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fpシリーズのカラーモード|デュオトーン編

SIGMA社員が独断と偏見でSIGMA製品への思いを語るコーナーです。

今日の当番|M

こんにちは、SIGMA広報部です。

fpシリーズの新製品fp Lが発売されおよそ1か月が経ちました。ブログやSNSでも早速ユーザーの皆さんがfp Lを様々な使い方で楽しんでいるのをとても嬉しい気持ちで拝見しています。
そして、fp Lで搭載された新機能の多くと、外付けビューファインダーはファームウェアアップデートでfpでも使えるようになります。待望のアップデートについてもついに情報が解禁され、6月3日リリースが決定しました。

fpのファームウェアは今回でVer.3.00。発売後2回目の大幅アップデートになります。持っていると段々と進化していくカメラ、何だか得した気分になりますね。

今回はそんなfp Lの新機能かつ、fpにも搭載される新しいカラーモードを中心にご紹介していきます。


デュオトーンであれこれ

前回の記事でも紹介したデュオトーン、明暗を2つの異なる配色トーンに割り当てるかなり独特な画が撮れるカラーモードです。

何か写真を撮りたくなったらとりあえず冷蔵庫を漁る。冷やしていたパイナップルを試しに撮ってみます。

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寄ったり引いたり、パイナップルとデュオトーンだけでお家でしばらく楽しめました。

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フルカラーやモノクロよりも写真っぽさが薄れて、形状そのものの面白さがより際立つように感じます。

家の中の何気ないドライヤーや、

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空気清浄機のフィルターを撮っていても普段と違ったものに見えて面白いです。

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自然ではありえない配色に置き換わるので、写真ながら抽象的な画像になります。カタログやウェブサイトなど、写真が使いたいけど生々しさを抑えたいという場面でも便利に使えそうです。
普段の生活で気になるテクスチャーや面白いパターンを見つけたときにパシャっと撮っておけば、便利なオリジナルの画像素材としても重宝しそうですね。もちろん、SIGMA Photo Proを使えば、RAWデータで後からデュオトーンの配色を変えることができます。

ここからは多摩川河川敷、宿河原堰堤へ。

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直線がはっきりした無機物は配色が分かれやすくデュオトーンが合わせやすいですね。

デュオトーンで何か撮るぞという気持ちで歩いていると、段々似合いそうなシーンに目が行くようになります。写真家の三井公一さん流に表現すると”デュオトーン物件”ですね。

また、画面が抽象的になるので、文字との相性も良さそうです。

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後から文字を乗せる場合も使いやすいです。鮮やかな配色ですが2色でまとまりも良いので、丁度このnoteのようなブログやSNSでのカバー写真、バナーなどにも活用できるかと思います。

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少しソフトでの切り抜き作業の手間がかかりますが、画面全体がデュオトーンだと鮮やかすぎるという場合も、モノクロや単色との組み合わせでも面白い見せ方が考えられそうです。

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グラフィックの表現手法に着想を得て開発されたということもあり、”デュオトーンで撮影した写真を使って何をするか”という撮影したその先がさらに面白いカラーモードだと感じました。
是非皆さんのデュオトーンの活用方法をnoteやSNSでも共有してもらえると嬉しいです。

思っていた5倍は便利なクロップズーム

ところで、fp L固有機能のひとつに超高画素を活かしたクロップズームがあります。
便利そうな機能だなとは思っていましたが、使ってみるとそんなもんじゃありませんでした。クロップズームは想像の5倍は使うと思っていて頂ければ丁度良いかと思います。使ってみて改めてわかる便利さです。

今回、レンズは65mm F2 DG DN | Contemporaryを使用しましたが、このレンズの場合5倍のクロップズームでおよそ325mm相当になります。
なので、カナヘビが急に日向ぼっこに出てきても、

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目の前の欄干に雀がとまっても、

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すぐに撮影することができました。
散歩などちょっとしたお出かけでは身軽に単焦点1本で行きたいところですが、そんな中でもふとした瞬間拡大して撮りたい時にとても便利です。私も大好きなIシリーズもクロップズームがあれば鬼に金棒です。
この機能でレンズもう一本分の価値があると言っても良いかもしれません。


今回は新しいカラーモードからデュオトーン+クロップズームをご紹介しました。次回はもうひとつの新カラーモード、パウダーブルーをご紹介します。


今回使用した機材