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シェアハウスに住んでいた頃の話(思い出編①)

シイザカです。

これの続きのお話になります。
基本編の基礎情報があるうえでの話になりますので、読んでみてください。

今日は、シェアハウスに1年住んでいた頃に起きた珍妙なお話をまとめていきたいと思います。

いついるの?

引っ越した際はうちのシェアハウスは空きがない状態、マックス4人住んでいる状態でした。
引っ越して翌日にはお隣さんのBさん、一番奥の部屋のDさんにご挨拶できたのですが、1名、同じ家にいるはずなのに全く会わない人がいました。C部屋のCさんとしましょう。(ちなみに私はA部屋です)

私は当時、朝に清掃のアルバイト、夕方から夜にかけて塾講師をやっていたのですが、朝の仕事が終わって帰っても、塾のバイトが終わって帰ってもCさんはいない。
Dさんは実は私と同時期に引っ越してきた方でCさんと一緒にイケアに遊びに行ったというが、私はなぜか全く会わない。

そして会えないまま一週間が過ぎました。気配すら感じません。

「もしやCさんとは概念なのでは?」

そんなことを考えながら朝の清掃のバイトが終わりリビングでご飯を食べていた矢先でした。

ガチャ。


玄関の扉が開いた先に、知らない人がいました。

「Cさんですか……?」
おそるおそる聞くと、まさしく、夜勤明けの満身創痍のCさん。

実に引っ越してから7日後の邂逅。

ちなみにCさんは、ちょうど私が引っ越してきた頃に一生夜勤をやっていたため私と時間が合わないだけでした。お仕事お疲れ様です。

後日Cさんとステーキ宮に行って豪遊しました。

その後めっちゃ仲良くなった。

深夜卵焼き男

夏、事件は起こる。

その頃の夏は猛暑。外気温は30度を超え、部屋の中は何もしなければ蒸し風呂状態のシェアハウス。
そんな地獄のような気温下、全部屋エアコンを稼働すると、電力不足でエアコンが稼働しないという大事件が起こった。

身の危険を感じた私たちはなんとか通気性を良くしようと、寝る時に扉を開けて寝たり、扇風機を購入したりした。
しかも私の部屋は備え付けロフトベッドになっており、猛暑の中熱が上に上がることで寝苦しさが止まらない。

その時にいた住人は私、Bさん、一生すれ違っていたCさん。
電気は消していたが、おそらく暑くて全員寝られないのだろう。全員が起きていた。
私もうなされながらなんとか眠ろうと頑張っていたその時だった。

ガタ! ガタガタガタ
隣で物音がする。
キイ、と扉を開けた音がしたかと思ったら、キッチンからカチャカチャ音がする。

え?

私、Cさん((……卵溶いてる……?))

深夜十二時。突如キッチンで卵を溶き始めるBさん。

そしてガスコンロの音がしたと思ったら、じゅううう、と卵を焼き始める音がした。深夜十二時に。

「なんでこのタイミングで卵焼き始めるの……?」

しかもBさんはこの時期上半身何も来ておらず半裸のまま過ごすことが多かった。おそらく今も半裸。

半裸で卵を焼き始める男。

しばらくキッチンで物音がしていたかと思うと、またキイ、と扉を閉める音がした。

あまりに眠れずに小腹が空いたのか、深夜に急に卵を焼き始めた男。

翌日Cさんと会えたのでそのことをすぐに共有した。

なぜあのタイミングで暗闇の中卵を焼き始めたのか? 数年経った今でも答えは出ずにいる。



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