読み聞かせ絵本#1(乳児期向け)

クリスマスに子どもを産んだ友人から出産前に「子育ての参考になる本ってあった?」と聞かれ、答えに窮してしまった。

改めて聞かれると、何を薦めたらいいだろう。
そして話の流れでおすすめの絵本もまとめて伝えることになってしまった。


というわけで、今年はちょくちょくこれまで子ども達に読み聞かせした、もしくは現在読んでいる絵本を紹介していきます。(子育ての参考書は、また折りを見てまとめよう)


今回は、乳児期(0〜1歳)によく読み聞かせたもの。

僕が読んでて楽しめたという選考基準で、これから子育てを始める友人を想定しながら。




0.読み聞かせ事始

長女が生まれた際、読み聞かせの心得や方法について学んだ冊子があった。
確か横浜市にある絵本屋さんがまとめたもの。
ネットで見つけ500円で購入した。
既に紛失し、名前すら思い出せず、検索してもヒットしないので恥ずかしい限りだ。
ただ、そこに書かれていた内容は今でも大切にしているので、事始として記憶を頼りにまとめておきたい。

  • 本の内容はあらかじめ把握しておく。

  • 本は片手で子どもに見えるように開いて持ち、絵を隠さないように注意しながらページを捲る。

  • 抑揚をつけたり、間を置いたり、子どもが内容を咀嚼する時間を作る。

  • 台詞はそこまで感情を込めなくてもよい。

  • 本は長く親しまれているものを選ぶ

  • 子どもが気に入った一冊を何度も読む(多読より精読)

  • 途中で子どもが離れても最後まで本を読む

*もしかしたら他に参考にした本や記事の内容も含めてしまっているかもしれないので悪しからず。

個人的に、最初の二つは守っていない。
内容は何度も読むうちに把握できるし、我が家は膝の上の方が落ち着いて聞いてくれたのでずっとそうしている。

最も目から鱗が落ちたのは最後にある「子どもが離れても最後まで本を読む」ということ。
例えその場を離れても、子どもは読み聞かせを聞いているのだそうだ。
これは、なかなかどうして大切だ。
読み聞かせは、授業でもなければ習い事でもない。
親と子が本を楽しみ絆を深める時間だ。
なので、あちこち行ったとしてもあまり気にしない方がいい。
どこかで聞いてくれていると思えば、「もう読まないの?」とか「こっちに来なさい!」など目くじらを立てて精神的に疲れることを防ぐことができるので、おすすめのTipsだ。


事始をまとめたところで、おすすめの本を紹介します。


1.いないいないばあ

日本で初めて赤ちゃん向けの絵本として作られ、歴代発行部数No.1(735万部)を誇る不朽の名作。
様々な動物が「いないいないばあ」をするというシンプルな構成。
長女が生まれた時にお祝いでもらい、生後1ヶ月ごろから何度も読んでいた。
「なんか怖い絵やなぁ」というのが第一印象だ。
ただ表情のインパクトが強いので、ページを開いた時に「いないいない・・・ばあ!」とあえて強調して読むのが、自分にとってツボだった。
子どもは「・・はぁ?」みたいな表情だったけど。
松谷みよ子さんの作品では、他にも『いいおかお』『どんどんばし』『もうねんね』をよく読み聞かせた。
長女と次女に関しては、この4冊をずーっと読み、それで充分だった気がする。


2.ぶぅさんのブー

あどけない表情のぶぅさんは、食べる時、おいしい時、ころんだ時、家族といる時、などいろんな時に、ブーブーブーブー。
ブーの語感が楽しくて、これも何度も読んだ。
ブーをいう場面はいくらでも考えつくので、子どもとの言葉遊びにも使えたりするので、年齢が高くなっても楽しめる。


3.もいもい&うるしー

東大の先生が、あかちゃん自身に実験に参加してもらいながら作った絵本。
我が家ではキーリーは買っていないが、「もいもい」も「うるしー」も読み方や強弱をおもしろおかしく変えて読むと、親が楽しくなってくる絵本だった。
もいもいもいもいもいもいもいもいもいー!


4.どっとこどうぶつえん

ジャケ買いならぬ表紙買い。
幼児期向けだけど、長女には乳児期から見せていた。
カクカクしたドットで動物が描かれていて、イラストとも絵画調とも異なる斬新な絵本だ。
何より、一切文章がないところがいい。
見開きにデーンとシロクマやクジャクが描かれているので、インパクトも強い。
著者の中村至男さんはグラフィックデザイナー。
本作以外絵本は手にとっていないけれど、これを機に読んでみようかな。


5.くだものさん

我が家で初めて購入した仕掛け絵本。
tupera tupera(ツペラツペラ)というユニットによる絵本で、特徴を捉えたユニークな絵柄が気に入って買ってみた。
ページは破れ、セロテープでツギハギだらけになっても読み続けた本だ。
ポロポロぽろりん〜♪と仕掛けページを捲れば、いろんな果物が顔を出してくるので、ほっこりする。
先日、最寄り駅の掲示板に貼られていた催しのポスターがtupera tuperaによるものだったのだけど、一眼見るだけでその人の作品とわかるイラストだった。
作家の個性が絵に現れるのも、絵本を読む楽しみの一つだ。


最後に

既に書いたように、絵本選びは親が楽しめそうなものを選ぶといいと思う。特に乳児期はあかちゃんが良く反応してくれるとそれだけで親も幸福感に満たされるのだから、必ずこれを読んだ方がいい、というものはない。

あまり読んだことがないので個人的なおすすめには入っていないけれど、「がたんごとんがたんごとん」や「だるまさん」シリーズも広く愛される乳児向けの絵本だと思う。

ただ、乳児期の視覚と聴覚、そして触覚が自然に充たされる絵本は、世代を超えて長く愛読されるのだから、そういうものの中から選ぶことは基本として押さえたほうがいいのかもしれない。


あと、我が家のバイリンガル教育という点に関して。
ロシア語で書かれた乳児期向けの絵本が見つけられなかったこともあり、妻は松谷みよ子さんの絵本を翻訳して読み聞かせていた。
今思うと、よくやってくれたと思う。


今日はここまで。
これからも絵本ログをまとめていこう!







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