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【ネタバレ有】水曜どうでしょう2023最新作 「懐かしの西表島」第5夜、最終夜

2023年8月30日より北海道から順次放送が始まっている、水曜どうでしょう2023最新作「懐かしの西表島」。

私は、放送局であるHTBのオンデマンドサービス「hod」にて先行パックを購入して楽しみました。

昨年に予告されて以来、待ちに待った最新作も最終夜を迎えました。
やはり全6話はあっという間です。

第1夜〜4夜までは準備期間、とするのであれば、第5夜と最終夜はどうでしょうの本領発揮と言ったところ。
17年という時の流れを感じ、当時を懐かしむ笑顔溢れる最新作でした。

そんなラスト2話を振り返っていきます。
今までの記事同様、藤やん&うれしーのウラ話もご紹介します。
最後には気になる次回作のお話もちょっと出てきましたよ!

【注意】
ここから先はネタバレになります。

私は放送の内容ほぼすべてを言葉にするので、読めばあらすじはすべてわかってしまいます。

まだ放送を見ていない方で、ネタバレが嫌な方は放送が終わってからゆっくり読んでいただければ嬉しいです。

もちろん、ライブビューイングに参加された方、既に放送をご覧になった方には是非読んでいただき、楽しんでいただけたらと思います。











西表島の星野リゾートに3泊できるものと思いきや、まさかの羽田空港のホテルに3泊。
ようやく那覇まで辿り着いたものの、現時点では西表島へ行けるかどうかも不透明。
そんな中、参加者全員が今回のオリジナル衣装であるアロハシャツの塗り絵に勤しみ、全員やや寝不足の様子。
果たして西表島へ上陸し、ロビンソンに会うことができるのでしょうか?


【第5夜】


突然のオープニングは、やはり「鎌倉殿の13人」オマージュ。
それっぽいBGMでかなりの完成度。そしてナレーションは藤村D。

時刻は朝6時10分。
宿泊していた那覇のホテル前。
二人とも相当眠そうな面持ち。

それもそのはず、アロハの塗り絵を仕上げていたらしく、大泉さんは3時前に就寝したのだとか。
ミスターは起きたのがなんと5時55分。カメラが回る15分前!

かなり参った表情の大泉さん。
さっそくボヤキが朝から炸裂。

「藤村くん、ロビンソンに会うってのはものすごく体力がいるんだよ。それを2時間半の睡眠で結局会うっていうんだから。2日間何もしてきてなかったのに、なんで昨日だけ忙しくすんの?」

確かにロビンソンに会うには厳しいフィジカルコンディション。

でも結局大泉さんは昼間バカンスに勤しみ、夜になってようやく塗り絵を始めたのだから仕方がない。

「私はちょっとでもフェリーが揺れるようならすぐ吐きますよ!」
神戸から湯村温泉に向かうヘリを思い出す。

しかし、「大泉さん、もうそういうのは必要ないです」と藤村Dに一蹴。

「こっちは良かれと思って吐こうか?って言ってるのに」

確かに、20代の頃の大泉さんならともかく、今や全国区のスターが嘔吐する姿は確かに放送できない…。

でもやる気は十分伝わった。
藤村Dにキューを要求し、スタートの掛け声も高々に軍団遂に始動!


那覇空港から飛行機で石垣島へ。
空港から車で港へ移動。
そこで西表島へ渡れるか否かの発表となった。

結果は、上原港行きの便は全便欠航。
しかし、もうひとつの港、大原港への便は11時30分から運航再開するという。
なんとか西表島へは行けることになった。

西表島の港と言えば、どうでしょうフリークならおなじみの上原港。
軍団がそこで一泊し、夜釣り、ならぬ「寝釣り」で夜を明かした伝説の港。

漁港かと勝手に思っていたが、旅客船も到着する港だったらしい。
知らないのは無理もない。暗闇の中釣り糸を垂らしながら寝転がる3人の姿しか映っていなかったのだから。
しかも、途中から「魚が逃げる」とのロビンソンのアドバイスで、真っ暗闇しか映像には映っていなかった。

そんな「寝釣り人の聖地」上原港ではなく、島の反対側の大原港に上陸することになった。

運航する八重山観光フェリーのスタッフが鎌倉殿のファンだったらしく、大泉さんが顔を出すと「鎌倉殿!」と喜んで迎えてくれたそうな。

そこで鎌倉殿、スタッフに「必ずや、西表島へ行けッ!」と命じたらしい。

西表島着が12時30分。
しかし今日中に那覇に戻らなければならず、帰りの船は17時30分。
滞在時間は5時間。

ロビンソンは既に大原港に迎えに来ているらしい。
一体5時間で何をするのか?
懐かしい場所を巡りたいと話すものの、果たしてどれぐらい見て回ることができるか?

