どちらを選ぶべき? WindowsとLinux メリット・デメリット比較
はじめまして。
入社1年目、インフラエンジニアのナカザトです。
実務経験はまだ半年程度なので日々勉強中です。
これからITに関して学んだことや、プライベートで気になったトピックなど幅広く発信していきたいと思います!
今回はインフラエンジニアになるにあたり学習したWindowsとLinuxの主な違いについて、サーバーのOS視点で書きたいと思います。
Windowsの特徴
Windowsは、Microsoft社によって開発されたOSです。
サーバー用に開発されたOSを「Windows Server」といいます。
操作方法は、GUI(Graphical User Interface)が基本となります。
GUIとは、ウィンドウ、アイコン、ボタンなどのグラフィックが画面上に表示され、マウスなどで操作することができる方法です。
普段皆さんが使用しているスマートフォンもGUIに該当します。
Windowsのメリット
GUIなので 直感的で分かりやすく、初心者にも比較的操作しやすいです。
公式からのサポートが受けられるという点も強みです。
トラブルが生じた際に自身で解決することが困難な場合でも、技術的なサポートを受けることが可能です。
また、Microsoft社の製品との親和性が高いため、同製品やサービスを組み合わせることにより、高パフォーマンスを実現しやすくなります。
例えば、以下のようなサービスと組み合わせることができます。
・Microsoft Azure(クラウドサービス)
・Active Directory(ユーザーやPCなどの一元管理が可能なディレクトリサービス)
・Microsoft SQL Server(データベースサーバーソフトウェア)
Windowsのデメリット
Windowsを利用するには、サーバーのライセンス費用に加えて、サーバーにアクセスするユーザー数またはデバイス数に応じた利用料金(CAL)が発生します。そのため、コストの負担が大きくなりやすいです。
Windowsには自動的に設定される部分があるため、デフォルト設定のままだとセキュリティの脆弱性が高まる可能性があります。
Linuxの特徴
Linuxは、リーナス・トーバルズ氏によって開発されたOSです。
ソースコードが無償で公開されており、利用・改変・再配布が自由に許可されています(オープンソースといいます)。
Linuxとは、厳密にはハードウェアの制御などを行うOSのコア部分(カーネル)のみを指しますが、ユーザーが実用的に利用できるようにカーネルとソフトウェア等を一つにパッケージ化した多様なディストリビューションが配布されています。
サーバーOS向けの代表的なディストリビューションは以下の通りです。
・Debian(安定性が高く、無料で利用可能)
・Ubuntu(GUIを導入しており、初心者にも扱いやすい)
・Red Hat Enterprise Linux (大規模システムのサーバー向け)
操作方法は、CUI(Character User Interface)が基本となります。
CUIとは、GUIのようにアイコンなどは使わず、文字による命令(コマンド)で操作する方法です。
Linuxのメリット
LinuxのOS自体は無料で、ディストリビューションも無料で利用できるものが多く存在します。
また、有料のディストリビューションでもライセンス料金はかからないのでコストが抑えやすいです。
Linuxは、情報が豊富なのもメリットの一つです。
オープンソースであるため、多くのユーザーが利用しており、基本的なことや実務的なことなど幅広く情報を収集することができます。
CUIは画面描写の処理が不要なため、高スペックでなくても軽快に動作させやすい点も強みです。
Linuxのデメリット
CUIなので初心者にとっては操作の難易度は高くなります。
サポートを提供しているのは基本的に有料のディストリビューションです。
無料のディストリビューションを利用する場合は、自身で問題を解決しなければならない場合もあります。
ユーザーからの情報は豊富ですが、情報の信憑性などを見極める必要があります。
さあ、どっちを選ぶ?
どちらのOSを選択するか考える際は、システムの要件やコストなど多くの要素を考慮する必要があります。
上記に挙げた例はあくまで一例にすぎず、一概にどちらがいいとは言い切れません。
ちなみに私が携わっている案件では、Microsoft .NET Frameworkで構築されたWebサイトの構築・運用のシステムを利用しています。
そのため、親和性の高いWindowsが採用されています。
最適なOSを検討するためには、どの要素を重要視するかを整理することがポイントになると思います。