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2014/5/2執筆転載:ソーシャルビジネスだからこそ、海外展開に意義がある!

※別サイトに投稿していたブログコーナーがなくなるということで
自分の過去の履歴として転載しておく内容。
多分に未熟で恥ずかしい内容ばかりだがそのまま転載。w
元ブログ執筆日:2014.05.02

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2008年よりスタートした国際コミュニティハウスBORDELESS HOUSE。今では東京60棟、ソウル18棟、両国合わせて700人を超える入居者をかかえる規模となりました。私は、2014年4月より1年半の韓国ソウルでの駐在を終え東京本社へ復帰、BORDELESS HOUSE社 社長という新しいステージにて、次なる事業展開に向けて戦略策定中の日々です。
その次なる事業展開の大きな一つが、海外進出この事業を一つでも多くの国に展開することが我々の目標です。では、なぜ海外なのか。今日はそこについて書きたいと思います。

「グローバル」が合言葉のようになっている今日。低コストを求めて東南アジアへ進出する製造業、国内需要に見切りをつけ販路拡大に乗り出す販売業、そして海外で働く自体が目的化している若者たち。
そんな中、決して低コストが得られるわけでもなく、一見日本とシナジーがなさそうな『住居』というコンテンツでなぜ海外に展開しようとしているのか。私が考えるその理由と想いは大きく3つです。

1.世界中でどこでも共通して抱える課題、ニーズを解決するコンテンツであるからこそ、海外でも解決していきたい。

海外に住む際にまず問題になるのは、住居。日本では、外国人というだけで家主はお断りが日常茶飯事。お隣韓国では、ワンルームでも50~100万円の保証金が必要で、当然払えない外国人はお世辞にも住みやすいと言えない住環境を選ばざるを得ない現状。

そこにアプローチするBORDELESS HOUSEは、交流意欲があれば誰でも入居可能。初期費用もリーズナブルで家具完備なので、入国後すぐにでも安心して暮らせる住居を提供しています。

次に、海外だからといって、現地の友人を作ることはそう簡単なことではありません。留学生は学校に行けば周りは同じく外国人ばかり。おのずとそこでコミュニティが形成され、リアルな現地人とのコミュニティに触れることなく帰国する外国人も少なくありません。

現地の同世代と一緒に暮らすBORDELESS HOUSEなら、現地のリアルな生活を感じ、その国の文化、習慣、そして人を知る。安心かつ最も優れた現地コミュニティがそこにはあります。そして現地の若者にとっても、海外留学をしなくても国内で外国人と一緒に暮らすということで、深い国際交流ができ英語力向上はもちろん、より広い価値観と国際感覚を養うことができるのです。

安心できる住居と現地コミュニティ、優れた学びの場であるBORDELRESS HOUSEは間違いなく世界中に求められえる住居インフラであると確信しています。

2.若者に海外という新しい気づきの場を提供したい。

自分を変えるためにいざ海外に行こうと思っても、中長期滞在になると、現地でのホテル代は?今の家とダブル家賃?現地語がまったく話せなない、知り合いもいない、など現実的な問題が立ちはだかります。しかしBORDELESS HOUSEが世界中に展開されれば、渡航先の各国の空室を利用して、今住んでいる自国のハウスの家賃を払うだけで現地でのお部屋が確保され、結果安心できる現地コミュニティに属すことができます。だって同じ事業ですから。これがボーダレスだからできるFree House Exchangeです。


最近若者は海外離れしていると問題視されていますが、何でもかんでも行けばいいというのではありません。大事なのはどれだけ現地の人、文化に深く触れられるか。BORDELESS HOUSEがあるなら海外へ行ってみよう! 、我々が海外にハウスを持つことで、海外へのハードルを下がり、一人でも多くの若者がそんなアクション、勇気を持つきっかけになればと願う次第です。

3.同じ志を持った仲間に出会い、彼らが活躍できる場を提供したい。

我々は社会事業家のプラットフォームを目指しています。今年の新卒張さんのように、自国の社会問題を解決したいという外国人も積極的に採用しています。

世界中には我々と同じ志を持った若者がたくさんいるはず。しかし彼らにはそのフィールドが与えられず、結局普通のサラリーマンとして終えていくというのが現状でしょう。たとえば超学歴社会の韓国では、ソウルの大学を出て一流企業(サムスンなどの財閥系)に就職することが義務づけられ、それが本人そして家族の願いとなります。その人の価値は、どこの大学を出たのか、どこで働いているのかが、年収はいくらかという項目で評価されてしまいます。悪しき習慣ですね。

しかし人の価値観が多様化する今、そこに矛盾を感じそういう社会を変えたい、もっと価値のある仕事をしたい、という想いを抱く若者がいるのは至極当然。問題なのは、そんな彼らが誇りを持って働ける新しい価値観を持った会社、組織がないということです。

私が採用した韓国の仲間たちは、自分の夢を実現できるフィールドがやっと見つかったと目をギラギラさせながら猛烈に仕事をしています。その勢いたるや私も脅威に感じるほど。そんな彼らのバリューこそが、事業のバリューかつ競争力の源泉でもあり、他の事業メンバー(うちでいうと日本)にとっても最高の刺激となります。


2年前まで日本の留学生だったファルクさんは、今やバングラディッシュで数十名、もうすぐ100名を超える雇用を作り出すBLJ Bangladesh工場の頼れる社長へと成長しています。そしてそこから、JOGGOBusiness Leather FactoryBORDERLESS FACTORYなど様々な新しいソーシャルビジネスが今立ち上がっています。

今後もボーダレスではどんどん新しい事業が展開され、海外展開も加速するでしょう。その事業を支えるのは、かっこいいビジネスモデルではなく、事業を命がけ成功さたいと想う人材です。海外への事業展開を通じて社会を変えたいという強い想いを持った仲間と世界中でつながることで、より大きなソーシャルインパクトが生み出せるということを確信しています。

私は、こういう価値があるからこそ、命がけで事業を遂行します。見せかけだけのなんちゃって海外展開はやりません。そこで待つ顧客と仲間のために、本気でやります。そんな野望を抱き、来週は韓国ソウルに続くBORDELESS HOUSE第三の国をめざし、中国上海へ行ってきます! またどんな新しい夢が広がるか、どんな仲間との出会いがあるのかワクワクしています。

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