さらに気になるのは、夜なべして色を塗ったオリジナルのアロハシャツはいつ着ることになるのか?

大泉さんが藤村Dに尋ねたところ、「空港では危ない。軍団のオーラが出ちゃうから」と言われ、那覇のホテルからここまでTシャツで移動してきた大泉さんとミスター。
予定通り西表島に3泊4日滞在していれば、毎日一筆書いて着るつもりだったものだ。

でも、そのTシャツも背中にどうでしょうのマークがちゃんと付いている。

「ものすごいどうでしょうファンに見えてる」と大泉さん。

結局、石垣の港からアロハ着用で移動することに。

そこで、披露していなかったメンバーのアロハが初披露。
ナハコレ、第2弾。

まずは新たに作り直したという藤村D。
小松さんからアドバイスを受け、完全に寝ないで塗り絵に勤しんだらしい。

アドバイスは「浮かさなきゃダメ」
その結果、胸のヤシガニだけものすごい画力で塗られている。
黒の縁取りもしっかりしていて、色使いも鮮やか。
周りも緑に彩られ、白いアロハからちゃんと「浮いて」いる。

続いて、村部マネージャー。
描かれたイラストひとつひとつが丁寧に塗られている。
色使いもシンプルで、メンバーからの評判もいい。
幾らだったら買うか?との問いに「4~5千円払いますよ」と大泉さん。

次はミスター。
酔っぱらいながら自画自賛した作品の出来は…?

全体的に黄色が目立つ。
襟や裾、ボタンの内側まで黄色く塗られている。
それ以外はブルーとライトグリーンを基調にイラストが塗られていて、黄色を際立たせている。

これ、沖縄県知事こんなの着てなかった?と大泉さん。

大トリは大泉さん。
イラストがしっかり色鮮やかに塗分けられており、周りが黒く塗られているためイラストのひとつひとつが際立つ。
トントントンと音をさせていたのは、周りを黒く塗るためだった。

大泉さん曰く、作品名は「パイナップル」。
なぜパイナップルなのか?
後ろを向くと、背中の真ん中あたりのパイナップルしか塗られていない。

豪華なのは表面だけだった。
イメージはバスキアなんだとか。

藤村Dのいう通り、シンプルな白いアロハのはずが、作り手のセンスで実に個性的なシャツに生まれ変わった。
確かにすごいし、実際やってみると面白そう。
グッズとして売ってくれないのだろうか??

軍団は高速船に乗り込み、いよいよロビンソンの待つ西表島へ。
もちろん、二人とも船内では完全にグロッキー状態なのだが…。


1時間ほどで西表島、大原港着。

次のシーンでは大泉さんとミスター、迎えに来たロビンソンが談笑している。

「やあロビンソン!今カメラが回り始めました」と藤村D。

実はロビンソン、一行が船から降りてくるところを待ち構えてくれて、感動の再会シーンがあったらしいのだが、そこが一切映っていないというのだ!
メンバー一同非難轟々。

しかし、嬉しそうに迎えてくれたロビンソン。

「忙しいのによく来たなぁ。絶対来れないと思ってたのに。こんな人が来るわけねぇだろ!って言ってたんだよ」

17年前は北海道のローカルタレントだったのに、今や全国区の俳優になったのだから無理もない。

元々は3泊4日の予定だったものの、急遽日帰りとなった。
そんな軍団のために、ロビンソンはちゃんとプランを用意してくれていた。

「これから、巨大ヤマネコにあいさつに行きましょう」

これから行くのは、巨大なヤマネコの滑り台らしい。
その後に資料館にも見学に行き、島の西部の方を回る。

軍団が一泊して寝釣りに勤しんだ上原港や、巨大ウナギを捕まえた川沿いの今の姿も見学する。

「任しといて」

ロビンソンの力強い言葉と共に、西表島散策に出発!


ロビンソンが乗ってきた車は、赤い小型のワンボックス。
おそらく初代シエンタ。
かつての巨大なピックアップトラックはどこへ?

この小さなワンボックスに、軍団が全員乗り込むというのだ。
後ろに3人、前に一人できっちり収まる。
だが、かなり狭い。

後部座席の真ん中は誰が座るのか?
「ここは一番若手が」とミスター。
藤村Dも「鎌倉殿を守らないと」とここぞとばかりに大泉さんを真ん中に乗せようとする。

実は宿泊予定だった星野リゾート西表島ホテルからも、大型のバンを2台出してくれているという。

「これ乗んなきゃダメなのか?」
「ロビンソンと一緒に乗りたいだろ?」
「ちっせぇぞ」
「乗れって」

小声で小競り合いをする大泉さんと藤村D。
17年前と同じ姿だ!

