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鹿島アントラーズ2022 前半戦選手採点

 初めまして。就活もひと段落した大学生です。最近私はプレチャンという、プレミアリーグを応援しているチャンネルにハマっていまして、そのチャンネルの動画にある選手採点を見て、私もやってみたくなったので、今回は応援する鹿島の選手で採点してみようと思います。採点は、Dランク(まだまだ頑張ってほしい選手)~Sランク(前半戦のMVP)まで6段階です。
 尚、怪我等でリーグ・ルヴァンにほぼ出ていない選手は採点外です。
それでは。


1.Dランク(現状期待以下の働きになっている選手)

① GK 背番号31 沖 悠哉

 昨季終盤からスンテにスタメンを奪われ、今期はカップ戦中心の出場になっている。1対1の強さは健在だが、やはり昨季からの弱点はあまり変わっていないように見られる。特にハイボールの処理と、守備範囲の狭さは今後の成長に期待したい部分になる。コーチング問題が良く指摘されるが、正直客席から見てる分にはわからないので、コメントは控えたい。スンテも年齢がそろそろ40に差し掛かるため、沖の成長にチームの成長が掛かっている。

② DF 背番号16 小田逸稀

 今季3年ぶりに鹿島に帰ってきたが、ここまではあまり試合に絡めていない。出たカップ戦を見ると、ヘディングの強さはあるが、SBとしての特徴をあまり感じない。また、安西が過労死ペースにも関わらず試合にほぼ出られていないため、レネ将の基準に達していないのだろう。天皇杯ではSMFを務めるなど、新たな可能性を探しているようにも見えるが…

③ DF 背番号20 キム ミンテ

 今季札幌より完全移籍で加入した韓国人DF。獲得前の記事を見ると、守備能力が高く、ビルドアップにも優れていると記載がある(https://hochi.news/articles/20211204-OHT1T51237.html?page=1)が、まだその片鱗は見られない。特にビルドアップにもたつくのは課題で、川崎戦では、開始早々にミスをして切り替えられていない関川とバタバタのミンテの所を狙われていた。最近ではボランチで出ることも多くなり、プレーの軽さは多少まともになったので、後半戦に期待したい。

④ DF 背番号22 広瀬 陸斗

 今年で三年目になるが、苦境に立たされている様子だ。この選手の場合、彼本人に原因があるわけではないが、昨季の永戸同様、やってるサッカーとの相性が悪い。レネ将のサッカーでは、何より守備時に対人能力が求められるので、クロスの精度とビルドアップが武器で、対人能力に劣る彼はなかなか試合に絡めていない。後半戦エヴェも復帰し、ビハインドの後半に出場する機会は増えるかもしれないが、スタメンに名を連ねるのは難しそうである。彼が2番手にいると心強いので移籍してほしくはないが、果たして…

⑤ MF 背番号10 荒木遼太郎

 去年のベストヤングが、今期は苦境に立たされている。昨季は4-2-3-1のトップ下として、所謂司令塔的な立ち回りを行い、二桁得点も達成した絶対的な選手だったが、今期は2トップの破壊力を存分に生かしたサッカーに方向転換し、4-4-2のサイドで活きない荒木はかなり苦戦している。試合に絡めていない一番の理由は切り替えの部分で、そこが課題だと本人も口にしていた。現在は負傷離脱しており、8月頃に復帰する見込みだが、海外に行く前に、レネ将サッカーで弱点と立ち向かってほしい。

⑥ FW 背番号9 エヴェラウド

 昨季コンディションを落とし、今期は怪我で前半戦ほぼ稼働できなかった。2020年の輝きが忘れられないサポーターも多く、私もその一人である。彼が本調子になれば本当に優勝が現実的になるため、是非とも頑張ってほしい。ビハインド時のオプションとして、3トップの左とかで使ったら活きそうなんですがどうでしょうか。(短くてすいません)

2.Cランク(試合には出てるorベンチメンバーには入るが、もっと頑張ってほしい選手)

① DF 背番号15 ブエノ

 鹿サポ界隈で有名な方が、「ブエノのプレーは、サイコロの1か6」だと仰っていたが、まさに今期もそんな感じである。良かった神戸戦は完全に攻撃陣をシャットアウトし、これはいけるのでは?と思わせてくれた。しかし、ルヴァン大分戦、アウェィ東京戦はかなり残念なプレーだった。特に後者の試合は印象的で、かつて永井選手と対等に戦えていたスピード、フィジカル面で完全にアダイウトンにぶっちぎられ、敗戦の直接的な原因になってしまった。あの試合がコンディション不良だったと思いたいが、もしあれが今のブエノのベストなら、もう厳しいのかもしれない。

