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【第10〜11話】アニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」感想とまとめ

2023年6月~9月まで放送された、アニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」。

放送は9月で終わり、ちょっとタイミング的にズレてしまいましたが、12月に開催されるライブイベント「幻日のヨハネ -The Story of the Sound of Heart-」に向けて、全話振り返り記事を書いています。

前回は中盤の3話を語りました。
物語の大きな起伏こそなかったものの、出会った9人が親睦を深め、夏祭りでのパフォーマンスにつながりました。

そして、初めて描かれたヨハネとライラプスとの出会い。
ヨハネの母はライラプスに「ヨハネが一人前になるまで、見守っていてね」と約束していたのでした。

果たして、ヨハネが仲間たちと共に「自分にしかできない、楽しくてたまらないこと」を見つけた時、ライラプスとの関係性はどのようになるのでしょうか。

物語はいよいよ後半戦へ。
夏祭りのステージで9人で歌って以降、ヌマヅの異変は起きていません。
ヨハネたちは本当に異変を食い止めたのでしょうか?

第10話 いってらっしゃいヨハネちゃん!


「充電中」と張り紙がしてある看板に向かって、ため息をつくヨハネ。

ライラプスとこれからについて話した時、「自分にしかできない、楽しくてたまらないこと」がまだ見つかっていない事に気づいた。

そして、やはり自分は歌が好きなんだ、と言う事にも。

思い切って充電期間は終わりにしたい…
でも、背中を押す何かが欲しい。

「私にだってわかってるよ。そんな都合のいい話、あるわけないって」

安堵するライラプスの背中越しに、ヨウがヨハネを呼ぶ声が聞こえた。
ヨウは見知らぬ女性を連れてきた。

この女性こそ、第1話の冒頭でヨハネが受けていたオーディションの審査員席に座っていた一人。
トカイからわざわざヨハネに会いにきたという。

「あの時は残念だったけれど、今日は直接会ってこれを渡したかったの」

ヨハネに渡したのは、オーディションの招待状。

実はこの女性、夏祭りでヨハネたちが歌う姿を見ていたという。
前回オーディションを受けた時は不合格だったが、夏祭りでの歌を聞く限りでは、磨けば光るものがあると感じたという。

「私にできるのは、機会を作ることだけ。それを活かせるかどうかは、あなた次第」

待ってるわ、と言い残し、女性は去っていった。

この女性、どこかで聞いたことある声だなぁと思ったものの、エンドクレジットに名前がなかった。
しかしよく聞いてみると、どうやら日笠さんが演じていた模様。
なるほど…どうりでよく聞く声のはずだ。

さっきまで充電期間を終わりにしようか迷っていたヨハネだったが、「前の私とは違う、別の結果が出せるかもしれない…」と前向きに考えるようになっていた。

この話は、女性を連れてきたヨウも一緒に聞いていた。
早速この話をハナマルに告げる。
すると、以前と同じように街中に噂が広がり…
「ヨハネが都会に行ってデビューする」とかなり先走った話に発展してしまった。

ヨハネの家の前に車が止まった。
尋ねてきたのはコハク。
ダイヤが呼んでいる、と迎えにきたのだ。

ヌマヅ行政局の長官室に通されると、ダイヤが待っていた。

「ヨハネさんがヌマヅ代表の歌手として再びトカイに行くという噂を聞きました」

「都会のでっかい所でライブして、きゃーきゃー言われるんだよね!」
ルビィまでひょっこり現れてそんなことを言う。

ヌマヅ代表の歌手、と言うのは否定したが、トカイに行くことは認めたヨハネ。
いずれにせよ、もしヨハネが有名になれば、ヌマヅの民としても誇らしい。
そこで、ダイヤ個人だけではなく、行政局としてもヨハネの夢を応援する事になったらしい。