結局大人4人が小さなバンに収まることに。

「これ窓全開だけど、クーラー効くの?」
「いや、クーラーは自然の風」

クーラーすら効かないらしい。
今の酷暑の中じゃ自殺行為ではないか?
しかも、他のスタッフが乗りこんでいる、星野リゾートが用意した車は冷房完備で快適。

シートベルトが締まらない大泉さん。
そうとは知らず、急に車を動かそうとするロビンソン。
しかも後部座席真ん中のシートベルトは遊びがなくてギュウギュウ詰め。
まだ港から出てもいないのに大騒ぎ。


到着したのは海沿いの丘にある、「ンママキーやまねこパーク」。
南西諸島らしい建物と、岡の緑が美しい。

少し小高く土が盛られた丘の上に、本当に巨大なヤマネコが鎮座している。
尻尾のあたりが階段になっていて、背中のあたりから滑り降りる形になっている。
思ったよりも距離が長く、急坂。

「おれこんな事したくねぇよ」

ボヤく大泉さんをよそに、サッサと丘を登って先に行くロビンソン。
17年前とロケーションが全く変わっていない。

軍団は滑り台のゴール地点へ。
そこから見上げると、ヤマネコの背中のあたりから坂になっていて、急角度でそこそこの距離を滑り降りる事になる。

「結構急だよロビンソン!」

下から様子を見ていると、ロビンソンは既に滑り台に登っていて、何も言わずに滑り降り始めた!

コンクリートの滑り台は寝転がって滑るとみるみるスピードが出てしまう。
遂には体が横を向き、右側から地面に強打!!

一瞬の出来事に驚く間もなく、ものすごい体制で地面に激突するロビンソンの姿に軍団大爆笑!!

76歳の滑り台は身の危険すら感じるが、いたって本人は元気そのもの。
そんなロビンソンが勢いよく滑り降り、体勢を崩して絵にかいたような激突を繰り広げた!

しかも「これがもし映像に流れたら、お客がいっぱい来る」と喜ぶ始末。

「こんなことしたくねぇよ!それにロビンソンほど面白くなんねぇぞ!」

ボヤく大泉さんとミスターもヤマネコに登る。

最初はミスター。還暦の滑り台。
ロビンソンほどスピードは出ていないが、坂が急なのか、かなり怖そうな叫び声をあげてお尻から地面に激突!

次は大泉さん。鎌倉殿の滑り台。
声は上げないものの怖そうな表情で滑り降りてくる。
大泉さんも地面に激突するように尻もちをつく。

しかもその後ろにはロビンソンが控える。
2回目の滑走。
途中で体が浮くほどのスピード!
今度はお尻から地面に激突したが、あまりの衝撃に表情が歪む。

ミスターも大泉さんもしっかり滑ってそれなりに笑いに繋げたと思うが、なぜかロビンソンが滑ると映像が面白くなってしまう。

この滑走で右ひじが赤くなるケガを負った大泉さん。
しかし、ロビンソンはそれをも上回る大怪我!
完全に右ひじを擦りむいている。
最初に滑ったときに負傷していたのだ。

滑り方が面白くて、ケガまでしてしまう完全無欠のロビンソン。

「俺もロビンソンも負傷してるってのに、なんでそんな所に観光客連れて行こうとしてんだ!?」

それでも、西表島の観光スポットがまたひとつ増え、観光客も次々と訪れることだろう。
そりゃ地元民のロビンソンにしてみれば、負傷しながらも喜ぶ気持ちはわかるというもの。

本編終了後は前回に続き、映像特典はED映像のメイキング。
土の上にフィギュアを並べて、いよいよ撮影開始。

固定した小型カメラをフィギュアの間をぬうように寄ったり、引いたり。
しかし、カメラが揺れてしまい、映像がブレてしまう。

これも手作り感が出ていいんじゃないか、という藤村Dの声をよそに、技術陣は試行錯誤を繰り返す。
遂には、ブレない映像が撮れた。

藤村Dもいつものようなキューではなく、監督としてカウントを入れたりする。
シーンは嬉野さんのフィギュアに寄る映像。
寄るよりも、引く方が綺麗に撮れるようで、引いた映像を逆再生するという。

これには藤村監督もOKを出したが、今度は寄ったらどうか、と試行錯誤を繰り返す。
しかも、手元で鎌倉殿の映像もチェックしながら、完全コピーを試みていた。

結局、「似たようなもんか」と藤村監督。

映像特典のラストには無音バージョンのEDが。
本家鎌倉殿のテーマソングと合わせる用に用意してくれたのだろう。

【第5夜ウラ話】

※ウラ話はこちらの動画の内容を振り返ります。

なぜ、カメラを回していなかったのか?

