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詩「欲しいものさえ」

必要なものしかいらない
必要なものさえいらない
欲しいものしかいらない
欲しいものさえいらない
頭のなか 風だらけ
お腹のなか はちみつだらけ

寝ても覚めても現実感がわからない
すべてウソでもかまわない
そんな気もないくせに
口だけはアナーキスト
いやだいやだとダダをこねて
結局はだれかのしもべで夢の住民

気づけば時はたしかに流れ
遠くで赤ん坊の声がする

一本道だと思ってたら ただの一本道
石をなげたら 鏡が割れて違う世界みえた
必要なものも 欲しいものも
思い出してきた

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