見出し画像

乙女のつどい

今度の日曜、恵比寿駅、12:00(道明寺風)
この日はいつもの女バスメンバー5人でランチ会と題して集まった。

私たちが大人数で集まるとき、大して目的はない。そして待ち合わせ時間に全員揃うなんてことはまずない。こんなにモチベーションが低い集まりはあるだろうかと思う。

この日は5人中、3人が約束時間に現れた。
かなり順調な滑り出しだ。

到着した3人で、先にカフェに向かった。
席に着くやいなや前日に起きたゾッとする話を共有する。

そして、後の2人が5分おきに到着すると、
すぐさま同じ話を5分おきに共有する。
ゾッとする話も3回すればお陰でまったく怖くなくなった。

窓際のソファ席でゆったりメキシコ料理を食べながら、今日も取り留めのない話をする。
そんな私たちなので、前回話した内容など覚えてる人は1人もいない。基本的におんなじ話をして爆笑している。

でも、その時々によって話の切り取り方が違うので、一つの話題をバリエーション豊富に楽しめるのは私たちだけの特権かもしれない。

今ここで唯一思い出せる話をすると、5人中4人がオーバーライスを頼んだ。そして4人中2人がピクルスを4人中2人に無断で分けていた。そしてピクルスを食べた2人が辛さに悲鳴をあげて結局避けていた。こんなことくらいだ。

オーバーライスの概念みたいな話もしたな。
着地点覚えてないけど。


2時間ほどだらだら話をして、また別のカフェをはしごしてまた2時間だらだら話をした。

___

16:30
定員の催促の目線を汲み取って退店。
たまには空気を読める。

そして私たちは話し足りないわけではなかったが、帰るのが惜しくなり代官山の蔦屋書店に向かった。

1時間ほど店内を見て回る。本屋は内情が見えるから面白い。植物図鑑やセルフコンパッション本の会計を済ませた友人たち。少し外のベンチで休むことにした。

この日の代官山T-SITEは、縁日が催されており家族連れが沢山来ていた。こんなに幼い頃から、代官山が遊び場なんてこの先どのように成長していくんだろうかと田舎の小さな保育園で育ったわたしは思ってしまう。

そしてここでも、お得意のだらだらをしてしまう。急に、在校生が卒業生を見送る歌の話になり
歌ったりもした。ここは福島じゃないんだからという台詞ももう聞き飽きたぐらいに、集まるとどうしても福島風を吹かせてしまう。

夜風と代官山の夜という空間に酔っているとベンチに2時間も居座ってることなど気づきはしない。

そしてその心地よさに気づいた私達は、
また夜に集まることを約束した。

夜景と緑豊かな自然があれば、私たちの機嫌は簡単にとれそうだ。何もしなくていいし、たいしたことを話す必要もない。ただ集うだけ。
結局、代官山でも中目黒でなくてもどこでもいいのだ。


というか私たち、年々会わなくなるどころか
年々回数を増やしていってるではないか...
婚期もまだまだ先そうで安心するのである..





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?