早速その一環として、トカイに行くヨハネの壮行会が行われることになった。
題して「ヨハネさんいってらっしゃいパーティ」。

ヨハネのみならず、歌やダンスなど、ヨハネを応援するための数々の催しが計画されているという。
ダイヤにかかると、いつも事が大げさになってしまう。

最初は乗り気じゃなったヨハネだが、ダイヤの「これはヨハネさんが主役の催しです」との言葉に、だんだん乗り気になってきた。

夕暮れ。
川沿いを家に向かって歩いていると、ハナマルが声をかけてきた。

ハナマルはヨハネのために作った「特製ヨハネパン」を見せた。
「これをイベントで配って、みんなでヨハネちゃんを応援するずら」
町のみんなも壮行会を楽しみにしているようだ。

そこへカナンが通りかかった。
カナンもヨハネに見せたいものがあるという。

公園で準備中の大きなステージ。
ステージ背面にはおおきな虹がかかっている。

ダイヤからステージ設営を任されたカナン。
仲間たちも手伝う。
ラブライブ!サンシャイン劇場版で、最後に2校の生徒が協力してAqoursのステージを作っていたシーンを思い出す。

しかも、このステージの資材は廃材を使ったという、サステナブルなステージでもある。
丁寧に磨けば、廃材でも輝きを取り戻せる。
「私の夢も、そうなるといいな…」思わずつぶやくヨハネ。

前回のオーディションはうまくいかなかった。
今度こそ失敗したくない。

「失敗が悪いことなの?」ハナマルが尋ねる。

「ヨハネちゃんは街に帰ってきて、自分を磨いたずら」
「やりたい事を挑戦しない方がダメダメだよね」
カナンも、初めて会った時に比べていい顔をしてるよ、とヨハネを励ます。

すると、「準備できたよ~!」とヨウの声。
高台にトノサマと一緒にいる。
これから、とあるリハーサルをするという。

ヨウは大きなバズーカを構えてトリガーを引くと、同時にトノサマがジャンプ。
トノサマにくくりつけられた掛け軸にはメッセージが。
「がんばれ!ヨハネ!!」

それを見て、笑顔になるヨハネ。
でも、主役に見せてよかったのだろうか?


夜。
ヨハネが写真の前でかしこまって何やらつぶやいている。
ライラプスが話しかけると、お母さんに電話をする前の練習をしていたという。

「へぇ、お母さんへの電話ひとつでこんな調子で、オーディションなんて受かるのかなぁ?」
いつものようにいじわるを言うライラプス。

しかし、いつものヨハネと様子が違う。
今回は合格するまで帰らず、仕送りも断るという。
受かるかどうかは自分次第だが、自分のことを応援してくれる人たちに応えたい、と意気込む。
挑戦することへの大切さ、そして周囲の期待の大きさを実感した上での言葉だった。

「でも一人じゃ心細いなぁ…そうだ、今度はライラプスも一緒に行かない?」
「私は行かない。トカイにも、パーティにも」

ライラプスに気を使った言葉だったようだが、反応は真逆だった。
誰にも甘えずに一人前になるんでしょ?と部屋を出て行ってしまうライラプス。

「待ってライラプス!あの時も私のこと応援してくれてなかったよね?何でなの?」

ライラプスは何も言わずに出て行ってしまった。


イベント当日。
ステージにはたくさんの街の人たちが集まった。

メンバー総出でイベントの運営を手伝う。
ハナマルは予告通り、ヨハネパンをたくさん作ってみんなに振る舞った。

ステージではダイヤの開会あいさつが始まった。
最初は今日集まってくれた皆さんへのお礼から始まったものの、ダイヤとヨハネの出会いから話始める始末。話が長そうだ。

その舞台裏ではヨハネがソワソワしている。
これから始まるステージに向けて緊張している、というよりは、ライラプスの姿をずっと探しているようだ。

ダイヤの挨拶が続く中、話しかけてきたチカにもライラプスの姿を見たか聞く。

すると、カナンが「トカイに行く前に会いたいって人がいる」とゲストを連れてきた。
そのゲストとは…いつもの3人組。

将来ビッグになるかもしれない、と握手を求めてきたのだ。
「でも、ヨハネちゃんがヌマヅを出ていくのは、寂しいな…」
いつの間にか、3人は目に涙をためていた。

そろそろ出番。
話が長いダイヤをルビィがステージから押し出す。

「みなさん、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません」

かわいい妖精さんがなんでこの言葉を…??
…それはともかく、ルビィに紹介されて、この会の主役であるヨハネがステージに上がり、集まってくれた街のみんなへの感謝と、トカイへ旅立つ意気込みを語る。