② MF 背番号7 ファンアラーノ

 サポと監督で評価が分かれる選手ランキング一位。私もあまり肯定的にみれないが、使われる理由はわかる。やはり切り替えの部分(特にネガトラ)が早く、レネ将のハイプレスショートカウンターサッカーにはあっているのだろう。その点では納得で、恐らくこれが日本人で年俸がもっと安ければ何も言われないんだろうなあと思う選手の一人である。あと、彼ケガしないのいいよね。一番大事。

③ MF 背番号35 中村亮太朗

 今季安心と信頼の甲府から加入したボランチ。2節の川崎戦では後半から入ってきて、落ち着かない試合をビルドアップに積極的に参加することで上手くまとめ、才能の片鱗を見せたが、その後の印象がない。ちょくちょく試合には出ているが、樋口、和泉と比べるとカバーの遅さや切り替えの遅さが目立つ。なんかオプションとしてアンカーをやってみたらハマりそうだけど、現状のサッカーでは序列は変わらなそう?

④ FW 背番号9 染野唯月

 個人的には好きな選手だが、ここまでの活躍は物足りない。ルヴァンでは2点取っており、リーグの鳥栖戦でも待望のプロ初ゴールを挙げたが、優磨、綺世と比べるとまだまだ。周りを使いながらの攻撃は目に光るものがあるが、個人での打開力やレネサッカーで必要なロングボールを収める力はこれからつけてほしいところ。なかなか出なかったJ1初ゴールも出たので、後半戦の活躍に期待したい。

2.5. C+ランク(スタメンでの出場機会は多くないが、途中出場で違いを見せられる選手)

① MF 背番号27 松村優太

 昨季途中から徐々に使われ始め、そのスピードを見せつけたが、今期も序盤こそメンバー外だったものの、レネ将が入国してからまた徐々に試合に絡むようになった。やはり特徴はそのスピードで、交代で出てきたときは相手のSBに走り勝ちし何度もクロスやシュートまでいくシーンが見られた。一方スタメンにあまり絡めなかった原因はたぶん守備の強度で、マリノス戦では途中から投入されたものの既に受け身になったチームの起爆剤にはなれず、逆に失点に直接絡む形になってしまった。とはいえ、層の薄い鹿島では常にサブにはいてほしい選手で、基本交代1番手になっていたので、早く復帰し、自慢の快速をカシマスタジアムで見せつけてほしい。

② MF 背番号33 仲間隼斗

 今季柏から加入したサイドアタッカー。岡山時代にかなり点を取っていたと聞いたので、サイドからゴリゴリに仕掛けるタイプかと思いきや、かなりファイタータイプで鹿島好みの選手だった。長らくケガで離脱していたが、先日の福岡線で復帰し、球際の強さ、切り替えの早さを見せてくれた。なんかタイプが和泉に似ている気もするが、和泉ほどポリバレントでもない。故に、序列的には2番手になりそうだが、絶対に必要な選手の一人なので、後半戦の活躍に期待したい。

3.Bランク(ほぼ試合には出ているが、補強次第で序列が落ちる可能性がある選手)

① GK 背番号1 クォンスンテ

 昨季終盤に出場機会を得ると、そこで安定感を見せつけ、今期もここまでフルタイム。いや改めてみると、安心感が他の在籍しているキーパーとは違うと改めて感じた。残留してくれてありがとう。
 とはいえ、プレー面での衰えを少々感じる部分もあり、2017,18年ごろに見られた、飛び込んでスーパーセーブするシーンはあまり見られなくった。また、鳥栖戦のミスは仕方ないにしても、東京戦の一点目のシーンは、明らかに反応が以前より遅れているようにも見えた(失点の原因そのものはスンテではない)。何より一番目に付くのは、ゴールキック等のキックが直接ライン上を割るところで、最近では腹をくくってみているが、正直改善できるならしてほしい部分もある。
 上記の理由で、スンテという存在は貴重で、鹿島への貢献には感謝してもしきれないが、今年優勝も目指すなら、夏に補強を考えてもいいポイントなのかもしれない。(いろいろ書いたけど筆者はスンテが大好きです。)

