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短編ホラー・二人称小説集 『あなた』

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少数派な「二人称」で構成してみたシリーズです。一話完結ですので気軽に読めるかと思われますが、内容の気軽さは保障したしません・・・ 主人公は読んでいる『あなた』が主人公です。”没入…
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#小説

短編ホラー小説『あなた』       ~海異~

あらすじ 二人称小説を様々な視点と解釈で語るオムニバス。  主人公は『あなた』 ~海異~ …

短編ホラー小説『あなた』       ~意識~

前書き 覚醒  ・・・やぁ、目が覚めたかい?  どう?僕の声が聞こえるかな?まだあまり意…

無料 短編ホラー小説『あなた』 第一話 ~山着~

前書き あなた  あなたは、いま”これ”を見ている。すこし時間に余裕がある、というか、暇…

無料 短編ホラー小説『あなた』~山着~第二話・マヨヒガ

『帰郷』  怏々と活性化された草木の緑葉は、毎年の恒例行事のように秋から冬に掛け紅葉とな…

無料 短編ホラー小説『あなた』~山着~第三話・忌み地

『先人』  あなたはちょっとした心の安らぎを奪われたような気分になり、焦りを見せました…

無料 短編ホラー小説『あなた』~山着~第四話・|怨縁《えんねん》

『異界』  気が付くと、あなたは川の大きく蛇行した外側にいました。下半身”だけ”が濡れて…

短編ホラー小説『あなた』       ~手配師~

前書き 記憶 《・・・ここは・・どこだろう・・・・・・》  あなたは、記憶が曖昧です。  仰向けで寝ていたあなたが、目が覚めてすぐ視界に入ってきたその先にはよくある一般的な蛍光灯が、長年の熱でほんのりと黄色く濁っている天井の景色が目に入り込んだ。少なくとも、自分が馴染んできた実家や自宅の天井風景ではないことだけは間違いない、と記憶があやふやなあなたでも確信はできた。  まだ朝ではないというのが、その黄ばんだ蛍光灯が点いていないのと周囲の仄暗さが物語る。  左右に目線

短編ホラー小説『あなた』       ~粘着者~

前書き  概ね、このシリーズは「男女」を出来るだけあやふやにしていきましたが、今回のこの…

短編ホラー小説『あなた』       ~マッチング・ゲーム~ (前編)

前書き  グロ怖を最大限に出してみました。  私は映画で言うと 「セブン」デビット・フィ…