以前ヌマヅを出て、トカイで自身の夢へ挑戦したことを語るヨハネ。
でもうまくいかなかった。
それは自分が半人前だったからだと思う。

しかし、ヌマヅに帰ってきて、たくさんの仲間に出会い、様々なことを学んだ。
もう一度トカイへ行って一人前にならなければ、と思ったのは、支えてくれた人たちのおかげ。

ヨハネはライラプスのことについても触れる。
ライラプスがこの場にいないのは、私を以前みたいに半人前にしないために、本人なりの考えがあるからだと思う、と語った。

「でも…行ってきますの挨拶ぐらいさせてくれてもいいのに。こんなモヤモヤした気持ちのまま行かせるなんて…ずるいよ…」

ヨハネのライラプスへの想いが、言葉に溢れてしまった。
その時…

大きな雄叫びが聞こえた。
ライラプスだ。

観客が騒然としていると、ステージに飛び乗った。
「パーティは中止だよ!すぐにみんなに逃げるように言って!」

すると、ヨハネや周りのみんなに衝撃が。
ヌマヅの異変がまたやってきたのだ

しかも、今度は今までと様子が違う。
周りの大人たちにも異変の「音」が聞こえているようだ。

ダイヤのウェアラブルデバイスが鳴る。
コハクがダイヤにすぐに住人に避難命令を出すよう伝える。

ダイヤが皆に落ち着くよう声をかけようとしたその時…

巨大な雷が大きな木を襲う。
街は一瞬にして紫の霧に包まれてしまった。

ライラプスの言った通り、イベントどころではなくなってしまった。
過去最大級の異変がヌマヅを包み込む。

逃げ惑う住民たち。
子供達はその音に怖がり、動くことができない。
ヨウやリコが中心になってみんなを避難させる。

ステージにも大きな竜巻が襲おうとしている。
「異変はもう…終わったんじゃ…」
「ヨハネ!」
放心状態のヨハネをライラプスが一喝。

ようやくダイヤたちのところに合流したヨハネとライラプス。
しかし、ハナマルとルビィの姿が見受けられない。
「探してきます」と駆け出すヨハネ。

ステージ付近で駆け出そうとすると、ルビィとぶつかった。
奥でハナマルが身動きが取れず、人手が必要だという。

ハナマルは近くでシシノシンとうずくまっていた。

「シシノシンが怖がって、動けないずら」
ヨハネもシシノシンに近づいて語りかけるが…
その背後に赤く光る目。

巨大な異変に侵された鹿が姿を現した。
少年が食べていたハナマルパンを踏みつける鹿。
その脚も紫の妖気が漂う。

ヨハネたちの運命は…??

第10話まとめ

突然トカイからオーディションの話が舞い込んだヨハネ。
再び挑戦することを決めたヨハネでしたが、その表情は以前とは全く違っていました。
ヌマヅに戻り、みんなとの出会いを通してヨハネは大きく成長していたのでした。

しかし、そんなヨハネの旅立ちなのに、そっぽを向いてしまったライラプス。
ライラプスの胸中はいかに?

ダイヤが中心となってヨハネの壮行会が催されますが、そこにライラプスの姿はなく、ずっと気にしているヨハネ。
このまま、ライラプスの気持ちもわからぬままトカイへ旅立つのか…?

と思われたその時、巨大なヌマヅの「異変」が街を襲う!
物語は急転直下。ハッピーな気分は全て覆されてしまいました。

ヨハネたちが封じたと思われたヌマヅの異変。
それが、過去最大級の大きさを持って、突然街を覆い尽くしました。
なぜ突然異変が現れたのか?
ヨハネたちは無事に逃げることができるのでしょうか?

