かまぼこ☆そんし

生きとし生けるものが幸せでありますように

かまぼこ☆そんし

生きとし生けるものが幸せでありますように

最近の記事

一切の感覚は苦なのか?

お久しぶりです。 最近は更新をサボっていてすいません。 今回は、「一切の感受は苦である」という仏陀の言葉をテーマに解説していきたいと思います。 この言葉は「一切の感覚は苦痛である」などと間違った形で解説がされて誤解されやすい言葉なので、パーリ経典の中から該当する経典を引用しながら仏陀がどのような意図で「一切の感受は苦である」という教えを説いたのか解説していきたいと思います。 光明寺経蔵様のHPからこのテーマに該当するパーリ経典の経文を引用させていただきます。 引用元

    • 横になって行う簡単な気づきの瞑想

      こんにちは。 今回は横になって行う簡単な気づきの瞑想のやり方を紹介したいと思います。 以前に書いたそんしの気づきの瞑想入門②の内容と同じものです。 横になって行う簡単な気づきの瞑想瞑想をやったことのない初心者の方やラベリングを用いた瞑想の経験のない方のために、自宅で気軽に行える横になっている状態での気づきの瞑想の簡単なやり方を紹介したいと思います。 布団やベッドに横になって、リラックスできる体勢で腹部の膨らみと縮みを観察することも気づきの瞑想になります。 初めは呼吸

      • 八正道と三学

        こんにちは。 今回は、八正道と三学の関係について簡単に解説していきたいと思います。 四聖諦の道諦が八正道 四聖諦の①苦諦、②集諦、③滅諦、④道諦の道諦(実践方法)を八項目で説明しているのが八正道です。 八正道の項目 八正道の八項目は、①正見(正しい物事の見方)、②正思惟(正しい思考の扱い方)、③正語(正しい言葉の扱い方)、④正業(正しい行動)、⑤正命(正しい生計)、⑥正精進(正しい努力のやり方)、⑦正念(正しい気づきの実践)、⑧正定(正しい精神集中力)です。 八正

        • 近状と来年の予定など

          お久しぶりです。 近状報告と来年の予定についてのお知らせです。 秋頃から右足の障碍の悪化により働けなくなり経済的に困窮していたので、暫く生活保護を受けながら療養生活に入ることになりました。 自由に使える時間は増えるので、年が明けたら記事を更新していきたいと思います。 今後は、初期仏教や瞑想だけでなく生活困窮者向けの社会福祉などについての話題も記事にしていきたいと予定しています。 現在は生活保護で当面の生活費は支給されているので、今後も記事は基本的にはご喜捨という方針

        一切の感覚は苦なのか?

          10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法④諸欲の過患

          皆さんこんにちは。 前回の10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法③天の話:後編では、仏陀が次第説法として天の話を説いた理由や天に赴く方法などについての説明をさせていただきました。 今回は、仏陀の次第説法④諸欲の過患というテーマの説明に入りたいと思います。 前回までの説法で、一般の人々に必要な道徳的な生き方と功徳と死後の幸福については一通り説明しましたので、今回からより高度な内容の説法に入ります。 諸欲とは五欲 諸欲には様々な欲が含まれますけど、ここでは眼耳鼻舌

          10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法④諸欲の過患

          仏陀の教えと実践とは何か?

          今回は「仏陀の教えと実践とは何か?」というテーマで、なるべく簡潔に簡単に説明したいと思います。 「仏陀の教えとは何か?」といえば、四聖諦(4つの聖なる真理の教え)のことです。 四聖諦とは、苦聖諦(苦)、苦集聖諦(苦の原因)、苦滅聖諦(苦の滅)、苦滅道聖諦(苦を滅する方法)のことです。 苦聖諦とは、苦を避けることはできないという真理です。 苦(ドゥッカ)には様々な意味があって、生老病死などの分かりやすい苦しみから、変化することや壊れること(無常)という意味での苦や、物事

          仏陀の教えと実践とは何か?

          涅槃についての偈

          今回は、ウダーナ(自説経)のパータリ村の者の章の涅槃に関する偈をテーマにして解説してみようと思います。 経文はアラナ精舎様のHPに記載されている正田大観先生の和訳を引用させていただきます。http://aranavihaara.web.fc2.com/arana-khuddaka-3.html 経典の本文を引用します。 まずは冒頭の部分です。  ウダーナ聖典(自説経) 8 パータリ村の者の章 8.1 第一の涅槃に関することの経(71)  このように、わたしは聞きました

          涅槃についての偈

          ご支援ありがとうございます😆 生きとし生けるものが幸せでありますように😊🙏

          ご支援ありがとうございます😆 生きとし生けるものが幸せでありますように😊🙏

          名色分離智について

          こんばんは。 前回は四大元素について書いたからので、今回は名色分離智について少し説明したいと思います。 四大元素の地水火風は、色(ルーパ・物質的な現象)の特性のことであるということは前回説明しました。 名(ナーマ・精神的な現象)の特性は、知る機能なので地水火風の要素を感じる機能が名なのです。 例えば、身体に触れるのは質感や質量としての地の特性ですが、触れたと感じるのは名の働きです。 さらに細かく説明すると、皮膚という感覚器官は色ですが、皮膚という感覚器官に何かが触れ

          名色分離智について

          ゴータマブッダはなぜ死ななかったのか?

