秋田-仙台 460km → DNF
こんにちは
ロードバイクが大好きなsilicate meltと申します。
仙台に、以前から行ってみたかった "あるショップ" がありまして、10月の3連休にようやく時間ができたので訪問してきました。
往路は順調だったのですが、復路で幾つかの理由が重なり、途中で走ることを断念、DNFとなりました。
そんな今回の走りをレポートしたいと思います。
事前準備
今回のコースを上図に示します。
これは秋田と仙台を結ぶ最短距離のルートではないかと思います。
距離は片道230km
これを二晩かけて、仮眠のみで往復します。
10月12日(土) 秋田 夜発→仙台 13日午前9時頃着
13日(日) 仙台で過ごす。
13日(日) 仙台 夕方発→秋田 14日午前9時頃着
こんな計画
6月のGarminナビのフリーズ事件(全てのボタンが効かなくなって、PCに接続するまで復帰しなかった)以来、ナビは使わないことにしたので、今回も地図のコピーを持った。
でも国道108号の入口までの道は知っているし、その先も大きな曲がり角は2箇所くらいしかないので、迷うことはないだろう。
補給食はこんな感じ
仙台までコンビニに寄らなくてもよいように、少し多めにしました。
ちなみに、パンは昼飯の残りです(笑)
ウエアは、上は夏用半袖+アームウォーマー、下は夏用ビブショーツ
夜間は冷えそうなので、上下冬用防寒セットをリュックに入れた。
ウインドブレーカーのみで対応できそうにも思ったが、防寒ウエアにしておいて正解であった。
往路:秋田→仙台 230km
10月12日土曜日
3連休だが、この日は仕事があり、17時に帰宅
晩飯を食べて、シャワーに入り、
19:16分 自宅を出発した。
大曲から湯沢に向かう県道にて
26km/hくらいのペースで淡々と走る。
81km地点、皆瀬川を渡る雄平橋
実はつい先週もトレーニングで同じコースを走ったのだが、曲がる交差点を間違えて一本下流側の橋を渡ることになり、かなり遠回りをしてしまった。
記憶に新しいため、今回は間違えなかった(笑)
22時59分,87km地点,すき家 398号湯沢沖鶴店にて休憩
20分ほど休憩をして外に出ると肌寒い
気温は13℃
早速、上下冬用のウエアを重ね着した。
途中、道の駅おがちで50分間仮眠
ここは横になれる休憩スペースを24時間解放しており、大変有り難い。
1時18分、国道13号の雄勝の交差点を左折して国道108号に入る。
ここからヒルクライムが始まる。
途中、自販機のあるところでパンとコーヒーで休憩するとともに、ボトルの水を補充した。
3時2分,126km地点,仙秋鬼首トンネル (標高581m)を通過
気温は7℃
冬用防寒ウエアを持ってきて良かった。
もしもウインドブレーカーだけだったら、ダウンヒルに耐えられなかった。
4時00分,168km地点,あ・ら・伊達な道の駅に到着
ここのベンチで仮眠
目が覚めたのは5時ちょうどで、すでに明るくなり始めていた。
岩出山で交差点を右折して、国道457号に入る。
Garminのバッテリーが残り30%になったので、OLIGHTから充電しながら走ることにした。
Garminを買って1年半になるけど、バッテリーは購入当初の75%くらいに消耗している感じがする。
国道457号線では3人のソロのロードバイク乗りとすれ違い、挨拶をした。
やはり自転車乗りの皆さんは朝が早いですね(まだ7時前)。
道の駅からは休憩をすることなく、一気に走り続けて国道4号線に入った。
14日 9時27分,230km地点,仙台のロードバイク専門店 BRENDAに到着
所要時間:14時間10分
実走時間:9時間58分
グロス平均速度:16.2km/h
ネット平均速度:23.1km/h
こちらで、こんなバイクに乗せてもらいました。
いろいろと試しながら50kmくらい走ったかな
偶然なのですが、ショップの方から、この日は近くで 東北サイクルフェスタ2024 が開催されていることを教えてもらい、そちらも少し見に行ってきました。とても楽しい1日でした。
復路:仙台→秋田 230km
16時45分、BRENDAを出発
夕方の仙台市内、国道4号線
晩飯どうしようかな
コンビニ弁当とかは嫌だなぁ
なんて考えながら走っていたところ
ファミレス(ココス)が見えてきたのでピットイン
40分ほど休憩して出発
途中で眠くなってきたが、なんとか道の駅まで頑張ろう!