② DF 背番号2 安西幸輝

 キングオブ過労死。本当に彼の頑丈さには助かっているし、貢献度的には前期MVPかもしれないので、本当はAに入れたかった。だが、プレーを見てると少々注文を付けたくなるところが多かったのでここに。まず彼の良さだが、何といっても走力。特に同サイドで組んでるカイキがサイドで張って仕掛けるタイプじゃないので、安西が仕掛けてクロスに行くシーンは良くみられるし、相性は悪くなさそう。また、守備時(特にカウンターを食らった時)の切り替えは早く、この点で欠かせない選手になっているのは間違いない。
 見られた課題は、判断の悪さと、逆サイドにボールがあるときの絞りが少し甘いことだ。前者に関しては、LIXIL SPORTS内で優磨からサッカーIQの低さを指摘されていたが、見ていてもそこは感じる部分で、オーバーラップするタイミング、ビルドアップ時にボランチ、下りてきてるFW(主に優磨)に預けるタイミングが味方とあっておらず、そこで奪われるシーンが見られた。後者については、特に東京戦、ルヴァン福岡戦と立て続けに見られ、結果的に失点に絡んでしまった。
 控えもなかなかおらず過労死寸前で大変なのはわかるが、移籍前の安西はもう少しそこを器用にやっていた気がするので、後半戦の奮起に期待したいのと、左SBの補強(手っ取り早いのは杉岡の復帰)は急務だろう。

③ DF 背番号5 関川郁磨

 町田、犬飼が抜け、責任の増すシーズンだが、今季前半はうまく乗り切った印象だ。川崎戦でのミスはあったが、その後は大きなミスは見られず、空中戦の強さとフィード能力の高さを活かし、鹿島の最終ラインを支えている。しかし、Bに入れたのには理由があり、試合途中で少し気が抜けるのか、小ポカをほぼ一試合に一回やっている印象がある。相方がカバー能力の高い三竿だから何とかなっているが、そうでないCBと組む場合は直接的な失点の原因になりかねないため、後半戦は気を引き締めて頑張ってほしい。最近失点多いから…

④ MF 背番号17 アルトゥールカイキ

 今季序盤は使われなかったが、和泉がスタメンに定着したタイミングで同様に使われ始めた。とにかく得点力が高い。多分ホントはFW。とはいえ、ヘディングの強さからターゲットにもなるし、仕掛けない分同サイドの安西の良さも活きるので、意外と左SMFでいいのかも。しかし、レネサッカーにおいてはやや守備力が見劣りし、特に気になるのはスタミナのなさ。周りがバケモンばっかりなのでおそらく相対的にそう見えているだけだが、比較的カップ戦休ませてもらっているカイキが、60分程度で交代するのは…
 いい選手だが、彼が控えに回るぐらいのチームになると更に鹿島は優勝に近づけるのではないか。

4.Aランク(替えの利かない絶対的なスタメン、レネ将のサッカーを支える核になる選手)

① DF 背番号32 常本佳吾

 昨季相馬体制後に使われ始め、現在日本代表の主力である三笘を抑えるなど強さを見せつけた。そして今季も圧倒的な1対1の強さを武器にここまで全試合に出場している。クロスの精度やアタッキングサードでのアイデアには課題はあるが、それ以上に守備面で欠かせない選手になっている。こっからゴリゴリに仕掛けるタイプになるのは難しいだろうが、何か攻撃面で違いを見せられる選手になったら、代表も手に届きそうだ。今サイドバック手薄なのでね。

② DF/MF 背番号6 三竿健斗

 開幕して2節は、ポジションを樋口に取られ控えに回っていたが、ミンテが予想以上に不安定だったこともあり、CBにコンバートしてスタメン定着。カバーリング能力の高さがCBでまさに活きている。ボランチ時代に課題だったビルドアップも、360度見なくてよくなったCBのポジションでは無難にこなしているどころか鋭い縦パスで好機を演出している。あまり足が速くないのは弱点だが、それもポジショニングや誘い方で上手く対応している印象。後半戦も怪我無く稼働して、鹿島の守備の砦になって欲しい。

