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隙間時間と音声コンテンツ

コロナ禍に入ってから、リアルでのイベントが発出できなくなった代わりに配信文化が盛んになった。コンサートの配信やネット飲み会等、コロナ関係なく勝手に外に遊びに行けない幼児の親としてはありがたいコンテンツがいくつも生み出され、当時はその恩恵を享受したものである。
そしてその頃から特にそれまではほとんど見かけなかった音声のみのコンテンツが充実してきたように思う。おそらく始まりは2020年~のClubhouseだろうか?そういえば今はとんと聞かなくなったが、当時は業界人の会員制クラブみたいな雰囲気を出していた気がする。
私はClubhouseは結局聞かずじまいだったのだが、現在はaudibleとvoicy等音声コンテンツを利用していることが多い。自分の生活に音声コンテンツが非常に合っているのである。どんな時に聞いているのか、また何を聞いているのかについてお伝えしたい。


どんな時に聞いてるの

生活における音声コンテンツの使用場面は主に2点。一つは通勤時間、もう一つは家事・寝かしつけの時間である。

  • 通勤時間
    私は通勤時間が片道1時間程度あり、また駅から職場まで徒歩15分ほどかかる。それまで通勤時間はスマホでSNSを見たり動画を見たり本を読んだりしていたが、大体はSNSが多かったように思う。仕事と家で頭を使っているため、できれば通勤中は頭を使いたくないのだ。
    しかし仕事中は常にPC画面を見ているため眼精疲労がひどく、なんとなくスマホを見ることすらだんだんと嫌になってしまった。しかし電車内で暇だと用事もないのについスマホを見てしまう。そこで、イヤホンをして音声コンテンツをつけて、カバンにスマホをしまい、目を閉じるのである。そうすると音声に集中することができ、毎日新しいコンテンツに触れることができる。
    さらに家から駅、駅から職場の徒歩通勤の場面でも聞いている。外音取込モードにしたり片耳だけつけたりして外の音に気を使いつつ、またそこで面白い話が聞けるのである。これは今年の夏の猛烈な暑さの中での通勤の際にかなり効果を発した。ただ歩いてるだけの15分と面白い話を聞いている15分は体感時間がかなり違うので、暑くてしんどい通勤があっという間に過ぎるのである。

  • 家事・寝かしつけ
    私は家事も寝かしつけも特に好きではない。ほとんどの家事は基本的にはルーチン作業であり何か別の面白いものを見ながら行いたいし、寝かしつけも目を閉じて子が寝るまでじっと待たなければならないので非常に苦手であった。特に寝かしつけについては、これまでその虚無の時間に耐えかねてスマホをいじっては画面の明るさに子が寝ないといった悪循環を繰り返していた。子の寝る速さは、本人のポテンシャルだけでなくこちらの精神状態も深く影響しているのである。わかってはいるが、あの虚無の時間が耐えられず、幾度もスマホを触り、子が寝ず、私はヒステリーを起こしていた。
    そんな時に出会ったのがaudibleである。画面を消し、目を閉じ、子がいる方と逆の耳にイヤホンをして、寝ているふりをしながら読書するのである。非常に心地よく、普通にそのまま寝落ちしているのだが、それはそれでよく眠れるので良しとしている。すごく面白い本の時などは眠れず、そのまま数時間聞いていることもあった。audibleだけでなく、radikoでラジオ等を聞いている時もある。

何を聞いてるの

音声コンテンツも色々あるが、自分のコンディションに合わせて使い分けている。色々多すぎて迷っている人がいればご参考までに。

  • audible
    amazonの有料コンテンツで、膨大な蔵書量を誇る。podcastも英語の本もいっぱいある。読んでくれるのも声優さんや俳優さんやナレーターさんなので、非常に耳なじみがよく、頭に入ってきやすい。まだ文庫化されていない割と新しめの本なども多いので、月1500円程度だと思うが数冊読めば十分元が取れる。本が好きだが最近あまり読めていないなあという人にはかなりおすすめしたい。先述の寝落ちに備えてタイマーもかけられる。私は通勤中は小説やビジネス本を読んでいて、寝かしつけ中はエッセイを聞いていることが多い。

  • voicy
    音声配信コンテンツ。パーソナリティーになるのに審査が必要なため、配信の質がある程度担保されている。やる気のあるビジネスパーソン向けみたいな内容が多いので(日経DUALとかの読者層と被ってそう)、仕事関係の内容とか、ワーママのワークライフバランスとか、家の片付けとかそういった内容を聞いていることが多い。時間は幅はあるが15~30分程度のものが多いので、駅から職場等の徒歩の時間に聞いていることが多い。

  • 推しのウェブラジオ
    そのまんま。推しのウェブラジオである。audibleやvoicyは内容が充実している一方でちゃんと聞いていないと何も頭に入ってこない、また疲れている時はもう脳みそのキャパが音声すら受け付けないということがあるが、ウェブラジオは基本的に雑談なので良い意味で内容がなかったりして疲れている時には非常に良いコンテンツなのである。マックで隣の席の若者の話をぼんやり聞いているかのような気持ちになる。何もすることがないとスマホを取り出してしまって目が疲れてしまいそうになる時、私は推しのウェブラジオを聞く。

まとめ

いかがだっただろうか。私はこの各種音声コンテンツのおかげで隙間時間の読書と勉強が飛躍的に捗っている。私は時間に対してかなり貧乏性であるため、これまでの何も生み出さない虚無の時間を非常に辛く感じていた。しかしそこを自分の興味関心で埋めることができるようになり、「好きなことができている」という趣味欲が満たされ、気持ちがかなり安定している現在である。
「音声で聞いて頭に入るのか?」と聞かれることが多いのだが、そこはご自身が視覚優位タイプか聴覚優位タイプかといった特性の問題もあるため、まずは試してほしい。voicyは基本無料だし、Youtubeを音だけ聞いてみるとかでもいいと思うので。
また、推しのウェブラジオの効能は音声コンテンツを聞きすぎて頭が痛くなってきた時に発見したのだが、やはり何事もやりすぎはよくない。過ぎたるは猶及ばざるが如しである。ぼーっとする時間も頭をリセットするためにはとっても大切。これからも楽しめる範囲で、無理なく、を心掛けたい。

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