FF16のレビュー簡単版(クリア後の感想あり)

概要

こちらはFF16をクリアした感想です。むっちゃネタバレを含むのできにならない人は見てください。

あらすじ

終焉に向かう大地「ヴァリスゼア」
唯一の加護は「マザークリスタル」ヴァリスゼアに生きる人々はクリスタルから供給されるエーテルにより魔法を生み出し、
日々の暮らしを成り立たせていたしかし、限りあるその加護は国家による奪い合いも生み出した……各国はマザークリスタルを求め、
召喚獣の力とその力を宿す「ドミナント」を使役し戦を始めるロザリア公国の第一王子「クライヴ・ロズフィールド」もまた、
マザークリスタルをめぐる戦乱へと巻き込まれるのであった過酷な運命を背負ったクライヴは、やがて世界の真相を知り、
マザークリスタルの破壊を目指していくことになる……


これはクリスタルの加護を断ち切るための物語。

SQUARE ENIX公式から参照

世界観

大陸にマザークリスタルという巨大なクリスタルが各地に存在し、その周辺に都市や人の営みが形成されている世界。人々はクリスタルを用いて魔法を使用し、魚を冷凍の状態で保存したり、飲み水を作るなど、生活に必要なものをクリスタルに依存している。しかし、クリスタルとは別に魔法をクリスタルを用いずに使える人々が存在し、その人々は「ベアラー」と呼称され
、奴隷のような階級とされている。

登場人物

クライブ

ジョシュアのお兄さん。王子だけどお母さんのせいで不憫。実はイフリートのドミナント。またはミュトス。

ジョシュア

クライブの弟。王子で国の象徴であるフェニックスのドミナント。ずっと良い子。死んだかのように思えたが…?

ジル

今作のヒロイン。とても良い子。クライブのガチ恋勢。シヴァのドミナント。FF13から迷走気味だったシヴァが再びビジュアル勢に返り咲いた。

アナベラ

毒親。血が一番。

シド

良い人。血は繋がっていないがミドと親子関係。ラムウのドミナント。雷の裁きにはお世話になりました。

トルガル

ワンワンオ!主人思い。可愛しかっこいい。キミは完璧で究極のワンちゃん。

ベネディクタ

ガルーダのドミナント。色々と不便。ゲージを削るのに最適。

フーゴ

タイタンのドミナント。ゴリマッチョのベネディクタガチ恋勢。体験版の時に使い方が分からず、ズッとアッパーを繰り返し笑ってしまったので、ついぞ使わなかった召喚獣の1人。

ディオン

貴公子。CV中村悠一。FF13では味方なのか敵なのか分からなかったが、今回は最終的に味方になる。バハムートのドミナント。アビリティの有効性は高いが、恐ろしくダサいので使わなかった。

バルナバス

ミュトスファンクラブの会員番号1。一見イケおじに見えるが、全然違う相手にマザコンを発揮してしまうくらいにはお茶目。オーディンのドミナント。斬鉄剣がカッコよくて強い。ゲージを削らんでもダメージがまぁまぁ入るから終盤はズッとオーディンだった。

ガブ

最初はお調子者だが憎めないやつみたいな感じだったのに、もはやいないと耐えられない…みたいな愛されキャラ。裏ヒロイン。

オットー

裏周りのことを全部やってくれるおじさん。中間管理職である。

体験版をプレイして

神ゲーだと思った。最初のシヴァとタイタンがバトルしているフィールド移動はグラフィックは綺麗だがなんかモッサリしてんなと思ったが、クライブ青年期のバトルやストーリ展開、グラッフィック、そして終盤の召喚獣バトルはBGMも相まって、興奮が冷めやらなかった。これがFF16なのかと期待をして、製品版の発売を待っていた。

製品版をプレイして

グラフィック◎
BGM◎◎
キャラデザ◎
世界観⚪︎
アクション⚪︎
ストーリー△

結論として、楽しめたが神ゲーと言われるほどではない…そんなゲームのように感じた。まずファイナルファンタジーとしての世界観はグラフィックとBGMが大幅に貢献し、守られているように思える。キャラクターもランクに分けられるが各々が描かれており、プレイして行くごとに愛着が深まっていくように思えた。(ただし、サブクエストに依存しているところが大きいので、メインストリーだけクリアした場合、凡ゲーになる可能性あり)。唯一の問題点はストーリーの点が大きいと思える。

ストーリーの問題点

ストーリーの問題というのは、細かな伏線回収ができていないことや物語の繋がらなさの問題ではなく、ゲームとしてのあり方の問題だ。ぶっちゃけてしまうとファイナルファンタジー16は現状結末を放棄している。ジョシュアは息絶えてしまい、クライブは全ての力を使い果たしてしまい、海岸で倒れる。そこで、エンドロールが入り、物語が終わった…とユーザーは思うが、エンドロールの後に結末の後の少し未来の話が描かれるのだが、それの解釈が色々とできてしまうのだ。詰まるところ、メインキャラクターのちゃんとした生存状況は出さないけど、ユーザーの解釈にお任せするよ!という投げ方をされてしまったのがファイナルファンタジー16なのだ。私はやり込みこそやっていないが、サブクエやリスキーモブも全部クリアし、1ヶ月ほどの期間をファイナルファンタジー16と過ごした。かなりストーリーも入れ込み、クライブには幸せになって欲しいなぁ…などと思ってたら案の定だったが、最終的に解釈は任せるエンドはユーザーに対する裏切りのように感じた。サブクエをやっていたらクライブが生きていることの暗示の品を受け取れるが、いや違うだろと。サブスクのドラマのような作品だったら、確かにこのような終わり方も分かるのだが、一作品としてのゲームで、解釈お任せエンドは気持ちが晴れないというか…。死んでしまったにせよ、実は生きていたにせよ、きちんと結末まで描いて終わらすというのが、一作品を追体験してきたユーザーに対する礼儀なのではないだろうかと感じた。そのため、最終的に胸の中にモヤモヤが残るような終わり方になってしまい、非常に勿体無い作品になってしまっているなと強く感じた。

レビュー点数

7.5/10

ファイナルファンタジーの世界観は死んでいないが、最後がうーむ…という印象が強い今作…。とはいえFF15よりかはストーリーもまとまりがあり、1作品で完結している具合が強いので、興味を引かれた方はぜひプレイしてみ欲しい。BGMは神。