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2020年東京のインフルエンザの死者数と新型コロナウィルスの関係

日本では検査が少ないがために、新型コロナウィルスの死亡者数は正確に把握できていない。
https://note.com/signedint/n/n881287ee97b5
では、検査を受けずに亡くなった患者はどう統計に現れるか?「(コロナ以外の)肺炎」「風邪」「インフルエンザ」あるいは「老衰」などであろうか?そう考え、まずインフルエンザの死者数を探してみた。母数がとても少ないデータしかないが、以下の2つの統計データを見つけた。①には東京都のインフルエンザ感染者の推移があり、②には東京都をはじめ全国のインフルエンザの死者数の推移がある。

①東京都健康安全研究センター
 http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/flu/2019/Vol22No17.pdf

②国立感染症研究所
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/1852-flu-jinsoku-7.html

これらのグラフの軸を揃えて表示してみた。インフルエンザの傾向が今年とよく似ていた2014年から2015年のグラフも並べている。

インフル死者

死亡者数は12月から3月までしかデータがないのでその近くだけ表示した。実線は感染者の数の推移(東京都健康安全研究センターによる)、点線は死亡者の数の推移(国立感染症研究所による)である。左が今年で右が2015年だ。通常、インフルエンザの死亡者は暖かくなるにつれて減っていく。ところが、今年は3月に死者が増え、最後の測定1点だけしか減っていない。過去の東京都のインフルエンザによる死亡者数を見ても、死者が3月に最も多いという年は無い。2014年から2019年までのインフルエンザの死者数のグラフもまとめておく。

インフル死者2

今年の3月の増加分は新型コロナウィルスの検査を受けずにインフルエンザとして亡くなった人の可能性があるのではないか?
これらのデータについては国立感染症研究所から正確な解析結果の発表があることを望む。