かづゑ的

見てきた。
感じたり思ったことを箇条書きにする。
当然、ネタバレもあるので、知りたくない人はこの先は読まないで。
これは劇映画ではないので、はたしてネタバレになるのかどうかはわからないのだが…。

＜ネタバレ＞については、自分の考えていることを別記事に書いてあるので、そちらも読んでもらえると、うれしい。

見てたら、どんどんかづゑさんに引き込まれてしまう。
最初は、そうかぁ、かづゑさんがハンセン氏病ではなくライ病と呼ぶのはそんなわけかぁ、ふむふむ、なんてしたり顔で映画を見ていたのだが、時間が過ぎるにつれ、すっかりかづゑさんの話に引き込まれてしまって、そこにはご高齢のお茶目なおばあちゃんの昔話（ほとんどは大変なご苦労をされた話ではあるが）があるだけだった。
涙と共にそんな話をしてくれるかづゑさんは僕たちの周りにいるお年寄りと全然変わらなかった。
ご苦労されたその度合いはもちろんぜんぜん違うのだが、どうやって生きてきたかをあんなふうに吹っ切れたように話す姿は変わらない。
そう、身近な人とぜんぜん変わらない。
そんな身近な人とぜんぜん変わらない人に、差別や偏見を僕たちはしてきたんだなぁと思う。
だから、映画の後半かづゑさんが身近な人のように見えてきて、この映画を見て良かったと思った。