          今回は仏教の歴史で誰も解いたことのない難問の一つでもある、ゴータマはなぜ正覚した後にそのまま死んで涅槃に入らずに説法することにしたのかというテーマについて考察してみたいと思います。 結論から述べると、ゴータマは2500年前に既に死亡しているので、彼がなぜ説法をすることにしたのかという理由は分からないのです。 梵天勧請という逸話もありますが、今回はゴータマ自身の心情を推測して考察したいと思います。 以下は、個人的な考察になります。 一種の人体実験だった?私が推測したとこ

          ゴータマブッダはなぜ死ななかったのか?

          四大元素について

          こんにちは。 今回は、仏教の四大元素である地水火風について少し解説したいと思います。 四大元素の説明には、様々なバリエーションがありますので今回は現代風に解釈した私の個人的な解説になります。 四大元素とは仏教の四大元素は、地水火風と呼ばれる四種類です。 これは仏教独特の概念なので、他宗教の元素論とは根本的に異なる性質の概念なのです。 仏教では、実体論は説いていませんので四大元素も何かの微細な粒としての実体や物質を想定して語っていないということを理解する必要があります

          四大元素について

          初期仏教での悟りについて

          こんばんは。 今回は、初期仏教での悟りについて六種類と10種類の煩悩の束縛を使って解説しようと思います。 仏教での悟りとは、煩悩の束縛を破った状態と説明できます。 煩悩の束縛とは、感覚という観点から眼耳鼻舌身意に色声香味触法が触れると生じる六種類の煩悩の束縛と、輪廻転生の観点から五下分結(ごげぶんけつ)と五上分結(ごじょうぶんけつ)の10種類の煩悩の束縛という二種類の説明が可能です。 煩悩の束縛を破った状態にも、一時的に煩悩が働かない状態と、煩悩の束縛が一部切れた状態

          初期仏教での悟りについて

          慈悲の瞑想

          以前にそんしの気づきの瞑想入門③で紹介した慈悲の瞑想の簡略バージョンについて少し補足解説をしたいと思います。 慈悲の瞑想についてのおさらい慈悲の瞑想には様々なバリエーションがあるのですが、初心者の方は文言を憶えるのが大変だと思いますので簡単に憶えられて取り組みやすい簡略バージョンを一つ紹介しておきます。 基本的には、慈悲の瞑想は慈悲を向ける対象を「自分」「自分の親しい・関係のある生命」「全ての生命・生きとし生けるもの」という順番で拡大していきます。 以下は、簡略バージョ

          10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法③天の話:後編

          皆さんこんにちは。 前回の10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法③天の話:前編では、仏陀の次第説法の天の話の予備知識として必要な五道や天界の説明などをさせていただきました。 今回は、仏陀が天の話を説いた理由や天に赴く方法などについての説明をしたいと思います。 死後の不安を先に解決する仏陀は一般的な在家仏教徒を対象に説法する場合は、いきなり瞑想修行を前提にした高度な智慧や悟り・解脱の話から始めることは基本的にはほとんど為さりませんでした。 大抵の場合は、布施で功徳

          10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法③天の話:後編

          10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法③天の話:前編

          皆さんこんにちは。 前回の10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法②戒の話:後編では、仏陀の次第説法の戒の話についての説明をさせていただきました。 今回は、仏陀の次第説法の三番目のステップである天の話について解説したいと思います。 前回までの解説で、布施や戒を守ることで功徳が積まれるという説明をしたので、今回の天の話ではその功徳がどのように果報をもたらすのかについて解説したいと思います。 功徳の果報の話に入る前に、前提知識として必要な五道輪廻の説明を先にしたいと思

          10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法③天の話:前編

          礼拝などについて

          上座部仏教では、瞑想を始める前に合掌して仏法を世に説いた仏陀に敬意を払うために礼拝し、仏陀と仏法とサンガの三宝に帰依し、五戒を受けて…という伝統的な慣習があります。 五戒については、10マインドフル・ステップス 仏陀の次第説法①戒の話:前編・後編で説明しているのでそちらを参照してください。 今回は上座部仏教(テーラワーダ仏教)に興味がある人を対象にそれらについても少し紹介しておきたいと思います。 日本でも活動している上座部仏教のサンガはありますので、そちらのHPを紹介し

          礼拝などについて