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なぜこんなことになってしまった?…私の朝ごはん

「普通の朝ごはん」ってどんなものだろう?

昔から朝が苦手だった。
宵っぱりの朝寝坊で朝はいつもギリギリだったから、朝ごはんをモリモリ食べる時間もなく、そもそも食欲もなかった。

でもそんな私が必ず口にしていたものがある。お味噌汁だ。具は何でも良い。とにかく朝はお味噌汁さえあればオールオッケーなのだった。

今でも私の朝ごはんに味噌汁は欠かせない。味噌汁は絶対外せない朝ごはんのレギュラーなのだ。でもここで味噌汁讃歌を書くつもりはない。

問題は、朝食のほかのメンバーだ。

学生時代、そして社会人になりたての頃は、味噌汁のお供はご飯、または食パンであった。おかずはない。寝坊して忙しい朝に鮭だの卵焼きだのと付き合っている暇はなかった。味噌汁と食パンのコンビは少し朝食の正しい道から外れている気もするが、味噌汁は私の朝ごはん界のキャプテンナンバーを背負っているのでたとえお相手が食パンであっても外すわけにはいかない。
だが今思えばこの頃はまだ私の朝食は普通?の範疇に入っていたと思う。

しかしその後、変遷があった。歳をとるにつれ、朝寝坊ではなくなり、朝食の時間が人並みに取れるようになったのである。

先ほど宵っぱりの朝寝坊と書いたがそれに加えて私は万年ダイエッターで健康オタクで冷え性の便秘人間である。
 昔から体格の良いガッチリ系で、若い頃に一番憧れていた言葉が「華奢(きゃしゃ)」という言葉だった。大学のサークルの男の先輩(恋愛関係なし)に「〇〇ちゃん(私の名前)デカいねー。」とある時しみじみと言われたことは今でも忘れられない。一緒にいた友達は皆、小さくてかわいくて華奢であった。ガッチリしているがために風邪を引いて熱があっても元気そうに見えてしまうので誰にも心配してもらえず…ああ、語り出すとキリがない。とにかくデブではないがガッチリ系の私は華奢になりたかった。骨太はどうしようもないから身を削るしかない。それには痩せるのが一番だ。ということでダイエットに良いと聞けば色々なことを試してみた。ただし、筋トレや辛いことはしたくないからもっぱら「これ食べると痩せられる」を実践してきた。

 そんな私の朝食のメンバー入りを最初に果たしたのは「リンゴ酢」である。健康雑誌に、「リンゴ酢を飲めばドカンと痩せる!しかも便秘解消!」と夢のような記事を見つけた。リンゴ酢の教祖のような片桐はいり似のおばさんがリンゴ酢がいかに優れた食品であるかを語り、りんごとリンゴ酢と氷砂糖を使ったリンゴ酢ドリンクの作り方が書いてあった。一瞬にしてリンゴ酢の虜となった私は、早速リンゴ酢ドリンクを作り、毎朝お湯でのばして飲むようになった。

 次に朝食のメンバー入りを果たしたのは「生姜紅茶」である。またまた健康雑誌に「生姜紅茶は冷え性に効く!」と書いてあるのを見つけた。冬は背中はもとより足の裏にまでホッカイロを貼っている私には朗報であった。雑誌に書いてある通り、すりおろした生姜を紅茶に入れ、そこにさらに体を温める蜂蜜を投入して朝食に飲むようになった。

 もうこの時点で、私の朝食にはご飯以外に味噌汁とお湯割りリンゴ酢と生姜紅茶の液体系三姉妹が陣取り、胃はタプタプ状態である。
 その後、干しプルーンも便秘解消に良いとの情報を得て、毎朝一粒朝食メンバーに加わった。

しかしこれで終わりではない。

私の情報網には、朝、納豆を食べると良質のタンパク質が摂れてダイエットにも健康にも良いという情報が引っかかってきた。それなら炭水化物であるご飯はやめて、納豆を食べよう、ということになった。炭水化物とバイバイしてタンパク質を摂るなんて一石二鳥ではないか!こうしてご飯は戦力外通告となり、新たに納豆がメンバーに加わった。

この時私の朝食は、味噌汁、リンゴ酢ドリンク、生姜紅茶、プルーン、納豆という、しょっぱさと酸っぱさと甘さとネバネバが入り混じったものになっていた。しばらくこのメンツでやってみたが、あまりにも毎朝腹が液体でいっぱいになる。毎朝タプタプ状態である。
そこで何か一つ液体系を諦めねばなるまい、ということになった。

先程も述べたように、味噌汁は絶対に外せない。となるとリンゴ酢のお湯割か生姜紅茶をやめるしかない。
皆さんならどちらを諦めるだろう?いやそもそも普通の人にこの二択は無いか?
悩んだ挙句に私が出した答えは、リンゴ酢をやめるというものだった。リンゴ酢…。酸っぱくてちょっと甘くて美味しかったよー!
ごめんね、またねー!

でも、これでもまだ終わらない。
私の朝食の旅はまだまだ続くのである。

次回に続く!(誰も期待してない⁇)





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