMULATIONふくおか2030」を取り入れたところもあります。

3年前、大阪市職員有志で「SIMULATIONふくおか2030」をやってみた

 この「SIMULATIONふくおか2030」は、福岡市の今村寛さんを招いて実施したり、また今村さんの講義を受けて体験をした人が、自主的に実施することもできます。

事業カードは「F市」の地域性が盛り込まれたもの

 大阪市は規模が大きく、財政の課題は常にある中にも関わらず職員同士で「で、大阪市の財政ってどうよ?」と立場を超えて話す機会がありません。

 そうした対話の場を作ってみたい、という思いから「SIMULATIONふくおか2030」の体験会を2019年5月18日に開催しました。この時、ご縁があって「サイボウズ株式会社」の大阪本社のオフィスを借りて実施し、テンション上がりまくりでした!

前半は大阪市の財政について学ぶ講座を、山中さんがやってくれました

 有志による土曜日の開催ではありましたが、20名を超すさまざまな部署・立場の職員がごちゃまぜのフラットな場で、懇親会も含めて盛り上がりました。コロナ前、懐かしい……。

これは市議会に予算の説明を求められているところ。

 たまたま、大阪市天王寺区役所の山中正則さん(一番左)と、当時は建設局にいた吉田武司さん(左から2番目)が「SIMULATIONふくおか2030」を実施できるということで、この2人+当時の生野区長の山口照美と、財政局で長く経験を持つ生野区副区長の櫻井大輔さん(一番右)という体制で実施しました。

 この後、継続的に実施する話もありましたが、そもそも大阪市の形がどうなるかわからない時期でもあり、方向性が見えてきたらやりたいね!と言っている間のコロナ禍で、あっという間に3年の月日が流れました……。

今こそ、「大阪市版」を作ろう!

 あれから3年が経ち、ようやくコロナ禍も収まってきた2023年2月8日。大阪市内某所で、当時のコアメンバー4人が集まりました。

この3年でいろいろあり、さらに個性が強くなったメンバーに。

 この3年で、山中さんは「公務員アワード」を受賞し本を出版して「飛び出す公務員」として活躍!

  吉田さんは心に決めていた「人材育成」の仕事で独立し、阿波座でバーを経営しながら全国の自治体を飛び回っています。

山口は生野区長の5年の任期を全うし、もう一度公募を受けて港区長に。

財政局・政策企画室での経験を活かして生野区の前例なきチャレンジを支えた生野区副区長、櫻井さんは後に残ってさらに取り組みを進めています。

 この個性的な4人が集まって「SIMULATIONおおさか2040」を作るプロジェクトを起ち上げた次第です。

 キックオフのミーティングでは「アフターコロナの大阪市の財政のこれから」「何を目的に実施して、何を大阪市に残したいのか」「誰を軸にどう作っていくか」の対話を盃を重ねながら交わしました。

 とりあえず決まったことは……

「コアメンバーを増やして『SIMULATIONおおさか2040』のシナリオや事業カードを作るチームをつくる」

「このメンバーで『これからの大阪市ってどうよ⁉』という職員向けのオープンな対話型イベントを5月にやる」

 この2つです!

 いきなり「SIMULATIONおおさか2040」を作ろう、やろう、と言われてもなんのことかわからない大阪市の職員がほとんどだと思います。

 だからまず、対面型の研修や交流の機会がロクになかったこの数年を埋める「時間外にフラットに学ぶ場」を一度設定してみよう!と考えました。

 さて、この日話し合った「なぜ『SIMULATIONおおさか2040』を作ろうとしているのか?」については、4人それぞれの想いがありますので、次回の記事で書きたいと思います。

 とりあえず、最初の一歩、いや、3年前の続きの二歩!を踏み出しました。楽しんで仲間を増やしていきたいと思います。

〔担当:山口〕



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