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待ちに待ったIシリーズ24mm

SIGMA社員が独断と偏見でSIGMA製品への思いを語るコーナーです。

今日の当番|M

こんにちは、SIGMA広報部です。
今年2月には28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryという新しいズームレンズを発表、そして先週3月25日には新しいfpシリーズとなるfp Lを満を持して発表しました。

わが社ながら凄い速さの発表サイクルです。お陰様でこのnoteの更新は全く追い付けておりません。
「fp Lの話を聞かせてよ!」とお思いの方も多いかと思いますが、このnoteでは一つ一つの製品をじっくり紹介させて頂きたいと思いますのでどうぞお付き合い頂ければ幸いです。(fp Lに関する内容もできるだけ早く準備します!)

そういう訳で、今回は“プレミアムコンパクトプライム” Iシリーズより今年1月22日に発売された24mm F3.5 DG DN | Contemporaryをご紹介します。

待ちに待ったIシリーズ

ついに待ちに待った24mm F3.5 DG DN | Contemporaryが発売されました。
誰が待っていたのかって、私ですよ!!
言い過ぎました。小型かつ高性能な単焦点レンズは、特にfpユーザーにとっては待望のアイテムであったかと思います。

思い返せば2019年10月25日にfpが発売されてから2020年12月1月、Iシリーズから3本の単焦点がデビューするまで、その小型なカメラボディにぴったりな500g以下のフルサイズ用LマウントレンズはSIGMAでは45mm F2.8 DG DN | Contemporary、この1本だけでした。
どうして、小型軽量なフルサイズカメラを用意しておいて、2本目のコンパクトサイズのレンズが出るのがこのタイミングになるのか、不思議に感じる気持ちは痛いほど分かります。
いろいろ、いろいろあるのです。

待ちに待った分、45mmを含めたIシリーズの単焦点レンズ4本はどれも性能からボディ自体のクオリティまで、妥協の無い素晴らしい仕上がりになっています。
今回はその中でも個人的に推しレン※になっている24mmをご紹介します。
※推しているレンズ

24mm F3.5 DG DN | Contemporary

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中央が24mm、写真右側がfpと同時発表された45mm F2.8 DG DN | Contemporary。並べるとこんな感じです。45mmのストレートな円筒フードもカッコいいですが、24mmでは花形フードが小粋です。
長さと直径は24mmと45mmでほぼ同じになっています。広角から標準がカバーできるこの2本は重量も合わせても440グラムなので、お散歩やハイキングなど持ち歩くのにぴったりなレンズだと思います。

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fpと合わせてこのサイズ感、本当に待ち焦がれましたよね…

24mmという焦点距離はウェブカメラとして使う場合も便利で、デスク上にセットしても、画面として広すぎず狭すぎず、手元で操作できる丁度良い配位置に置くことができます。
例えば移動などの隙間時間、カバンからサッとカメラを取り出して写真撮影を楽しみ、そしてそのカメラをそのままウェブ会議で使用…趣味も仕事もシームレス。何だかとっても良い感じのビジネスパーソンの画が浮かんできますよね。

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それと、Iシリーズを語る上で外せないのは専用のマグネット式メタルキャップです。24mm F3.5 DG DN | Contemporaryにも標準で付属しています。ソリッドな見た目ですが、レンズと触れる面にはビロードのような柔らかい布が貼ってあり、着脱の感触もとっても良いのです。同じく専用のキャップホルダーはオンラインショップ限定で発売しています。

このキャップを見たからには、キャップのPVも必ず見ていってくださいね。(このプロジェクトで「キャップのPV」というある意味難解なワードが誕生してしまいました)

きっと磐梯山に効果音を付けた初めての事例ではないかと思うのですが、これを見た後にはもう磐梯山の効果音はこの「ズダァン!」という音以外ありえないという気持ちになってきますね。私はもう磐梯山が視界に入る度頭の中で自動再生されます。

24mm F3.5 DG DN | Contemporary実写紹介

ここからは、24mm F3.5 DG DN | Contemporaryを使ってみて感じた
・ちっちゃいのに力持ち
・そ、そんなに⁉という位寄れる
という2点を実写を交えて紹介していきます。

ちっちゃいのに力持ち

「Iシリーズの中でもより小さいし、性能もそこそこなのかな」と考る時代が私にもありました。でも、

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ピントの合ったところのキリっと感や、全体的な立体感、とても気持ちが良い描写を見せてくれます。

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広角ならではのダイナミックさもお手の物。

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横浜のあのスクリーンパネルの隙間から撮れちゃうフルサイズって、なかなか無いんじゃないでしょうか。これまで大きな一眼レフ機では難しかった新しいシチュエーションやアングルも狙うことができそうです。

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F値は開放3.5ですが、結構しっかりボケますし、周辺もグルグルしません。

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前回の投稿「冬の会津工場からです」でもあった通り、逆光耐性もばっちりです。

本当に「ちっちゃいのに力持ち」そんな頼れるレンズです。

そ、そんなに⁉という位寄れる

最短撮影距離が10.8cmというのも、24mm F3.5 DG DN | Contemporaryの大きな特徴です。
10.8cmがどれくらいのものかというと、体感「まあこのくらい寄れたら良いかな」と思う位置から更に4、5センチ寄れます。(個人の感想です)

最短で撮影するとこんな感じの世界になります。

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割れたブラウン管テレビのガラスも接写。

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最短・開放だとピントが浅すぎて何が何だか分からなくなる程の距離感になってくるので、上3枚はいずれもF5.6~9まで絞って撮影しています。感覚的に10.8cmが思っている以上に近いので、MFで最短にフォーカスを固定してピントが来るところを探るという撮り方になりました。

その位寄れるレンズなので、被写体との距離はほとんど気にせず寄ったり引いたり自由に撮影を楽しんでもらえると思います。

最後に

今回はIシリーズより24mm F3.5 DG DN | Contemporaryをご紹介させて頂きました。小さいボディの中に性能や特色、なんだか嬉しい金属鏡筒の質感など沢山の要素がぎゅっと詰まったレンズです。きっと持ち主にとって力強い相棒のひとりになってくれると思います。

fp Lの発表に合わせて、SIGMAのリアルイベントもようやく徐々に再開し始めました。予定されていた東京、名古屋は有難いことにすでに満席になってしまいましたが、今後も大阪、福岡、札幌での開催を予定しているのでご興味があれば是非情報をチェックしてみてください。そしてイベントでは24mm F3.5 DG DN | Contemporaryも是非手に取って体感してもらえれば嬉しいです。

今回使用した機材