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syudynote
そうだ、映画を観よう②
なんとなく「そうだ、映画を観よう」という気分になっていたので、珍しく映画館に行くことに。
今まで映画館には知人に連れられて行くことがほとんどで、自発的に自分が観たい映画を観に行くことはあまりなかったので、ちょっとしたチャレンジのつもりでもあった。
観た映画は「関心領域」
社会派の作品を観るということ自体が初めての経験。
内心、戦々恐々としていました。
映画はアウシュビッツ収容所の隣に住む家族の話。
暴力的なシーンは一切なく、音で残酷さを伝えている映画。
不穏な重低音が流れていて、ずっと緊張が張り詰めている感じだった。
淡々としている映像。
けれど、主人公の部下が渡されたブーツを庭の流しで洗うと、その流れた水は赤く染まっていたり、何か打ち合わせしている様子をしばらく見ていると“より効率的に”遺体を燃やす焼却炉について話し合っていたりする。
狂気が何気ない日常の一部に埋もれていること、それ自体のおぞましさを感じた。
エンディングで流れる曲がとんでもなくて、この世で一番恐ろしい曲なのではないかと思った。
聞こえない?
聞こえないわけがないだろう。
そんな風に言われているようにも感じられた。