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【独断と偏見】2024鹿島アントラーズ スカッド予想

 鹿サポの皆様お疲れ様です。本日第28節横浜Fマリノス戦に敗北し、今季のタイトルはかなり厳しくなりました。去年の後半戦よりは優勝争いに絡んでいるとはいえ、今節勝てばまだ優勝の可能性が十分あったので、整理できない鹿サポの方も多いと思います。私はその一人です。

 さて、その優勝に対して何が足りなかったのかと考えると、私はストライカーと若手の質だと考えます。特に前者に関しては顕著で、1位の神戸には大迫勇也が、2位のマリノスにはアンデルソンロペスという絶対的ストライカー、いわゆる9番タイプがいるのに対し、鹿島にはかつての上田綺世のようなストライカーがいないのが今期の上位対決での取りこぼしに繋がっているのではないでしょうか。
 
 そこで今回はまず今季のスカッドをポジション毎に確認し、それを基に補強ポイントと人員整理ポイントを予想してみたいと思います。

1.現状のスカッドの確認と懸念点

まず初めに、この項では各ポジションごとに述べているので、読むのが長いと感じる方は、目次からまとめに飛んでください。では。

GK(ゴールキーパー)

 早川、沖、スンテ、ウィジョンの4名。ここに関しては人数的にも年齢的にもバランスは悪くない。
 
 今季は早川がフルタイムで出場しているが、控えに50試合程度の出場経験のある沖、絶対的守護神スンテが控えているのはハッキリ言って贅沢。鹿島より充実していたのは、谷移籍前のガンバくらいか。
 
 問題は沖とスンテの来季である。まず沖は先にも述べた通り、レギュラーを取っていた時期もあり、オリンピック候補に入った実力者であるが、ここ2年控えに甘んじている状況に関して、環境を変える可能性は否定できない。
 そしてスンテは、年齢的にキャリアの終わりが見える中で、最後を韓国、全北現代で過ごすことは想定される。正直まだ続けてほしいし、引退後も鹿島にいてほしい。

早川はソガ神を超えられるか

CB(センターバック)

 植田、関川、昌子、津久井の4名。シーズン途中でミンテが湘南へ移籍したが、それでもかなり充実した戦力である。特に昨季と比べると戦力の底上げ感は目覚ましい。昌子をクローザーで出せるのだからここも贅沢だろう。
 
 年齢のバランスも、31、29、23、19とどちらに偏っているでもないし、移籍の心配も特にないのが安心。

面構えが違う。

SB(サイドバック)

 SBは、広瀬、安西、須貝、溝口の4名。常本の移籍に対して須貝を迅速に補強できたので、バランスよく揃っているように見える。
 
 問題は左SBで、特に左利きは溝口だけである。普段は安西が左SBで出場しているが、ビルドアップを見ているとやはり左利きの溝口の方がもたつかないように感じるし、守備面では溝口も安西も満足いくとは言い難い。現に本来ボランチの海舟が守備の強さを理由にこのポジションに入ることも多かった。
 
 逆に右はビルドアップ能力の高い広瀬とある程度何でもそつなくこなせる須貝の2枚で、特段問題はないだろう。
 
 年齢構成は28、28、25、20。上下動の激しいポジションであることを考えると丁度良いのではないだろうか。移籍の心配はなさそうである。

溝口の成長が最大の補強になる可能性

DMF・CMF(ボランチ)

 ピトゥカ、海舟、柴崎、舩橋、小川の5名。夏に中村亮太朗が甲府に移籍し、柴崎が復帰した。主にピトゥカと海舟が出場しているが、柴崎復帰後もここは変わらない様子なので、今季に限ればここも充実しており、年齢のバランスも良いと言えるだろう。しかし来季のことを考えると、問題が山積みのポジションでもある。
 
 まずピトゥカだが、確定で来季サントスへの復帰が決まった。戦力的にいなくなると厳しいが、決まったことはしょうがない。むしろ今夏に移籍されなくて助かった。
 
 次に海舟。彼は今季世間に能力がばれすぎてしまった。リーグでもNo.1のボール奪取能力に、時にはピトゥカのように前線に駆け上がることもできる彼は、今オフに海外移籍しそうである。まだ記事等は出ていないので続報を待ちたい。
 
 最後に2021加入組の小川と舩橋だが、3年間での出場数はかなり少なく、そろそろ期限付き等での移籍は考えられる。小川は出場している試合を見たことがないので何とも言えないが、舩橋は数試合見て、やはり出ている選手と比べるとパッとしない印象で、来季仮に残ったとしても試合に出られるかは何とも言えない。

海舟の移籍有無で補強も変わってくる

SMF(サイドハーフ)