と耐えながら走る。
20時54分,292km地点,あ・ら・伊達な道の駅に到着
ここは往路でも仮眠をしたところです。
「じゃらん」全国道の駅グランプリ2024満足度第1位だそうですが、既に営業終了しており、どんなところなのかは分かりませんでした。
観光客向けのサービスもいいけど、道の駅の基本機能である休憩室を24時間開放して欲しいなぁ
サイクリスト目線で見ると、東北地方の道の駅の仮眠ベッドは次の3タイプに分けることができる。
(開放型A寝台)24時間開放された休憩室の畳コーナー
(開放型B寝台)24時間開放された休憩室のパイプ椅子
(のびのび座席)外のベンチ
設置経緯によって異なるのだろうけど、この辺だと往路で利用した「道の駅 おがち」のほか、「道の駅 雫石あねっこ」、「道の駅 鳥海」、「道の駅あつみ」、「道の駅 朝日」などにA寝台の設備があり、他にB寝台のところも多くみかける(すみません、鉄オタ目線も入ってしまいました)
ところが、ここは夜間は完全閉鎖なので仮眠ベッドは のびのび座席 です。
往路で仮眠したのと同じ場所で仮眠をしようとしたのだが…
風が吹き込んできて、寒くて全然寝れない(笑)
気温は9℃
地図を見たところ、近くに無人駅があることがわかり、そちらに移動
無人駅の待合室にて
ココが、
めっちゃ暖かくて快適!
なのであった。
暖房が入っているのかと思ったが、そんな様子でもない。
断熱性の高いコンクリート作りで、建物全体が昼間に温められ、それでポカポカしているようだ。
ここは、「A寝台シングルデラックス」と認定した。
ちなみに、ブルベライダーの中には、ここよりもずっと立派な「◯◯クラブ」などのインターネットカフェを利用する向きもあると聞くが、あれはトランスイート四季島クラスのブルジョワ貴族向きの施設なので、一般サイクリストのワタクシは使ったことがない。
一生に一度あんなところに泊まってみたいものである。
さて、1時間ほど仮眠したのち、
そろそろ走ろうか…
と一旦外に出てみたのだが、寒くてたまらない
待合室に戻って
二度寝(笑)
なにしろここは暖かくて、本当に快適なのです。
冬の朝に布団から出たくなくなる、あの感覚と同じ
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
二度寝をして目が覚めたら午前3時を過ぎていた。
5時間近く寝ていたらしい。
頭はスッキリ
ずいぶん長く運転停車をしてしまったようだ。
そろそろ出発をしよう。
さて走ろうかと思ったら、フロントのタイヤの空気圧が大きく低下していることに気がついた。スローパンクをしてるっぽい。
あれ〜 GP5000はパンクに強いって聞いていたんだけどなぁ
なんとか走れる程度までポンプで空気を入れた。
寝ているうちにGarminをOLIGHTから充電していたのだけれども、これも容量が空になってしまったようで、Garminが全く充電できておらず、電源が入らなかった。
3時13分、無人駅を出発
これから宮城-秋田県境の奥羽山脈のヒルクライムが始まる。
「ヒルクライムは苦手だから、毎回Garminの高度計を見ながらなんとかクリアしているのに、それが使えないのは辛いなぁ」
「寒いなぁ、山はもっと冷えるんだろうなぁ」
(ワタクシ、ヒルクライム以上に寒さが苦手なのです(笑))
「こんな寒い中、真っ暗闇の山道でスローパンクが酷くなってタイヤチューブを交換する羽目になったりしたら嫌だなぁ」
そんな風に考えるうち、なんだか、もう完全に弱気になってしまいまして、モチベーションがダダ下がりになってしまったのでした。
それでも、なんとか頑張って峠越えをしよう
ペダルを漕いでいれば、なんとかなる!
と、20%くらい残っているヤル気を振り絞って、クランクを回すワタクシ
とりあえず、腹が減ったきたので、コンビニ飯でも食べてエネルギー補給をしようと、道の先に見えてきたファミリーマートに入ろうとしました。
ところが、その瞬間
縁石ブロックにまともに突っ込んで転倒
右足首を強打することになったのでした(泣)
(>_<)いたたた..
< 転倒現場 >
これはフェイント過ぎるでしょう(笑)
駐車場の間口が広く見えるが、実際に出入りできるのはその先の一部だけ
ワタクシ、オレンジ色の矢印のように突っ込んでしまいました。
日中ならこんなミスは絶対にしないのですけどね
転倒直後の現場の様子
夜はこんな感じなので、全く見えなかった
(正確に言うと、0.2秒前に見えたけど、気づいた時には遅かった(笑))
もうこの転倒で、完全にヤル気がなくなってしまいました。
コンビニ弁当を食べたのち、この辺りで最も大きな駅である、4km先の鳴子温泉駅まで移動し、そこで復路のライドを終えることに決めたのでした。
誰もいない、静かな鳴子温泉の温泉街を走ります。
いや静かではない…
リアメカからシャリシャリ音がする
先ほどの転倒により、ディレーラーハンガーが少し曲がってしまったようです。
14日 4時35分,306km地点、JR鳴子温泉駅に到着
(仙台滞在中の走行も含めると381km地点)
今回はここで終了→ DNF です。
駅はすでに明かりがついており、自由に出入りできる状態でした。
始発まで、まだ1時間以上あります。
ホームに停車していた 陸羽東線のディーゼル車