話題は、ロビンソンとの再会時にカメラを回していなかった件について。
藤村Dの脳内にはそのシーンが今でも残っているという。

50mほどある桟橋の先にロビンソンが手を振っていて、それをカメラで覗いていた。
福屋キャップらが先に船を降り、ロビンソンがこっちに走って来ようとしたのを静止するシーンもカメラ越しに見ていた。

そんなシーンを眺めていたら、はたと気づいた。
あれ?スイッチ入ってるかな?

カメラの録画スイッチを押していると思い込んでいたが、押していなかったことにここで気づいた!

録画ボタンを押したところが、本編で流れたあのシーン。
遠くからロビンソンが手を振り、こちらに駆け込んで来ようかとしているシーンも、大泉さんたちとの感動の再会も全て録れていなかった。

「もうカメラ回さなくていいですよ」と嬉野さんもチクリ。
「じゃあ先生はああいう時どうします?」
「撮り逃しませんよ!」

そうは言いつつ、アラスカで氷山が崩れるのを取り逃した嬉野さん。
玉田玉山さんが講談でものすごいスケールで再現されていた。

しかし、不安感はある、と嬉野さん。
いつもなんとなくカメラを回し出して、途中からとてつもなくトークが面白くなる時がある。
そんな時、ちゃんと回っているか不安感に襲われるのだそう。

その上、大泉さん達が塗り絵に勤しんでいる映像も録画ボタンが押されていなかったらしい。
嬉野さんが気づいてボタンを押したのだとか。

ロビンソンと滑り台

17年ぶりに再開したロビンソンが最初に連れて行ってくれたのが、大きなヤマネコの滑り台。
ロビンソンの思考は非常にシンプルだったのだろう、と藤村D。

17年前にさまざまな名シーンを繰り広げた場所は上原港の近く。
その反対側の大原港に来るのであれば、滑り台があったな。じゃああそこに連れて行こう、というシンプルな思考だったのではないかと言う。

決して狙いがあったのではなく、そのシンプルな思考を押し通してくるのがいいんじゃないか、そういうキャラクターなんじゃないかと藤村D。

ロビンソンはあの滑り台を滑ったことなかったよね、と嬉野さん。
でなければ、あんなリアクションにはならず、負傷もしなかったんじゃないかと。

だからこそ、あの映像は面白い。

しかも、普通なら連れてきたゲストを先にすべらせるのがガイドの勤めなのに、まず率先してロビンソンから滑り始める。
これは確かに驚きだったし、ロビンソンらしい。

大泉さん達が滑り台を下から覗きながらあれこれ話している間にサッサと滑り台に登り、勢いよく滑り降り出した。
しかも途中で体勢が横にズレて、見事に体が横を向いたまま地面に激突!

これも単純な思考なのではないか、と藤村D。
何か面白いことを狙うわけでもなく、「とりあえず俺が先に滑るから。俺が滑れば大丈夫」というシンプルな発送。
「俺と考え方が似てるのよ」と藤村D。

狙っていないからこそ面白い。
そこまでのことができるロビンソン。
そりゃ、ミスターや大泉さんが敵うわけがない。
大泉さんも「俺はロビンソンよりも面白くないからな」と白旗を上げていた。

すっかり忘れてしまっていたが、2022年の新作発表の時、大泉さんが「ロビンソン」という言葉と共に「滑り台」というフレーズを出してしまっていた。
それぐらい、ロビンソンの滑り台はインパクトが大きかった。

ロビンソンで勝つる!

3泊4日の日程が急遽日帰りとなり、ロビンソンとしてもやりたい事や紹介したい場所がいくつもあったと思うが、時間がないから仕方ない…と用意した場所が、意外にもクリーンヒットを打ってしまった、と藤村D。

もうこれさえ撮れればいい、と思える出来。
完全に勝ち。あとは惰性。と二人。

普通は旅のガイドさんが率先して滑り台を滑り降りるなんてあり得ない。
それ以上にダイナミックに滑り降り、負傷までしてしまうなんて事があったら、それを放送の素材には使わないだろう。

