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逃れられない螺旋迷宮(2021年)

ギフテッドまたはそれに類似した性質がある人は知性や感性が高い分、考え過ぎたり感じ過ぎたりして生じる悩みや心理的負担が大きくなる。

酷く疲れを感じる事もあり、何も考えられない方が感じられない方が、ある意味では幸せなのかも知れない?とも思う。

海外の風刺でも大衆の群れをネズミの群れに例えるものがあるから、日本だけの問題ではなく人類自体の問題なのだろう。

多くの人達は考え過ぎたり感じ過ぎると頭がおかしくなるから、防衛本能として考えない感じないという選択になっているのかも知れない。

人間は脳や筋肉を制限装置付きで使っているという話がある、制限しないと壊れてしまうからだ。その制限装置自体が壊れている個体、または制限から解放された個体、そういった個体がギフテッドや異能と呼ばれるのかも知れない。


生い立ちからある様々な不幸や、昨今の様々な事件や情勢の悪化、今後に起こり得る様々な問題。

そもそもの設定として命を繋ぎ遺伝子を紡ぐのに、他の命を殺して食べないといけない。他の生物とや人類同士であっても生存競争が延々と続いていく。

人類は生存競争を有利に働かせる為に様々なものを生み出したが、それによって人類社会は複雑化し弊害も多くなり、かと言って止めると生存競争が不利になり、やがては人類が制御し切れないものまで生み出してしまい自滅を迎える事になると思う。

複雑化したものを解きほぐす、個人間でも国家間でも起こる誤解やすれ違い、それらを発端とした数多の紛争。平和的とされる話し合いは物理的な時間なども不足し、個人間でも国家間でも時に生き死にのシビアさをもたらし、歴史は紀元前から同じような事を繰り返し続ける。

逃れられない渦のような螺旋迷宮のような、そんなものに嵌まり込んでいる感覚を味わう事がある。

これは悲観的な視点であって、生死や善悪や禍福に捉われ分別をするからかえって湧き起こってしまう悩みかも知れない、という荘子的な考え方もあるけど。


元々現在の宇宙に生命体はいなかったとされており、それがなぜ突然変異的に生命が生まれたのか?その意図や意義は何なのだろう?当初の生命体は何を想い何を考えたのだろう?
そして今後、その生命達は広大な宇宙でどのようになっていくのだろう?

宇宙自体がおそらくは膨張と収縮を繰り返していて現在の宇宙が何度目の宇宙かは解らない。

人類が認識出来ていない宇宙領域もあって、そんな広大な宇宙の中にある地球という一つの星で、地球自体も膨大な長い歴史を蓄積していて、その長い地球の歴史のほんの一部分に人類がいて、一人の人間はせいぜい生きて100年、昔は50年。

その現実に抗う為か生きた証を残したい為か単なる衝動か好奇心か。ある人達は人類に称賛される業績を遺し、ある人達は暴君や独裁者として悪評を遺し、ある人達は人知れず評価されずとも己の信じる事を為し、不特定多数は生物に仕組まれたシステムに従って子孫を遺した。

生物に仕組まれたシステム、子孫を遺す事についても人類が死に難くなった副作用か、人口の爆発的な増加に伴い様々な弊害を生み、人口抑制や反出生主義や虐待や生まれの格差など様々な議論も出るようになった。

この世自体に循環のシステムがあり、人類自体が為す事も成す事も、何かを改善すれば何かの改悪が生まれ、何かを善とすれば何かの悪が生まれ、何かを幸せとすれば何かの不幸せが生まれ、終わりが無く延々と…。


昨今の僕は迷子のような心境なのかも知れない。または放浪者か彷徨者か。

客観的な判断では必要最低限の殺生で足るを知り無為自然が一番適切で無難だと思う。でも何かもやもやしてしまう。

多くの人達が隠者や世捨て人になれれば総合的には人類に平和が訪れる事と思う。ただ人類という遺伝子や生態はそのようなものとは遠い仕組まれたシステムによって運営されてしまっている。

想っても考えても結論は出ない、かと言って行動しても傷付く事ばかり、千日手の螺旋迷宮のような…。

最終的には自分がどうしたいか?に尽きるのだろうけど。


旧ブログにて2021年05月02日に記載していたもの

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