駅前の様子
駅に足湯が併設されており、お湯がこんこんと湧き出ていました。
24時間、掛け流しのようです。
足湯に浸かりながら、帰りのルートを調べました。
一般的には
鳴子温泉駅→(陸羽東線)→新庄駅→(奥羽本線)→秋田駅
という経路になるのですが、鳴子温泉-新庄間と新庄-院内間が7月の豪雨災害
により不通のため、バスによる代行運転になっている。
バスでも輪行は乗せてくれるだろうけど、始発が8時半らしいのでパス
それにしても、奥羽本線なんてかつては、寝台特急・昼間特急・客車急行が一日に何往復もする幹線だったのにねぇ
もはや貨物すら走らないローカル線のため、復旧も遅れがちの様子
結局、電化復旧は諦めて、ディーゼル発電による電車「ハイブリッド気動車」を導入することにしたらしいです。
Yahoo路線検索で調べると、次の2つの案が示された:
第一案は一ノ関での新幹線への乗り換え時間が9分しかない。
輪行袋を持って移動して、券売機で特急券を買っていたら間に合いそうにないので、第二案で帰ることにした。
時間は1時間30分余計にかかるが、どうせ今日は休日だ
急ぐこともない。
さて輪行に取り掛かろう
ワタクシ20年前に車を買って以来、遠方に行くのはもっぱらカーサイクリングとなり、輪行は滅多にしなくなってしまいました。
輪行よりも車の方が時間の融通が効くし楽チンだからね。
なので、今回は久々の輪行です。
まずは、ペダルを外してっと
ありゃりゃ
ペダルの締め付けが強過ぎて、
携帯用ペダルレンチが曲がってしまいました。
(Garmin Rallyのパワーメーターペダルのシャフトは六角レンチ非対応なので、取り外しにペダルレンチが必要なのです)
仕方がない
このまま輪行袋に突っ込むことにしよう
エンド金具をつけてっと
クイックレバーを締めていくものの、エンドがなかなか固定されない
あれれ?
おいコレ、126mmじゃねーかよ!
(うっかりしてました、(・ω < ) テヘペロ)
このLOOKでは過去に何度か輪行しているハズなんだけど
以前、どうしたのかさっぱり覚えていない。
エンド金具使わなかったのかな?
仕方がない
このまま輪行袋に突っ込むことにしよう
今回初登場 初めて開封します。
ワタクシの三代目の輪行袋
半年前に買ったOSTRICH
これまで使っていたやつ(昔のOSTRICH)と比較して、重量も容積も40%減といったところか。
ワタクシ、基本的にロングライドでも輪行袋は持ち歩かないタイプなのですが、コレくらいのサイズなら持っていてもいいかなぁ
(今回は仙台で遊んで帰るため、帰路は電車になる可能性もあったので、念のため持ってきていたのでした)
スプロケで汚れないように、ビニールを被せます。
準備完了
ペダルを外さなくても普通に入った。
この輪行袋はとてもコンパクトなので、小さめサイズで窮屈なのかと思っていたが、そうでもなく、バイクを収納しても意外と余裕があった。
不思議な輪行袋だ
シューズにはクリートカバーを取り付けます。
列車に乗ります。
ホームに停まっていた列車がそのまま、小牛田行きの始発列車になるようです。
鳴子温泉駅から乗るお客さんは自分しかいませんでした。
仮眠をした無人駅
どうせここまで戻るなら、鳴子温泉まで走る必要なかったね(笑)
夏場だと、緊急時の輪行はレーパン、レーサージャージになってしまうので、輪行がしずらい(レーパンのまま電車には乗りたくない)
今回は上下冬用を着ているので、普通列車に乗っていても違和感がなくて助かった。
北上線の列車
学生時代に青春18切符の旅を何度も楽しんできたので、鈍行乗り継ぎの旅は全然苦ではない(というか、むしろ好き❤️)
13時4分 秋田駅に着きました。
鳴子温泉駅から所要時間7時間21分
もしも仮眠の際に二度寝せずに走り続けていたら、今頃自走でも着いていたんだろうな…. なんて思ったりもする。
収納状態はこんな感じです。
輪行って、フレームに傷がついちゃうから、嫌なんだよね
組み立てました。
13時40分自宅に到着
今回のライドは終了となりました。
ディレーラーハンガーの変形を直さないといけないなぁ
総括
仙台は意外に近く感じた。経路、道の特徴と雰囲気、休憩場所などは覚えたので、来年は東北サイクルフェスタ目的でまたチャレンジをしてみたい。
鳴子での転倒時に右足首を強打し、翌日くらいから右足全体がひどく腫れてきた。整形外科に行ってみたところ骨折はしておらず、このタイプは自然に腫れがひけるまで待つしかないとのこと。腫れは一週間くらいで引けてきた。今回軽傷で済んだのは、スピードが出ていなかったためだろう。やはり夜間走行時の前方確認は慎重に行う必要がある(教訓にしよう)。
冷えてくると、走って体が温まってくればよいのだけれども、休憩や仮眠後に再び走り出すのが辛い。仮眠場所も限定されるようになる。もう今シーズンは気温的にナイトランは無理かな。
… なんて帰宅直後は思っていたのですが、あれから十日経過したこのnoteの執筆時点、またナイトランがしたくなってきた。辛いとわかっているのにしてみたくなる。何なんでしょうね、これは(笑)。 雪が降る前に、あと一回くらいやってみようかな。
(終わり)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?