第11話 ヨハネのまほう

ハナマルとヨハネの前に現れた一頭の鹿。
目を怪しく光らせ、今にも襲い掛からんとしている。
その姿に怯むハナマルとシシノシン。
狙いを定めて襲い掛かろうとしたその時…。

1台のミニバンが勢いよく駆け付けた。
「ヨハネちゃん、下がって!」

ミリオンダラーの3人がバップガンを次々に放つ。
鹿は逃げ出してしまった。

「助かったずら」
これでようやく、この場から逃げる事ができる。

しかし、放心状態のヨハネ。
「ヨハネちゃん?大丈夫??」

俯くヨハネ。様子がおかしい。
「私のせい…だから…」

ヨハネはそのまま走り去ってしまった。
後を追うライラプス。

大きな川に架かる橋の上まで走ってきたヨハネとライラプス。
「霧が出てる。危ないよ。家に帰ろう。それに明日は…」
「明日は行かない」

確かにこの状況ではトカイへは行けない。
しかし、ヨハネの胸中に去来するものとは…?

「気づけて良かった。私には何とかできる力があるなんてうぬぼれて…みんなのためになれるって…私は…何もできない…」

すると、持っていた杖を橋の上から投げ捨ててしまった。

すぐにライラプスが追うが、その姿を追う事も出来なかった。
「これで…元通り…」

翌朝。
街が朝日に照らされるが、紫の霧は晴れる事がなかった。
商店街の店もシャッターが閉まっており、誰も街中を歩いていない。

ハナマルとヨウが救援物資を届けに来た。
しかし、ヨハネが姿を現すことはなく、ライラプスが出迎えた。

ヨハネはベッドの中から出てこようとしなかった。
みんなには会いたくない、と言うよりは、合わせる顔がない、と思っていた。

自分には特別な力があると思い込んでいたが、結局そんなものはなかった。
そのせいで、ヌマヅの異変が街を包み込み、こんな状態になってしまった。
そう思い込み、すっかり意気消沈のヨハネ。

そして、ヨハネにはもう一つ心に引っかかっていることが。
それは、ヨハネがトカイへ旅立った時のこと。
あの時のライラプスの気持ちがわからず、ずっとモヤモヤしていた。
そして今回も応援してくれていないように見える。
目に涙を浮かべるほど、ヨハネの心の中でそのモヤモヤはくすぶっていた。

執務長官室。
ダイヤがメンバーを呼び、情報収集を始めた。

メンバーは各々自分が持っている情報をダイヤに伝える。
チカは動物たちが街中にまで出てきた事を気にかけていた。
そして、ヨハネのことも。

ハナマルたちを助けた時、明らかにヨハネの様子は変だった。
「ヨハネちゃん…大丈夫かな…?」

マリはもう一度伝承について調べ直すつもりだが、この事態を解決するにはヨハネの力も必要だと話す。
何か、ヨハネを元気付ける方法はないか…?

ヨハネの壮行会を行った会場を片付けるメンバーたち。
皆、ヨハネのことを気に掛ける。
その時、チカが「私にひとつ、考えがあるんだけど」と声を上げた。

チカの案は、「ヨハネちゃんを励ます会」。
トチマン旅館にヨハネを招待し、みんなで元気づけよう、という考えだった。
でも具体的に何をするのか?
すると再び、「私に考えがある!」

