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#001 『1%読書術』 本には人を変える力がある

『1%読書術』

この本を読むことになったきっかけは、著者のマグさんのTwitterを見たことでした。
マグさんの8年越しの夢がかなった初出版の作品であること。
そして、マグさんが読書コミュニティ・Lectioを立ち上げることも知りました。

本を読むのは楽しい!


自分にとって本を読むことは学生時代から好きなことでした。
その都度、自分の悩みや課題を解決するために本を読み、また興味のあるテーマが頭に浮かぶたびに本を読んでいました。

特にコロナ禍が始まってからは徐々に生活の中身が変わっていきました。
自分自身の価値観や感覚も変わっていくのを実感しました。

健康や運動習慣の大切さを感じるようになりました。
自転車に乗ったり自然を感じたりすることが心地良いと感じるようになりました。
社会人になってからビジネス本やタスクマネジメント、セルフコントロールをテーマにした本をよく読んでいましたが、最近では学生時代のように小説や文学作品も読みたいと思うようにもなりました。

また人とのコミュニケーションに関する感覚も変化していきました。
人と対話をして自分とは違う人の悩みや価値観を聴くことが以前よりもずっと心に残るようになりました。
学生時代の友人と久しぶりにzoomで話すこともあり、何の義務感も役割もしがらみもなく、ただ自由に話して過ごすことがものすごく楽しく大切な時間だなと思うようにもなりました。

そんな時に、マグさんの著作と読書コミュニティ・Lectioを知って、そこに参加してみたいと思いました。

「良い本に出会って、他の人と本について色々話して、感想を聴きたい」

すごくシンプルな気持ちが湧いてきました。
今までの自分ならコミュニティに参加しようと思っていなかったかも知れない。
自分でも意外な行動の跳躍みたいなものではありましたが、参加してよかったと思います。

まだスタートしたばかりですが、毎週1冊の課題図書を読んで読書会で感想を共有する。自分の感想を話したり、人の感想を聴いたりする時間が本当に楽しいなと思っています。


「本には人を変える力がある」

学校で嫌々学んできた16年と、本から率先して学んできた10年の重みは違う。本には人を変える力がある

『1%の読書術』はじめに より

自分も心からそう思います。
自分も学生時代に通常の講義にはあまり意義を見出せず、なのに日々読書だけは渇望していたからです。
まさに本が自分を作り、自分を変えていきましたし、今では本を読まない人生など考えられません。

この『1%読書術』はまだ読書を習慣としていない方にも是非読んでいただきたい本です。
読書の「恩恵」の一つとして知識を得るということがあります。
全てはこの一歩から始まるのだと本当に思います。

本を読むことで知識を得るプロセスは次第に深化していきます。
『1%読書術』では様々な読書の方法、効率良く読む方法や集中する方法、習慣化する方法などが紹介されています。
色々な目的で読書に向かう人がいると思いますが、それぞれの立場できっと知らなかった読書のヒントが得られると思います。


わかると言うことは、自分が変わると言うこと

知識には「既知」「未知」「無知」「不知」の4種類があります。4つの知識を知ると、なぜ情報がネットからも簡単にとれる時代に、本を読むことをおすすめする人が多いのか理解することができます。

『1%の読書術』より

著者が「知識」を4つの種類に分類し説明している箇所が、自分には学びになりました。

「既知」=すでに知っている状態
「未知」=自分が知らない、と認識できている状態
「無知」=知識が欠けている状態(認識はしているけれど、それがなぜかは説明ができない)
「不知」=自分が知らないことさえ、認知できてない状態

この4つの分類がマトリクス表で整理されているのですが、シンプルで大事な情報だと思いました。

この分類は「知識」が深化していくことを意識するのに役立ちます。
対象を知ると言うことは平面な情報ではなく、より立体的で高次なものに発展するものだと言うこともできます。

例えば、資格試験勉強をしている人は、自分の知識がキーワードを記憶しているだけのレベルなのか、誰かに説明できるくらい理解しているレベルなのか、自己点検してみれば学習の課題が明確になるでしょう。

あるいは人間関係においても、その隣人を「すでに知っている」と思っていることは本当に確かなのでしょうか。その人の悩みや喜びを知っているでしょうか、生い立ちや価値観を知っているでしょうか、隠れた努力や家族との関係を知っているでしょうか…。

知ることは、むしろ「自分が知らない」と認識することに繋がります。
それが謙虚な姿勢、謙虚な世界観を生きる鍵になるのだなと思いました。

そんなことを読後にぼんやり考えていた時に、山口周さんのVoicyを聴いていて、さらに自分の中のモヤモヤを言語化していただいた感じがして嬉しかったです。

山口周さん曰く…
わかると言うことは、それによって自分が変わると言うこと。
同じ人間じゃなくなること。
世界観とか人間観とか仕事の様式とか行動の様式とかが切り替わること。

そうなんだ!と思いました。
こんなふうに、本との対話をスローに続けることが何よりも楽しいのです。

マグさんの言う通り「本には人を変える力がある」のだと思います。

では!



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