見出し画像

やりたいこと「言葉が溢れるまち」

キャッチコピーに目がいく。

もともと言葉が好きで「言葉を紡ぐ、編む」といったような言葉に対して優しい動詞がつかわれるのもなんともほっこりする。

キャッチコピーの中で一番印象的なものは、ルミネの広告の『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子さんのものだ。

日常のありふれた行動が鮮やかになった。それから試着することが、物語のワンシーンのようにウキウキするようになった。

言葉は日常に色どりを与えると思っている。言葉は芸術であるとも思っている。そこで、キャッチコピーの展示会をしたいと思った。

キャッチコピーや詩をアートとして飾りたい。溺れるほど埋め尽くしたい。風船に書いて飛ばしたり、紙に書いて水に浮かべ、文字だけ浮かぶようにしたい。そんな空間を。

自分で作品を作り、個展のようなものならできるかなと考えた。しかし、私は作る側より届ける側になりたいと気づく。

夢は大きく。デパートの試着室の鏡に「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」の文字をプリントしたい。試着室が3つあったらそれぞれ別の文字をプリントする。恋もあれば、それを着た自分が好きになるようなキャッチコピーと様々なものを。

電話についてのものは電話ボックスの透明な側面に。

海は波の満ち引き、ざざーんと響く音が魅力なのでおもりを付けて海に浮かべたい。

踏切、駅、病院、小学校…アートの島があるようにキャッチコピーを町全体にちりばめたい。

それを見て、昔の記憶を思い出すきっかけに。どのキャッチコピーに自分の心が惹かれるか今の自分を確認できるように。私が試着が楽しくなったように、日常でも思い出して彩りそえれるように。もちろん、言葉は場面とくっつくと効果が増す、だから最大級として届けたい。

ここまで考えながらキャッチコピーって日常にあるよなとも思ったが、アートとしてちりばめたいのでこのまま書き続けるとする。ポスターもそうだよという声がもう一人の私が突っ込むが違うんだ。もの、場所、シーンのように日常と一緒に言葉を置きたいのだ。

看板では意味がない。「ようこそ ○○町へ」のような看板に文字をかいたものもなんか違う。サカナクションのPVにある単語ごとたててあって歩きながら読むのは楽しそう。

ものと言葉が一緒になっているような、自然に溶け込んでいるもの。

映像としての目、言葉で心を両方に届くように。

初めは写真家さんに撮ってもらってインスタで広める。こんな町おこしはどうだろう。もうあったりするのかな。やってみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?