 樋口、仲間、名古、藤井、松村、土居、荒木、カイキ、須藤の9名。ボランチもできる樋口と名古がいるのを考えても人員過多である。しかもこれだけの選手の中でスタメンは基本樋口と仲間で固定され、他の選手がメンバー入りを争っていたような形である。つまりここも来季かなり人員整理の入りそうなポジションなのだ。
 
 確定で残るスタメン2人を除いて、来季残りそうなのは名古、藤井、松村、土居の4名。この4名はスタメンの誰かがいない場合に出ていた選手なので、すぐの移籍は考えにくい。個別にみると、名古はボランチもできる選手なので、絶対に残すべき。藤井は移籍初年度なのですぐの移籍考えにくい。松村・土居は交代のファーストチョイスになることの多い選手なのでおそらく残るだろう。
 
 さて挙げてない選手で、まず荒木。彼は今の4-4-2、および4-3-3が初期配置になるチームでは構想外に近く、トップ下やシャドーのあるチームへ移籍すると私は考えている。海外移籍がチームにとっても彼にとっても一番良い形である。
 
 次にカイキ。彼は昨年までの働きは十分なものがあったが、けがもあった今季はかなり低パフォーマンスが目立ち、特に守備時においてスタメンの仲間と比べるとスライドや戻りの遅さがかなり見劣りする。貴重な外国人枠なので今季限りでの退団が濃厚だろう。
 
 最後に須藤だが、3年目の今季も出場は0。これだけメンバーがいることも考えると、来季はレンタル、或いは契約満了もあるか。高校時代のドリブルは魅力的だったので、一度は見てみたかった。

土居も厳しい立場か

FW(フォワード)

 優磨、垣田、師岡、エレケ、知念の5名。夏まで染野がいたのでスタメンの2枠を6人で争う激戦区のように見えたが、ふたを開けるとスタメンは優磨垣田で固定で、控えに知念が入るのが基本の形だった。

 正直これだけ人数がいながら点が取れているのは基本優磨だけであり、前半調子のよかった知念も怪我後は低パフォーマンスで、垣田は得点が物足りなく、また名古屋のようなレベルの守備陣相手だとどうしても質で勝てない場面もかなり見受けられた。来季に関してだが、おそらく残るのは優磨と垣田、知念の3人+師岡がどうなるかというところだろう。

 エレケは難しい環境で頑張ってはくれたが、ガンバ戦、マリノス戦のプレーを加味すると、退団は確定だろう。ルヴァン等でもっと試合に出してコンディションを上げた世界戦が見たかった。
 
 師岡は1年目なので、移籍は低いと思いつつも、年齢だけ見れば来年24歳で中堅に差し掛かる、かつ来季もFWのライバルが増える可能性を考えると、武者修行の可能性は0とは言い切れない。


もっとルヴァン等で稼働させてればエースになった可能性はあったが…

まとめ

 1章では各ポジションごとに現状のスカッドの整理と問題点を整理していった。結果、移籍の可能性があると指摘したのは、GK部門で沖とスンテ、DF部門はなし、MF部門でピトゥカ、海舟、舩橋、小川、カイキ、荒木、須藤、FW部門でエレケ、師岡の計11名の退団を予想した。
 2章では、レンタル組の動向を考察し、補強ポイントを整理したうえで、具体的な補強選手も少し考えていきたい。

2.来季の展望


 2章ではレンタル組の動向から、補強ポイントまである程度細かく書いていくので、読むのが長いと感じたら1章同様まとめに飛んでください(笑)

レンタル組の動向

 中村亮太朗、染野、ミンテ、林、下田、山田の6名がレンタル組だが、このうち下田は2年契約なので今回は除外する。

 まず完全移籍に移行すると予想するのはミンテだ。1章でも述べた通り今のCBの層は厚く、移籍前の出場は0だった。そして移籍後は湘南でレギュラーに定着していることを考えると、かつての杉岡のようなレンタル→完全の形になるのではないか。

 次に期限付きを延長しそうな選手だが、こちらは染野が該当すると考えた。師岡のところでも述べたが、FWは人数もいる上に、来季さらに補強される可能性も考えると、今ヴェルディで出場できているその地位をすぐに捨てるとは考えにくい。とは言え、鹿島も染野にはかなり期待をかけていると思うので、完全移籍に移行するとも考えにくい。垣田パターンかも。

 そして難しいのが残りの3人だが、一番戻ってくる可能性が高いのは中村亮太朗なのではないかと考え、そうなると林はレンタル延長になるだろう。ボランチの枚数的にどちらかは帰ってくると思うが、林はまだヴェルディでスタメンを完全に確立できてはいないため、移籍後コンスタントに試合に出てる中村の方が復帰の可能性は高いのではないか。