そういう役回りは若手芸人が率先してやるだろうし、ちょっとヤラせ的な感じにやってしまう、というのが透けて見えてしまうのは、浅はかだなぁと藤村D。

それに比べてウチのロビンソンのあの滑りには敵わないぞ!と自信満々。
確かにそう言われてみると、最近のバラエティ番組はなんとなく次の展開が読めてしまう。

そんな中でも個性的な芸人さんのリアクションを見るのも面白いが、それに比べるとロビンソンのあの滑りは、掛け値なしに、一発で面白かった。

最近のバラエティ番組は炎上に対する予防線を張っていると思うので、逆にいうと安心して見ていられる。

それに引き換え、水曜どうでしょうは見るまで何が起こるかわからないし、起こったことを極力見せる。
水曜どうでしょうの魅力の根底はそこだった。

でも一昔前にはそんなバラエティ番組はいくつもあった気がするが…。

※竹富町観光協会様ホームページ内の、ンママキーやまねこパークを紹介するページです。
※タイトル画像はこちらのページから使用させていただきました。

遊具もたくさんあって、ファミリーで楽しめる公園のようです。
マスコットの「ピカリャ~」もかわいい。
(イリオモテヤマネコは「ヤマピカリャー」「ヤママヤー」とも言われています。あずまんが大王でもお馴染みですね)

景色もきれいですし、是非一度訪れたい場所です。
ロビンソンの言う通り、今回の放送で訪れる人が増えると思います。
行かれる方は是非、マナーを守って楽しんでいただきたいと思います。

【最終夜】

遂に軍団が西表島へ上陸。
てぐすね引いて待っていたロビンソンと共に巨大なヤマネコ滑り台を滑り降り、ダイナミックな着地を見せたロビンソンが肘を負傷するという予想外の展開に。

那覇へ戻る時間が刻々と迫る中、ロビンソンはどこへ連れて行ってくれるのか?

移動は相変わらずロビンソンのミニバン。
相当年季が入っていて、屋根の塗装が剥げている。
しかも、後部座席には3人。真ん中は大泉さん。

「星野リゾートさんのがあるだろ?あっちに乗せろよ」
ずっとボヤく大泉さん。

その横でサッサと乗車するミスター。
「我先に座って…この人全然文句言わないんだもの」

ロビンソンは映像化された「激闘!西表島」を見てくれているようで、いつも画面上でしか聞けない4人のトークが聞けてものすごく嬉しい、と喜んでいる。

17年前からちょっと変わったおじさんだが、そもそも西表島のガイドさん。
軍団に島のいろんな事を話してくれる。
ロビンソンのガイドに、大泉さんも呼応する。

「パイナップル食べたいね」
「パイナップルはもう終わってる。マンゴーも」
「…なんで今来たんだよ?」

あまりに楽しくてトークが弾み、目的地へ向かう道の交差点を通り過ぎようとしてしまうほど。

次の目的地へ到着。
着くや否や、暑いからという理由で車の窓とドアを全開にしたまま目的地へ歩き出すロビンソン。
「あんなの見た事ないよ?」
これが島のおおらかさなのか、ロビンソンだからなのか…?

目的地へ向かう道に木々の葉が散乱している。
つい昨日まで上陸していた台風の痕跡。
その中で、綺麗なアクセサリーの材料となる植物も散乱しているのをロビンソンが見つけた。

「これでアクセサリーを作るの」
「なんていう植物なの?」
「…忘れた」
「なんで名前も覚えてない植物を紹介するのよ?」

一行が到着したのは「南風見田(はいみだ)の浜」。
白い砂浜に綺麗な海。
晴れ渡ると、波照間島を見ることができるという。

画面に地名が出たので調べてみると、ここは戦時中、波照間島からの疎開学童をめぐる悲しい過去があった場所だそう。
その過去を忘れないために、「忘勿石(わすれないし)」と、祈念碑が置かれている。

※たびらい様のホームページより
「忘勿石(わすれないし)」で検索すると、より詳細なエピソードを知る事ができます。

ここはあまり人が来ない穴場スポットだとロビンソン。
風も涼しく、気持ちいい場所。

軍団は次の目的地「野生動物保護センター」へ向かう。
さっきの涼しい海岸とは打って変わって、再び熱気漂うロビンソンのミニバン。
暑さと眠気と闘いながらの旅路。

センター内には南国の自然を模した展示と、数々の動物の剥製が並ぶ。
真ん中に、島を代表する天然記念物、イリオモテヤマネコの剥製も置かれている。

比較のために、他の種のネコの剥製も展示してある。
イリオモテヤマネコは豹柄と丸い耳が特徴。
それをまじまじと見つめるロビンソンとミスター。

「藤村くん、俺の前に行くなよ」

大泉さんが映っていなかった。
なぜ、主役よりもカメラが前に行くのか?

しかも、一度ならず二度までも!
地味にやり合う大泉さんと藤村D。
スパーリングには応じなかったものの、西表島へ上陸して本番を迎えるとしっかりやり合う二人。

イリオモテヤマネコの展示には、毛並みを触ってみたり、鳴き声を聞いてみたりといった体験展示もたくさん。

その中で大泉さんが見つけた「嗅いでみよう」という展示。
ヤマネコの尿の匂いを嗅ぐことができるらしい。
なぜそんな展示があるのか?

