子育て支援のための「傾聴」講座
だいぶ前になりますが、子育て支援のための「傾聴」講座を聴きました。「傾聴」という言葉には「全身全霊で」みたいなイメージがありましたが、それでは身が持たないし、相手の気持ちを考えすぎて自分まで抱え込んでしまうと、結局助けにはなりません。相手の話す経験の「目撃者」「同盟者」になり親身に耳を傾けていても、どこかで「聞き流す」という態度も必要だと思いました。他人が解決してあげられない問題があり、相手が自分の力で解決するまで信じて待つこと、そして「相手の鏡になる」という言葉が印象に残りました。
以下は断片的になりますが、講演のメモです。
◎人を差別しないとは、自分自身を差別しないこと
生まれる場所も、親も選べないのだから、諦める(受け入れる)
◎子ども虐待の種は、すべての人の中にある(自分自身の中にも)
子どもが手に負えないと言い続ける人は、自分自身が手に負えないのだ
◎他人が解決してあげられない問題がある。その人の内面で何が起こっているか分からないのに、救えると思うのは危険。
信じること。相手が自分の問題を自分で解決するまで待つ
◎相談に来る人は「力のある人」 力のある人がそれ以下にならないようにサポートする
◎感じることができれば、それだけでも相手に響いていく。そして相手からエネルギーを貰える。与えあうことができる。
◎自分が相手の鏡になり、相手の気づかない面を映してあげる。ずっと話を聞いていると、相手は自分にもいい面があることを自分で気づいていく。「私はこんなにダメだけど、でも、こういうところもあるし・・・まあ、こんなもんですかね。しょうがないですよね。」となるところまで聞き続けるのが、いい受け手
◎「育児不安型」の人は、育児経験のある人ならなんとかできる。しかし「トラウマ型」の人は大変難しい(→専門家の領域)
◎子どもは、「かわいくなくていいんだ」から始める。「かわいい」という感情は下に沈んでいるので、上の皮を一枚一枚はいでいく作業をする
◎相手の味わった経験の「目撃者」「同盟者」になる。「そんなの勘違いでは」とか「忘れたら」とか言わない。
◎大きな問題を解決してあげる、ではなく、しゃべり相手になる
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