 山田は沖が移籍するなら帰ってくるだろうし、しないならレンタル延長になるだろう。オリンピックがあるのも考えると、延長かな。

放出可能性選手を抜いたスカッド

 ここまで移籍可能性のある選手を挙げた。その選手たちが仮に全員移籍したと仮定し、スカッドを確認すると、以下の通りになる。

GK:早川・ウィジョン
CB:植田・関川・昌子・津久井
SB:広瀬・須貝・安西・溝口
DMF・CMF:柴崎・中村(樋口・名古)
SMF:仲間・樋口・松村・藤井・土居・名古
FW:優磨・垣田・知念

補強ポイントと具体的に獲得したい選手

 さて、スカッドは上記の21名になったが、これを基に私が補強すべきだと考えるのは、ベテランGK、左SB、FWの3ポジションだ。
 
 まずGKだが、先程沖か山田のどちらかは残ると予想したので、少なくとも上記+1名のスカッドになるが、いずれにしても若すぎる。今まで39歳のスンテがいたからバランスがよかったが、退団したら平均年齢は20代前半になる。前線ならまだしも、経験がものを言うポジションでは、一人経験豊富なベテランがいてほしいものだ。できれば200試合くらい出ている選手だと嬉しい。
 
 そこで獲得したい選手だが、、、この役割をしてくれそうな選手は思いつかなかった。あえて挙げるなら仙台の林だが、仙台でスタメンを張っている彼が鹿島に来てくれるのは考えにくい。せめて30歳くらいの選手が1人くらいいないだろうか。
 
 次に左SB。こちらは左利きが溝口しかおらず、攻撃面は光るものがあるとはいえ、守備面で不安のある3年目を来季フルで使うのは少し怖いので、早川や須貝と同じくらいの左SBが本職で左利きの選手が一人ほしい。来季加入の濃野君含め、【左もできる】選手は多いが、左が本職の選手が欲しい。

 こちらの左SBで獲得したいのは、湘南の杉岡である。ご存じの通りかつて鹿島に在籍していたものの、中々試合に絡むことができずに湘南へ移籍してしまった選手ではある。しかし、先にも述べた通り、守備対応に強みのある左SBが必要で、守備面を考えるとCB経験のある杉岡はもう一度オファーをかけてもよいのではないかと思う。特に、安西の失点パターンでありがちな、相手の左サイドからのクロス対応等は改善してくれそうである。
 
 ちなみに現実的にオファー出すかもなと考えているのがガンバの黒川で、最近の鹿島として、鹿島戦で活躍した選手を獲得している(樋口・知念・藤井など)ので、今季印象的なプレーを見せた彼はオファー出してもおかしくないかもしれない。

 最後にFWだが、やはり他の上位を見てると、アンロペ、大迫、ユンカー、ホセカンテなど、ストライカー的な選手がおり、不可欠なのだ。鹿島の近年でいうと、上田、2020エヴェ、セルジーニョなど苦しいときに前線でゴールをとれる選手がもう1枚ほしいところだろう。
 
 そこで獲得したい選手だが、基本は外国人を獲得してきてほしい。国内にいる選手で考えるならば柏の細谷か、札幌の小柏の2人を挙げたい。
 
 細谷は、とにかく得点パターンが豊富で、裏抜けや単騎突破、ヘディングなどどこからでも点が取れるのが魅力である。ある種綺世を彷彿とさせるので、優磨と組ませたら合いそうである。関係ないが茨城出身。是非鹿島へ来てほしい。
 小柏は持ち味のスピードを生かした裏抜けやドリブルが得意な選手で、松村と被る選手だが、松村よりも低い位置でもらって展開する能力や、そもそもの得点力が高い選手だ。鹿島には小柏と同期の早川と須貝もいたり、優磨に絡まれたりでチームに溶け込むのも早そうなので、狙い目の選手だと思う。


小柏は年齢的にもギリ海外に行かなそう

まとめ

 本章では移籍組の動向とそれを基にしたスカッドを作成し、そこから見えてくる補強ポイントが、ベテランGK・LSB・FWだと整理した。そして各ポジション名前を挙げ(GK:仙台林、LSB:杉岡・黒川、FW:細谷・小柏)、簡単に理由を説明していった。
 最後に、ここまでを踏まえたスカッドを確認して、本記事を終了したいと思う。

最終的なスカッド

ここまでの話を基に、最終的な編成を記載する。

GK:早川・ウィジョン・林(補強選手)
CB:植田・関川・昌子・津久井
RSB:広瀬・須貝・濃野
LSB:溝口・杉岡or黒川(補強選手)
DMF・CMF:柴崎・中村(樋口・名古)
SMF:樋口・仲間・松村・藤井・安西・土居・名古
FW:優磨・垣田・知念・細谷or小柏(補強選手)

以上で本記事は終わりです。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。


渡辺皓太鹿島に来たりしないかな…





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