匂いがするところに恐る恐る鼻を近づけるミスター。
すぐに「どあぁっ!」と後退り。

大声を上げるぐらいなのだから相当な匂いなのだろうが、あまり大きなリアクションをしないミスターの貴重なシーン。
今回の旅でロビンソンの滑り台に次ぐリアクションだった。

軍団は次の場所へ移動。
大泉さんは狭い後部座席の中ぐっすり。
他のメンバーも静かに過ごす。
昼下がりの大自然の中、ロビンソンの車が進む。

そこそこの距離を移動し、ここからは懐かしい場所巡り。
まずは、17年前にテナガエビを獲った場所。

夜通し連れ回された中の一箇所だっただけに、陽の高い時間に訪れるのは初めてのはず。

翌日にオオタニワタリを取りに行った場所も。
ロビンソンが探してもなかったのに、その後ろからロビンソン小屋のアキさんが取ってもってきた、というシーンも。

ロビンソンは番組もしっかりチェックしていて、「ロビンソン明日来なきゃいいのに」と大泉さんがボヤいていた事も知っていた。

あの頃は若かったとは言え、陽の高いうちから波打ち際でクマノミを探し、ぐったりしているところを夜通し連れ回され、次の日も朝から元気よく迎えに来るものだからたまったもんじゃない。

猪突猛進のロビンソンに散々振り回され、顔が曇り出す軍団の姿もまた、あの作品の面白さではあるのだけれど。

続いて、舟浦湾からピナイサーラの滝を臨む。
17年前、ここからカヌーに乗って西田川を進み、上流でテナガエビを獲った。

軍団はカヌーを颯爽と乗りこなす。
カナダのユーコン川で160kmもの長い道のりを漕いだ経験が生きたのだった。

ロビンソンは大泉さんが乗ったカヌーを「どうでしょう号」と名付け、西表島までやってきたどうでしょうファンを乗せるのだとか。

ファンはロビンソンに会いに行き、軍団が辿った道を追体験しにやってくるのだから、それは喜ばれるはず。


一行が次に向かったのは上原港。
「寝釣り人の聖地」

西表滞在最終夜、軍団総出で夜の22時ごろから釣り糸を垂らし、夜通し釣りをした名所。
ライトで照らすと魚が寄ってこない、とのロビンソンの忠告もあり、途中から真っ暗な映像がテレビから流れ続けた。

疲労困憊な大泉さん、ミスターと安田さんが竿を持ったまま地面に寝そべり、寝ては起きての繰り返し。
文字通り「寝釣り」状態となった。

どうでしょうフリークなら、港の四角い岸壁を見るたびに「寝釣り」という言葉が頭に浮かぶようになったに違いない。

やや岸壁のフェンスが高く補強されたように見えるものの、見た感じは全く変わらない。
当時と同じ場所に寝転がる大泉さんとミスター。
島にやってくるどうでしょうファンも、同じように寝転んでは喜ぶのだそう。
もし台風が来なければ…同じ場所でまたやりたかったね、と一同。

上原港を越えると、波打ち際でクマノミを探したあの砂浜が。
記念すべき一発目の対決の地。

ミスター、大泉さん、そして安田さんの3人が並び、これから始まる対決の話を聞いていたところ、「先にガイドさんに行ってもらうから」「じゃあ、お願いします」と藤村Dが一声掛けたところで、颯爽と現れるウェットスーツ姿のロビンソン。
そのシュールな画に一同大爆笑。

しかし、そのロビンソンに島中連れまわされる事など、その時は知る由もなかった。

白い砂浜にライトブルーの海。地上には熱帯植物。
ものすごく綺麗なロケーション。
17年経って映像もデジタル化され、その美しさがより伝わるようになった。

「山に入ったって、小さな虫しかいなかったでしょ?それじゃつまんないもん。そこを変えられるのがどうでしょうの皆さんだったんだよ」

水曜どうでしょう以外でも、ロビンソンを訪ねてくるテレビ番組はほかにもあったそう。
でも、大抵は企画通りに番組を進め、ロビンソン側の意見も通らない。
これでは面白味がない。

しかし、どうでしょうは違った。
ロビンソンの思うがままにやらせてくれて、藤村Dもどんどん企画を変えてしまう。
こんな人たちは初めてだ、とロビンソンは喜んで話す。
そして、藤村Dの度量の深さを称える。

