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SIGMA fp|ウェブカメラのレシピ

こんばんは、SIGMA広報部Mです。
ありがたいことに、最近SIGMA fpをウェブカメラとして導入し始めたというお声を沢山いただいています。そんな中、SIGMA代表 山木のつぶやきを発端にストリーミング配信を実施しました。

当日の様子はこちらからご覧ください。

登場した人
左上:SIGMA 代表取締役社長 山木
右上:商品企画部・SIGMA fp企画担当 畳家
左下:マーケットコミュニケーションデザイン部 森田
右下:カスタマーサポート部・プロサポート担当 桑山

ここでは、配信に登場したウェブカメラ用の設定やレンズの情報を紹介していきます。

基本的な接続方法や設定の仕方についてはこちらの記事でもご紹介しているので、ぜひご覧ください。

1.ウェブカメラ設定レシピ

配信の中で紹介した設定のレシピを紹介します。
光源の種類や時間帯によって光の色味が変わってくるので、ホワイトバランスなどは使う環境によって調整してみてくださいね。

①SIGMA社員Sの"酔っ払いモード"

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• カラーモード:ティールアンドオレンジ+5

山木は今回、社員Sがウェブ会議で使用している、ティールアンドオレンジで肌色を強調させた通称”酔っ払いモード”で参加。
調整の具合によっては日焼けした肌色にも見えて、アウトドアなイメージにもすることができそうです。

②写真家大門美奈さんのお勧め設定
続いて大門さんがTwitterでお勧めしてくれたポートレートモードを使った設定をご紹介しました。

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• カラーモード:ポートレート+5
  シャープネス:マイナス
  コントラスト:マイナス
• 露出補正は+1.3以上

カラーモードの「ポートレート」はディテールを滑らかにする処理を行うので、肌の質感も滑らかに見せてくれます。

③ SIGMA 社員"ハリー"のお勧め設定 
ポートレートモードでも色温度を変えることで映像の印象も変わります。社員のお勧めでは、ケルビン値を下げて温かい雰囲気に、反対に上げて透明感を高めたりと映りの違いを楽しんでいるそうです。

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• カラーモード:ポートレート+5
 シャープネス:−1.0
 コントラスト:−0.4
• 露出補正:+1.7
• ホワイトバランス:ケルビン指定
 [写真上]5500K
 [写真下]4500K

④モノクロモード
落ち着いた印象になるカラーモード「モノクローム」もお勧めです。
fpをはじめ、dp Quattro、sd QuattroなどSIGMAのカメラのモノクロには、白黒以外にも冷黒調やセピアなど計10種類の色調を選択することができます。ぜひお気に入りのモノクロ設定を見つけてみてください。

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• カラーモード:モノクローム
 コントラスト+0.4
 シャープネス+0.4
• 調色:冷黒調
• 露出補正+0.7

⑤レトロモード
カラーモードを使って昔風の映像に調整したレトロモード。キャプチャ画像ではわかりづらいですが、高ISO設定にすることでフィルムの粒子感を表現しています。

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• カラーモード:シネマ+3 コントラスト-1.0 シャープネス-1.0、彩度-0.4
• ホワイトバランス:日陰
• 露出補正:+1.0
• ISO 25600

⑥海中モード
段々暑くなってきたので涼しげなモードも試してみました。「FOV クラシックブルー」は深い青色が特徴のカラーモードですが、全体をブルーに寄せるわけではなくマゼンタ系も強調されるので肌や唇の色も残すことができます。
ただ今見返すと暗すぎてちょっと怖いですね。夜間や室内の場合は露出をもっと上げてみるのが良さそうです。

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• カラーモード:FOV クラシックブルー +3 シャープネス:-0.4
• WB:2500K
• 露出補正:+1.0

⑦ホラーモード
これはもうウェブ会議で使ったら怒られるか心配されるモードですがホラー風の設定も試してみました。ISO感度を最高にしてノイズを効果として加えています。
怪談の配信や、例えばZoom演劇などの効果にも使えるかなと思い設定してみました。細かな調整を加えればもっとそれっぽい見え方になりそうです。

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• カラーモード:T&O +5 
 コントラスト+1.0
 彩度-0.8
• ホワイトバランス:2800K(今回は微調整でG4/A16に設定)
• 露出補正:-3.0(環境によって調整)
• ISO 102400(ISO感度拡張)

