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どん底から2022再起へ Vol.2 もがいた事業編

今まさにリスタートを向かえている自分。

タイトルに記した
”どん底から再起へ”。

国際交流シェアハウスをやっているので
来日外国留学生×共同生活 がキーな僕らの事業は

コロナで直で事業の影響を受けて
2年間苦境が続いた。
が、
2022年春より入国制限緩和により
ようやく持ち直してきたわけで。

この2年間の一つの区切りとして、
苦しい日々送ってました的な自分への決別として、
今までのある種エンディングとして、
その出来事や想いを書き留めておこう

と思って
綴ってます。

第一弾はこちら>>>

この回では事業の動きを中心に
次回は自分のメンタルを中心に書こうかな~

2020年春先:甘かった危機意識


春先は新生活スタートで
僕らの事業はかき入れ時。

そのタイミングでズバリ入国制限がかかり
初の緊急事態宣言で行動制限もかかり
会社もリモートだから就職で引越す人も激減。

事業はとたんに苦しくなったが、

その時はそれよりも
人との交流も減ってしまい
分断が生まれてしまった
暗い社会情勢で
自分たちが何ができるかを模索した。

それは事業というよりも
コロナで機会を失った人たちの心に寄りそおうとした。

Build bridges not walls
壁ではなく橋を架けよう

僕らが出したメッセージだった。

オンラインで人をつないだり
来日を待っている人たちを勇気づけようとした。

その時の様子は会社のブログで綴ってます。
こちら>>>

僕らしいめちゃくちゃハートフルで
良いプロジェクトだったな~

ただ、

この時はまだ
コロナ禍がこんなに続くとは思っていなかった
。。。


2020年の夏遅くても秋頃には国境は開くだろうと。

なので事業も大きな舵を切るのではなく
方針は、
①耐える
②今のうちにバリューアップ

だった。

①耐える というのは

まずは人の部分。
アルバイトの方は休んでもらい
(雇用調整助成金 適用)

最小人数で事業をまわした。

経費も徹底的に削減し
物件を閉鎖し
事業縮小をかけていった。

②バリューアップは
商品磨き。

顧客へのプログラムなど
ソフトを磨いて
さらに選ばれるブランドにしよう、と。


この判断は
結果論としては
半分正しく
半分間違い
だった。

正しかった という点は
同年10月に入国制限が緩和され
一時的に事業が盛り返してきた。
要は
耐えていれば必ずチャンスがある、
というのが証明された。

間違いだったというのは
感染再拡大し
また国境は閉ざされ
そこから約1年半
その国境は開くことがなかった。

そしてその間は
まさにボロボロな状態になってしまった。

有事には最悪の事態を想定する


結論
俺はこの2年間
事業を自力でV字回復させることができなかった。

理由は二つ。

一つ目は
楽観視させた良い経験
2020年10月の一時的な入国緩和で
事業が一時的に持ち直し
”あ~ 開国さえすれば大丈夫だ”
というのを
なまじ経験してしまったからだ。

だから
どんな状態になっても
また開国されるその日さえ来ればと
その日を”待つ”という選択が
いつもどこかにあった。

でもそんな他人任せではなく
最悪のプランをしっかり描いて
大きく舵を切るべきだった。
もちろん
その自体を想定したシミュレーションなどは死ぬほどやったが
でも
どこか違ったんだろうな。。。

もう一つの理由は
この苦しい状況なのに
だからこそ?

自分たちの事業の価値を再認識する機会が
めちゃ多かった
こと。
だから今の事業を残したかった。

リスクとみられた
共同生活シェアハウスの価値。

コロナで仕事をなくしたハウスメイトを
一生懸命励まし
一緒に職探しをする入居者さんたち。

人との接触が禁じられた社会で
黙々と一人でリモートワーク。
そんなストレスも
リビングにいけば話し相手がいる。
それに救われたという人も多かったのが
シェアハウスならではの価値。