都会から来た人にとってはトンデモなガイドさんなのだが、そんなロビンソンも西表島の良い所を紹介したいし、楽しんで帰ってもらいたい。

藤村Dや嬉野さんも半ば面白がってロビンソンをフィーチャーしたが、それがいい相乗効果になって島に訪れる人が増えたのだから、じつに実りの多い17年だったのだろうと思う。

「ロビンソンは好意的にとってくれるからいいね」と藤村D。
「そうだよ。この人バカにしてるんだから!」大泉さんが釘をさす。

17年前の、懐かしい思い出の映像が流れる。
水中メガネとシュノーケルで浅瀬に入り、クマノミを探して回る。
これで水中が撮れるからと、水槽にカメラを入れて濡れないように沈めたり。
水槽を被って沈んでみたり。
南国のきれいな海で、楽しそうな笑顔。

そんな姿を懐かしむように、ミスターと大泉さんの背中が映る。
思い出のシーンを彩るBGMが、樋口了一さんの「1/6の夢旅人」
2002ではなく、オリジナルバージョン。

すると、ちょっとズレた歌声が被さる。
左下に小さくワイプが映ると、その声の主はなぜか嬉野さん!
いよいよサビを歌い上げるぞ!と盛り上がったところで、場面は急にロビンソン小屋へ…。
感動的なのか何なのかよくわからない。
いったい何だったのか??

それはともかく、一行はロビンソンの事務所兼店舗の「ロビンソン小屋」にも顔を出す。
2019年に水曜どうでしょうとコラボしたTシャツの在庫を見に来たのだ。
かなり在庫を抱えてしまっているらしい。

二人が着てみると、なかなかシンプルでいい感じ。
当時は他にもコラボ商品が目白押しで、いい値段がするものもあった。
そういう品々に比べると、ちょっと目立たなかったのかもしれない。
今でもロビンソン小屋に行けば手に入るはず。

ロビンソンが最後に案内したのが、大ウナギを捕まえた川沿い。
前夜に餌となる小魚を囲って捕まえようとトンネルの中に入り込み、全員で捕獲作戦に打って出るも失敗。

あれはいったい何時だったのだろう?
ヤシガニを捕まえに行った後だったので、相当遅い時間だったに違いない。

そして翌朝、再び同じ場所を訪れてみると、見たこともないような巨大なウナギを捕まえることができたのだった。

当時は道端に車を止めて人が入れるようなスペースだったと思うが、今は草が生い茂り、人が立ち入るのも困難。
ロビンソンも、どうでしょう目当てで来た人にもう案内しないのだそう。


短い時間ながらも新しいスポットや思い出の場所を巡ってくれたが、最後は宿泊するつもりだった星野リゾート西表島ホテルの前に二人並ぶ。

船の時間が迫っている。
名残惜しいが、いよいよお別れの時。

滞在時間は3時間ほど。
本当に短い時間だったが、映像で見る限りでは濃い時間だった。

星野リゾートも様々なアクティビティを用意して待ってくれていた。
一般の人でも星野リゾートに3泊なんて、かなりの贅沢。
17年の時を経た立場の違いを見せつけてほしかったが、3泊したのは豪華なホテルではなく、羽田空港のホテルだった。

「いつかまた!」

確かにどんな豪華なホテルなのか気になる。ぜひ軍団に訪れてもらいたい。

ロビンソンにも無事会うことができて、安堵する軍団。
滞在時間は短かったが、よかったんじゃないですか?と一同。
大スターである大泉さんのスケジュールも4日間割いてもらった。
にもかかわらずこんな結果になったが、それもよかったんじゃないですか、ということに。
福屋キャップとゴルフにも行けたことだし。

このまま石垣島へ船で戻り、その日のうちに那覇へ戻る。
ただ、カメラを回すのはここでおしまい。


2023年最新作 懐かしの西表島 これにて終了。

【最終夜ウラ話】

※ウラ話はこちらの動画の振り返りです。

嬉野先生熱唱!の意味

前回、ロビンソンの滑り台というハイライトがあった分、今回は情緒的に、懐かしい話と共に懐かしい場所を巡る、という内容。

17年前の映像を交えながら、場所も時間と共に変わっていくし、人も歳をとっていくし、といった時の隔たりを表現したという。

当時と今とでは、出演者の立ち振る舞いも変わるだろうし、17年という時の流れを感じられる映像が胸を打つんだ、と藤村D。

ただ胸を打つだけじゃ物足りない、ということで一つ思いついてしまった。
ここで嬉野さんに歌ってもらうことに。

なぜ嬉野さんが歌うことになったのか?
それは、エンディングで大泉さんより先に名前を出したかった、ということらしい。

鎌倉殿の13人では、出演者よりも先に「音楽:エバン・コール」と出てくる。
この辺の話は第4夜で大泉さんも話していた。

順番としては、最初に名前が出るのが三谷幸喜さん。
しかし、どうでしょうでは作者がいないので、必然的にその次は音楽担当となる。
そこで、音楽ではないが「歌」として嬉野さんを出したかったという。