③ MF 背番号11 和泉竜司

 レネサッカーで生き方を見つけた選手。走力が高くいろんなところに顔を出せ、攻守の切り替えは早く、GK以外すべてのポジションをこなせる。元々器用貧乏な印象で、鹿島に来て2年間は中々定位置確保できていなかったが、今期は花開いたというか、鹿島が和泉の使い方の正解を見つけた感じだ。得点力だけは課題だが、今期和泉に求められているのは恐らくそれ以外の部分なので、問題なくみることができる。怪我耐性も高く、ここまでかなり過労死レベルでプレーしているが、強度がどの試合でも一切変わらない、調子の変化が少ないのもまた彼の魅力だ。後半戦では試合数が増えてくる、と思うので、彼の存在がより重要になる。

④ MF 背番号14 樋口雄太

 今まで15年見てきて、こんなに問題なくフィットした選手が過去いただろうか?と思うぐらい完璧に鹿島のサッカーに入り込んでいる。既に絶対的な存在になっている彼の持ち味は、和泉同様、圧倒的な走力とプレースキックの精度の高さ。ある時はCBの間に入り最終ラインをカバーし、またある時は最前線まで飛び込みシュートを打っている。いや何であんな走れるのかわからんし、良く鹿島もこんないい選手とれたなと感心している。キックの精度もよく、ルヴァンガンバ戦ではよくわからんことしてた。リーグではいいボールを上げるもなかなかアシストにつながっていなかったが、5月に入りカイキとのラインで2アシスト。こっから2桁のりそう。ホントケガしないで。Aに入れた選手にはみんな言うけど、特に怪我されたら困る。

⑤ MF 背番号21 ディエゴピトゥカ

 やらかしたのでホントはBに入れようとしたが、いない間アラーノをスタメンで出さなければならない状況であり、復帰した札幌戦では圧巻のパフォーマンスを披露していたことからAクラスに。ボールの持ち方が独特であり、他の選手にはできない縦パスの入れ方をする。おまけに独力で持ち込むこともできるため、樋口とも差別化出来ていて相性も良い。縦パスが独特すぎて味方と合わないことがあるのが課題だが、調子のよいときのピトゥカはどのチームでも止められないほどの威力がある。感情のコントロールもあの一件以降できているので、言い方は悪いが良い経験だったのかもしれない。

⑥ FW 背番号18 上田綺世

 今季優磨と組むことで、更に輝きを増した鹿島のエース。特に前半戦のゴールはどれも別格で、個人的にホーム磐田戦で決めた逆足ニアぶち抜き(This is Ueda Ayaseのあれ)は、かつての18番であるマルキを感じた。得点力が最大の特徴だが、それ以外にも五分五分のボールを競り勝ったり、守備時に追いかけるようになったりと、本当に今シーズンは日本を代表する選手に成長した。
 課題は、負けた川崎戦やマリノス、広島戦のような、明確に全千二枚に対し対策を引かれた際に、どうやって存在感を発揮しゴールを奪うかであり、これができたら、いよいよ日本で見られない選手になってしまうだろう。

5.Sランク(前半戦MVP)

👑 FW 背番号40 鈴木優磨

 正直、綺世と樋口の三人で迷ったが、今鹿島の得点力を支えている一番の要因だと考え、選出した。
 とにかく、周りを使える、起点になれる、中に入って点を取ることもできるという3拍子揃った選手で、綺世がここまで点が取れるようになったのも、優磨がいることが大きいだろう。特に助かるのは、最終ラインでのビルドアップが手詰まりになった際に放る前線へのロングボールに対し、競り勝てることと、同じくビルドアップで同サイドで人が密集した際に、彼が下りてきて、逆サイドへ展開してくれることだ。これにより攻撃が円滑に回り、早い速攻やテンポよくクロスまで行けている。
 守備時には、スイッチを入れることが多く、前線からボールを奪いショートカウンターに繋げるシーンも多く見られた。
 素行の面が良く言われるが、鹿サポは恐らくなんとも思っていないし、寧ろ感情を前面に表す姿勢は、鹿島に足りなかったラストピースになっているだろう。後半戦の活躍にも期待したい。

6.まとめ

 素人の立場からいろいろ言ってしまいましたが、今年は久々にわくわくできるシーズンで、ここまで2位と割現実的に優勝がねらえそう。綺世が恐らく今季いっぱいなのを考えると、今年を逃すとまずそうなので、なんとしても優勝してほしい。
 レネ将の評価?それは有識者に怒られそうなのでやめときます。個人的には良くも悪くも欧州の監督って感じで私は好きです。求めるレベルに達してないと絶対試合で使わない、って姿勢は見て取れますし(笑)
 それではまた。

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