視点を変えて。

苦しんでいたのは
来日外国人留学生だけじゃなく
日本の大学生たちも。

そんな彼らには
シェアハウスに住みながら
オンラインで学びあるインターンシップを提供するという
プログラムが刺さった。

授業はオンライン、
大学の活動は制限され、
希望に満ちたキャンパスライフが
失われていった学生たち。

そんな彼らが
国内にいながら
1ヶ月や2ヶ月だけ
実家を出て環境を変え
新しいチャレンジをする。

これは
シェアハウスを持つ僕らならではの
良いコンテンツとなった。

スタートはソウルのシェアハウス×韓国人大学生オンラインインターン。

※今も続くBHCAMP>>>


ただ
コンテンツは良いものの
それで事業がV字回復するまでには至らなかった。

他にたくさんのアクションをやってきた。
その一つ一つに後悔はまったくない。

その時にできる最良のアクションを
みんなと一緒に取り組んだのは事実。


ただ、、、

ただ、、、

もっと自分に経営者としての
先見の目があれば。

最悪の最悪の事態を想定し
だったら
今までの価値に固執せず
大きく事業を変化させよう。
失敗してもいいから
今こそ新規事業に取り組もうぜと。

その決断ができていれば。
その勇気を出せていれば。

言うは易し。
渦中にいると
考えすぎてしまって
そうシンプルにはいけないものだった。。。

見いだせた光を大切にしたい


僕たちは今
”シェアハウス運営”に加えて
”プログラムづくり”という
ノウハウが磨かれている。

これはまぎれもなく
コロナ禍で苦しみながら見いだした
新しい価値だろう。

ピンチの中で見いだした
新たな光だ。

大学生向けだけじゃなく
社会人向けにも発展している。


英語特化型プログラム>>>



個人としても
この間に
オンラインイベントをたくさんやって
新たな場作りも学べた。

答えを出すのではなく
共に考えること、
投げかけること、
話すこと。

僕らだからできる
語りの場の作り方もあった。


そんなこんなで過ごした2年間ですが
今はようやく回復傾向。

振り返ると
この2年間におこなった
いろんな削減アクションや
新しい価値づくりが
確かな糧になっている。

それは事業だけじゃなく
組織もそう。

ピンチに随分強くなっただろう。


必要なのは自信


自分に経営者としての先見の目があれば。
って書きながら、

否定するようだけど、
やっぱ違うかも。

必要なのは自信だったのかも。

字の通り、自分を信じられなかった。

じゃあどうすればいいか。

これはもう
成功体験しかないと思う。
俺には。

あれもできたから、これもできるはずだと。

だからこそ
次のチャレンジは
自分の手と声が届く範囲の
プロジェクトをやりたい。

どんどん自分に返ってくるサイズ感と臨場感のある
取り組みをしたい。

それが次のチャレンジだ。

うまくいこうがいくまいが
それを繰り返し
また次に挑む。

そうやって経験値を上げていく。

根拠のない自信
というのを
まったく持ち得ていない
価値観の俺には
その経験値だけが
俺を強くするのだろう。


おまけ:やっぱりこの事業が好き。


この事業の価値を再認識したことが多かったと書いたが
それは
個人的にもあった。

在日コリアンとして
民族学校に通い
北の教育を受け
修学旅行は北朝鮮。w

社会人になってから
韓国とのつながりができ
韓国事業を立ち上げ
今もよく行き来する。

当然朝鮮半島の未来には
ただの興味関心を超えて
そこに関わりたいという志がある。

ある日
オンラインイベントで

壮絶な経験をして北朝鮮を脱北し
後にアメリカに渡った方のセッションに参加した。

彼はその後
南北統一について研究しながら
様々な発信活動されている。

”南北統一へ近づくために
私たち市民ができることは何か”
という質問をさせていただいた。
韓国にいる韓国人ではなく
彼の目線での意見を聞きたかった。


彼が答えた言葉に
ハッとした。

それは

韓国に逃れてきた脱北者と韓国人が友人になること、だと。
友人に。

市民の意識を変えていくには
統一の練習をする。
それは友人になること。

ボランティや奉仕活動で助けるのではなく、
友人になれば
相手のことを自分ゴトに思えて
共に夢を見る


と。

それを続けてて
小さな統一を
市民の中で作っていくことが
その礎になる
と。


ハッとした。

まさに
僕らが事業でやっていることだ。

相手を知り友人になること。
ここが全ての始まり。

僕らがやっていることは
やっぱり世界を良い方向に導く
確かな可能性なんだ。

そして
俺自身の志にも確かにつながる
素敵な事業を
みんなが一生懸命作ってくれているんだと。

苦境下において
コリアというイシューで
そう改めて実感できたのは
自分にとって
とてつもない気づきと
勇気になった。

まだやれる。
やらないと。

次回は、自分のメンタルというか
この期間の気持ちの変化を綴ろう。

※今から取り組む新プロジェクトとしてはこちら>>>




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