その上で、綺麗にまとめすぎるのも嫌だな、と思ったという藤村D。
何か雑味を出したい、というところも含めて、唐突に嬉野さんに歌ってもらったのだとか。

その割にはノリノリで歌っていたところをぶった斬られていたけど…。

そんな藤村Dの意図はすんなり伝わる訳もなく、ライブビューイングの映画館もシーンとなっていたそう。
当時の編集では、嬉野さんの声が挿入歌に聞こえず、声が混線しているように聞こえていたのだとか。

気になる次回作は??

17年の年月の積み重ねは、何も手を加えなくても、見ている方も我々も何か感じちゃうものなんだ、と藤村D。

製作者として、作意は別にいらない。
17年ぶりに再開するということは非常にドラマチックなんだが、それ以上の事をする必要はないんだよ、と嬉野さんも共感する。

17年ぶりの再会、となると何かお笑い的なことをやってしまいがちだが、それでは格好がつかない。
そういう意味では、旅が台風に阻まれる、というのは結果的にどうでしょうらしかったのではないか、という話でまとまった。

さて、気になるのは次回作。
特に何も考えていないが、ただ、近いうちにあるんじゃないか、という感じはしているという藤村D。

嬉野さんもミスターも還暦を迎え、できることも限られている。
だから、なるべく楽をしながら、ということらしい。

「でも、あなたカメラ回すって言ってますから」
「当たり前じゃないですか。大体、現場で暇なんですよ」

 はてさて、軍団は次回作でどんな姿を見せてくれるのか?

さいごに

2023年最新作「懐かしの西表島」
最新作の記事を完走することができました。
最後まで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

最新作は全6話と短く、しかも大半がホテルでトークをするという内容だったにも関わらず、水曜どうでしょうでしか表現できない映像作品だったと思いますし、これがどうでしょうの醍醐味、と言うものを見せてもらったと思います。

普通に考えれば、台風が接近した時点で企画は中止となって然るべきですが、そこを逆手にとって「このシチュエーションも面白いからやろう。別に西表島に行けなくてもいいや」というスタンスで番組が出来てしまうのだから驚きだし、その発想もユルいと言えばユルいし、斬新、と言えば斬新。

ただ、ひとえに我々ファンと作り手との「信頼関係」のなせる業、というのも目からウロコの話でした。

それ以上に、ロビンソンの嬉しそうな顔がとても印象的でした。
17年前、軍団が西表島に上陸して、大暴れ、と言うよりはロビンソンに引きずり回されてヒドい目に遭った訳ですが、それをキッカケに多くのファンが西表島に訪れてくれるようになった、というのは素敵なお話です。

2019年のどうでしょう祭りの時にもそのような話をしていましたが、今回映像としてそれを我々も感じる事ができ、ロビンソンにとっては本当に大きな出来事だったんだなぁと実感しました。

ただ普通に考えて、せっかく西表島への旅を企画し、しかもあの星野リゾートが全面協力してくれる、という大きな話なのに、3泊4日が日帰りとなってしまったのは前代未聞。
星野リゾートの関係者の皆さんはさぞ残念だったと思います。

だから、何かしらの企画で是非もう一度訪れてほしい。
「懐かしの西表島リベンジ」、いいと思います!
さすがに大ウナギを捕まえたりテナガエビを捕まえたり、と言った事はもうできないとは思いますが…。

気になる次回作についても少しだけお話がありましたが、ここ最近の作品を見ると、確かに昔のような番組つくりは出来なそうだな、と実感しています。

さすがにもう、毎夜深夜バスで移動する、といった過酷な旅は無理でしょうから、今回のように過去の作品を回顧したり、星野リゾートのような高級ホテルに呼ばれて何か企画をする、と言った事でもいいと思います。

「一生どうでしょうします」という言葉の通り、ちょっとゆっくり、のんびりと、水曜どうでしょうらしい作品を今後も見せてほしいと思います。
我々ファンは、それをじっくりと待ってますから。

さて、前作の途中からになりますが、振り返りながら言葉にしてみました。
夏から秋にかけて、ずっと水曜どうでしょうばかり見ていたような気がしますが、ここまでどうでしょうにどっぷり漬かるのも数年ぶり。
楽しい時間でした。

また新作が発表されたら言葉にしようと思いますので、みんなで次回作を首を長くして待ちましょう。


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