⑧バナナモード
時間の都合上配信では紹介できなかった桑山の「バナナモード」。
ひたすらバナナを美味しそうに見せるモードで、自分の肌色は犠牲になります。

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カラーモード:Fovクラシックイエロー
 コントラスト+0.6
 シャープネス:-0.4
 彩度:+0.6
ホワイトバランス:4500K
露出補正:+0.7


お気に入りの撮影設定の保存方法
お気に入りの設定ができたらカスタムモードに登録しておくと便利です。
「MENU」ボタンから「SYSTEM」の「カスタムモードの登録」で保存してください。3個まで設定が保存できます。呼び出すときは「MODE」ボタンから選択します。


お知らせ

今回の配信にはSIGMA fpの新しいファームのベータ版を使用しました。ウェブカメラとして接続している間にも設定変更ができるようになるなど、機能が向上した次期ファームについては近日情報公開予定です。お楽しみに!

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レンズ

レンズを変えることで映像の印象を大きく変えることができます。

広角レンズ
広角レンズを使うと背景も広く映しこむことができます。また、デスクの上など顔から近い距離にカメラをセットする場合も広角寄りのレンズの方がアップになりすぎず調整しやすいです。

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配信で使用したのは16mm F1.4 DC DN | Contemporary。APS-C用のレンズなので、fpに着けると換算24mm相当になります。F1.4の大口径ながらコンパクトなサイズ感でfpとのバランスも◎です。

フルサイズで使いたい場合には14-24mm F2.8 DG DN | Artがお勧め。ズームレンズなので細かな画角調整もできます。
また、広角ズームでも最高レベルの解像感を持つレンズでもあるので、写真・映像制作にも特におすすめの一本です。

中望遠レンズ
ボケや立体感などを活かすなら中望遠レンズがお勧めです。

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配信では自称"ボケマスター" 105mm F1.4 DG HSM | Artを使用しました。
ウェブ配信には完全にオーバースペックなレンズではありますが、こういった極端なレンズもつけて楽しめるのはfpならではです。

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105mm F1.4 DG HSM | Art

小ぶりな中望遠レンズでは56mm F1.4 DC DN | Contemporaryがお勧めです。こちらも16mm同様APS-C用のレンズのため、fpではおよそ85mmのレンズとして使うことができます。

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56mm F1.4 DC DN | Contemporary

fpのキットレンズにもなっている45mm F2.8 DG DN | Contemporaryと比べるとこのくらいのサイズ感です。(森田が持っているレンズ・画像向かって左側が56mm、右が45mm)
fpともぴったりなサイズ感でF1.4の大口径の描写が楽しめます。

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お知らせ
今回紹介した16mm F1.4 DC DN | Contemporaryと56mm F1.4 DC DN | Contemporary、そして30mm F1.4 DC DN | ContemporaryのLマウント用についても近日情報公開予定です!(現在はソニー Eマウント / キヤノン EF-Mマウント / マイクロフォーサーズ用を発売中)

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16mm F1.4 DC DN | Contemporary
30mm F1.4 DC DN | Contemporary
56mm F1.4 DC DN | Contemporary

2.アングル・配置

アングルやカメラの配置によっても映像の印象が変わってきます。
酔っ払いモード発案者の社員Sからのアドバイスからいくつか紹介しました。

・顔が向いている方に少し余白を取る
PCの内蔵カメラとは違い、fpはケーブルの届く範囲で好きな場所に設置できるのも特徴です。例えば自分の顔を中央から少し外し、目線の先に余白を置くことで誰かと会話しているような構図にもできます。

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その他、
• 出来るだけカメラを自分に寄せて背景は離す
被写体と背景の位置を離すことでボケの効果を最大限利用できます。
• 逆光を利用する
自身の顔に十分な光量があれば、自分の背の方向から光を入れてハイキーなボケを作るとまた違った雰囲気が楽しめます。

などのポイントもあるので、正面順光以外の映し方もぜひ試してみてください。

まとめ

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配信ではレンズやアングル、設定による映りの違いを紹介させてもらいました。fpは高画質なウェブカメラとして使えるだけでなく、ウェブカメラの映像を自分の好みや目的によって演出できることも大きな特徴です。

これはもちろん、写真や映像もカメラ内の設定で演出できるということでもあります。普段写真や映像を撮る方はウェブカメラでもいろんな設定を試してみてもらいたいですし、逆にウェブカメラで遊んでみることで今まで試したことのなかった新しい設定や映し方を発見できるかもしれません。

お気に入りの設定やお勧めの設定があれば、ぜひ#SIGMAfpなどのタグ付けをしてSNSに投稿して教えてください。
色々な設定を共有して、fpのウェブカメラライフを楽しみましょう! 

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