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🍞給食センター汚職関連 ❻ - 行政側から議員への説明と、私が考える問題点 -

2021年7月6日、元学校給食センター所長が再び逮捕された件について、市長部局より全議員へ情報共有依頼があり、7月9日13:00より説明がありました。

内容については直ぐに報告したかったのですが、記事内に書かれている私の2つめの質問や他の議員の質問も含め回答が保留となっていました。その回答が7月26日に議員へ示されたことで、やっと報告が出来ることになりました。

7月6日時点での情報

元となる内容は、以下にリンクしています。

記者会見資料

議員への説明資料は、7月7日19時の記者会見で配布されたものと同じで、次の画像となります(四條畷市ホームページに掲載あり)。

市説明資料1S
市説明資料2S

資料を超える内容は、警察の捜査中である上に資料も押収されているとのことで、聞くことが出来ませんでした。

問題点1(長畑からの質問)

そういう状況の中、以下の質問をしました。

1)今後の配送業務はどうなるのか。

2)2000年5月29日に行った「四條畷市立学校給食共同調理場新築工事」の一般競争入札に絡み、公正な入札を妨害した疑いで2002年7月23日に元市長が逮捕。
それ以降、問題の起こりそうな入札については予定価格を事前公表に変更していたはず。どのような理由で、いつから事後公表に戻したのか。

行政側からの回答をまとめたものです。

1)法的にも直ちに契約は無効とならない。
  ただ、今後については無効となる可能性もあるので、給食が止まらないように併走して考える。

2)2001年5月1日 建設工事は事後公表から事前公表に変更。
  2003年5月1日 測量・コンサルタント業務は事後公表から事前公表に変更。
  2004年5月1日 庁舎清掃業務等は事後公表から事前公表に変更。
  物品購入及びその他業務等は事後公表のまま変更していない。

2)の回答に関して、その他業務等に含まれる配送業務については事後公表のままとのことですので、私の質問が間違っていました。しかし、そうであるならば事後公表のままが適正だったのか、この点は検証の必要があります。

ちなみに、「予定価格の事前公表のメリット・デメリット」について、総務省のホームページには以下のように記されています。

○ メリット
・職員に対する予定価格を探る行為などの不正行為の防止が可能となること。
○ デメリット
・談合が一層容易に行われる可能性があること。
・積算能力が不十分な事業者でも、事前公表された予定価格を参考にして受注する事態が生じること。

問題点2

資料【6.応札業者数】を見ると1社となっており、この事業自体に人気がないのがわかります。
その理由として真っ先に考えられるのは、価格です。

簡単にわかる範囲で計算してみました。

落札価格は5年で、
     約1億3,000万円
その価格を5年で割ると、
     1年あたり2,600万円
必要な配送車両の4台で割ると、
     1台あたり650万円

夏休み等、長期休業のある給食の配送業務、運転手とトラックの経費込みで年間1台あたり650万円、これが適正かどうかの検証が必要です。
他にも、配送トラックの仕様等、調べることが多くあります。

過去から現在に

問題点1のところで書いたように、2000年5月29日に行った「四條畷市立学校給食共同調理場新築工事」の一般競争入札にからみ、2002年7月23日に元市長が逮捕されました。

私が市議会議員として活動を始めたのは2007年度ですので、それ以前のこととなります。

ですが、2002-04年度は市立岡部小学校 PTA会長、同時に2002年度は四條畷市PTA協議会 会長、次の年は副会長であったため、四條畷市立学校給食共同調理場新築工事の事件、2003年度に起こった給食配送業務の問題まで、子ども達に関わることですので覚えています。

そこから、新たな事件が同じ場所で起こってしまいました。

現在、警察の捜査により横領額も約332万円から約1,450万円となっています。
それに加えて、今回は約23万円相当の物品を受け取ったとのことですので、先の金額と比べれば少ないと思われるかも知れません。

しかし、横領額1,450万円は私会計での範疇でしたが、設計金額に近い額を伝えたことでの賄賂23万円は公会計の範疇です。
つまり、横領から官製談合、即ち、私会計から公会計とより問題は大きくなったのが、今回の内容です。

最後に

私の訴え続けてきたことをきっかけとして、犯罪が明らかになったのは良かったと、市職員さんから言われました。

しかし、ここで終わることなく、安全で安心な給食を子ども達に提供するためにも、学校給食センターが正常な運営をできるよう問題点を洗い出し改善する、そのことに全力を尽くしていきます。


追記1

7月20日、読売新聞大阪本社より私も取材を受けました。取材内容は深い話ではなく30分もかからずに終了しました。その後、多くの方に取材をしていたこともわかっています。それら取材をまとめた内容が読売新聞に掲載されました。

いつリンクが切れるかわからないので、以下にポイント箇所のみを載せます。

■1社入札

市によると、14年3月に実施した前回の入札も今回と同様、御厨運送1社のみが参加。落札率は99・76%だった。

給食運搬業務では、配送トラックに給食を入れた配膳カートを搬入するレールやストッパーを設置することが条件とされている。こうした設備を導入するには相応の時間や費用を要するが、入札は2回とも業務開始前月の3月に実施。市は「入札から業務開始までは短期間だが、契約期間を考えて実施時期を決めており、問題はない」と説明する。

読売新聞オンライン(2021/7/30 05:00)

この内容は、先の問題点2の回答に近いのですが、私自身は既にわかっていました。このnoteにそこまで書かなかったのは、9月定例議会で質問する予定だったからです。そうすることで公の文章、つまり、議事録に残したかったのです。

ただ、こうして読売新聞が公にしたことにより、今回、追記と言う形で加えさせて頂きました。


追記2

給食センター汚職関連と題して多くの記事を書いてきました。

その事件も刑は確定しましたので、全容報告として市政報告を発行しています。
今までの報告より、より詳しく知りたい方はお読み下さい。

<了>