見出し画像

僕たちだけの夏

好きな子に振り向いてもらえない。隣の席の転校生も変な奴。ユーモアのあるお母さんはアルコール依存症、父親は仕事仲間の若い女と浮気。そんな最低な夏休みのはじまり、のはずだった。

今回は、二人の少年がオンボロ車で行き当たりばったりに走り出すひと夏の旅がたまらなくかわいい、

ファティ・アキン監督の「50年後のボクたちは」をご紹介します。

画像1

・あらすじ

臆病でクラスのはみ出し者のマイク。ユニークで面白いお母さんはアルコール依存症、父親は仕事仲間と称して若い女と浮気。そんなマイクはクラスでいちばんの美人のタチアナのことで頭いっぱい。そんな中、どう見てもやばそうな転校生がやってくる。タチアナの誕生日会に胸を躍らせ、心を込めてプレゼントを用意するマイクだったが、招待されることはなかった。落ち込み、やさぐれるが夏休みになり、予定のないマイクは家で一人過ごすことに。そんなマイクのところへあのやばい転校生のチックが無断で借りたオンボロ車と共にやってきて、最高のひと夏の旅が始まる。

・マイクがかわいい

画像2

クラスではみ出し者だけど、普通の14歳、マイクは好きな子の誕生日会を楽しみにしたり、招待されずにむしゃくしゃしたり、アル中のお母さんをユニークで面白いとそのままを受け止める心の優しい少年。夏休みが始まるが、家で予定もなく一人で過ごすことになる。そんな中、転校生のチックと共に目的もなくひたすら南に進む旅に出る。何があっても楽観的で自信のあるチックと過ごす中で段々と自信を持っていくマイクがかわいい!

画像3

「それより僕はチックに会いたかった 彼がいなったらこんな体験はできなかった」 マイク

ストーリーの中で、相手を思いやるマイクの優しさもとてもかわいくて旅がずっと楽しくあってほしいと応援しながら観ていたくなります。何より、段々とチックを大切に思って友情が芽生えていく過程がみていて素敵です。


・チックがかわいい

画像4

「俺は退屈してない」 チック

変な柄のシャツに変わった髪型でいきなりオンボロ車で現れる転校生のチック。彼は14歳は刑罰にならないといってマイクを旅に誘う。とにかくいつでも楽観的で無理やり窮地からも逃れる彼の旅は気持ちが良いです。やりたい放題ではなくちゃんとマイクのことを考えて、楽しませようと行動するユーモアあふれるチックの言動にあなたもかわいいと思うはず。

・風景がかわいい

画像5

画像8

行き当たりばったりの目的のない旅だからこそ、ただの緑の広がる自然や、車道などの風景がみていてとても美しい!

画像6

風景と共に流れる音楽も気持ちの良い感覚にしてくれます。

画像7

旅を通して出会う人達と風景がストーリーをより美しくみせてくれます。


・さいごに

♡デコボコな二人の友情がとにかくかわいい!

忘れられない夏の思い出、それがたとえ、大人に怒られることでも最高の体験であり、これからの人生にずっと光を与えるものになります。デコボコな二人だからこそ面白い!マイクとチックが互いを思いやりながら、いけるところまで駆け抜けていく旅がとても心地よかったです。期待と不安を常に抱えながら生きている10代だからこそ、旅をなんとか続けようとひたすらに進み続けるマイクとチックがかわいいと思いました。二人が旅の記憶をずっと覚えていたいと思う姿に愛おしさを感じました。とても好きな映画になりました。

オンボロ車のミラーに吊るしてあるボクシンググローブ🥊のキーホルダー。まるで旅してるのを見守ってるみたいに二つ寄り添うように吊るされていて、なんだかマイクとチックみたいでカワイイ!

ぜひ、映画を観た時はチェックしてみて下さい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?