麻雀最強の職業

鈴木大介氏が最強戦を勝ち抜いた。
彼は過去にも最強位を獲得しており、強豪として衆目の評価は一致している。
また、将棋指しとしてもA級経験のある人望厚き中堅であり、私も四間飛車指南本にはお世話になった。

将棋指しが麻雀が強いのは古来より有名である。
山口瞳さんは、著書で彼らとだけは麻雀をしてはいけないと書いていた。

その最たる理由は頭のデキの違いである。
将棋指しというのは脳の一部が異常発達した、日本に200人弱しかいない選民であり、特に記憶能力に関しておよそ人とは思えない。
ある将棋指しは1半荘で牌の背の模様を全て覚え、以降ガン牌状態で無双したとか、手出しツモ切りを何十半荘分も記憶出来る等、証言にはキリがない。

将来AIが最強になると言われる麻雀界だが、枚数、効率等AIの処理能力に最も近いのが彼らなのだ。
また、病的な負けず嫌いのため、一度打ち込むと寝食を忘れ邁進する。熱量でも常人は太刀打ちできない。

仮に棋界のトップ10を鍛え上げMリーグに放り込めば、瞬く間に上位を独占するだろう。
ただ、鈴木については多分にオカルト寄りな一面もあり、知・理の最高峰がどのような経緯でその思考に至ったか興味深い(雀鬼会であることは知っているが)。

というわけで、最強位の最右翼は、鈴木大介だ。

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