一方その頃、ダイヤはルビィと共に、橋の上で街中に現れた鹿と対峙していた。
鹿の姿は大きく、スカーレットデルタの力を持ってしても苦戦している。

そこへ、ライラプスが飛び込んできた。
鹿の前に立ちはだかり、相手も怯んでいる。
その隙に日本刀を一閃!鹿を追い払った。

ライラプスはダイヤを助けに来たのか…と思いきや、橋の上から川へ飛び込んだ!
ヨハネの杖を探そうというのだ。

杖は目に見えるところに引っかかっていたが、波に呑まれて流れてしまった。
後を追うライラプス。
「ヨハネに魔法を…絆を取り戻させてあげないと!」

その頃、ライラプスが自分から離れて行ってしまう夢をみていたヨハネ。
あたりが暗くなる頃に目を覚ました。

家の中を探すも、ライラプスの姿はない。
そこへ来客のベルが鳴る。

顔を覗かせると、トチマン旅館の3人娘がヨハネを迎えに来ていた。
「ヨハネ様御一行、トチマン旅館へご招待します!」

訳もわからぬまま、チカ達に連れ出されるヨハネ。
旅館に着くと、残りのメンバーも顔を揃えてお出迎え。

そして宴会場へ通されると、船盛りのお造りが。
さすがにこれにはヨハネもときめいた。

食事も終わって落ち着いていると、何やら奥でヒソヒソ話が聴こえる。
するとカナンが照明を持ち出し、館内が暗くなった。
これから、本日のメインステージが始まるのだとか。

まずはマリのマジックショー。
シルクハットが宙に浮いた!
…と思ったらペラピーたちが凄い形相で持ち上げていただけ。

お次はヨウとハナマルの曲芸。
ヨウは皿回し、ハナマルは和傘で升を回す。
海老一染之助、染太郎師匠よろしく、「本日は多めに回しているずら」と張り切っていたが、升が転げ落ちてヨウの手に当たり、皿も落下してしまった。

続いてリコとカナン。
カクテルグラスを重ねたテーブルのクロス引き。
尋常じゃない緊張っぷりのリコ。
口が乾いたと、重ねたカクテルグラスの飲み物を飲み始め、果ては全部飲み干してしまった…。
幸い、お酒ではなかったようだが。

「では最後にみんなで、ヌマヅぴっかぴか音頭を…」
一同が並んで踊りの準備をする。
ぴっかぴか音頭…あの歌とちょっと違うのかな?と思っていると、ヨハネがそれを遮った。

ヨハネは今の気持ちをみんなにぶつける。
「異変が起こらないようにできたんだって、ヌマヅはもう大丈夫なんだって、そう思ってた。
でも、こんなことになった。
皆と違って、私には何もなかったんだって気づいたんだ。だから、こんな風に皆に気遣ってもらっても、私には何も返せない」

「そんなことないよ!」
チカの一声にみんなが頷く。

「私ね、ヨハネちゃんが夏祭りで歌ってる姿をみて、憧れたの。
普段の、ちょっぴり自信のない姿と違って、キラキラして眩しいヨハネちゃんに。

異変なんて関係ない。これはただ、友達として、みんなでヨハネちゃんを元気づけたかっただけ。

だからヨハネちゃんも、これからはひとりで頑張るだけじゃなくて、私たちに何でも言ってね。

私、この旅館で働くのが大好きだし、私の仕事だって自信持って言える。でもあの日、このみんなでずっと歌ってたいなって、そう思ったよ」

チカがヨハネを舞台の上に引っ張り上げる。
そこには、笑顔の仲間たち。

「みんな…ごめんね。また自分のことでいっぱいになっちゃってた。
私、この街でみんなが楽しく過ごせるようにしたい。この街を、歌声で満たしたい!」
ヨハネに笑顔が戻った。

ヨハネは旅館を出て、ライラプスを探しに行く。
すると、ルビィがヨハネを探して飛んできた。
「ヨハネちゃん!ライラプスが!」

ライラプスは川沿いに倒れていた。
息が荒く、自分で立ち上がれそうにない。
そして、その手にはヨハネの杖が。

ルビィの話を聞き、走るスピードを上げるヨハネ。
ライラプスの容体は大丈夫なのか?

第11話まとめ

再び起こってしまったヌマヅの異変。
しかも今回の異変は今までのものを上回り、街が紫の霧に包まれてしまいました。

それを目の当たりにしたヨハネ。
夏祭りで歌った事で異変を封じ込めたと思っていたのに、自分には何の力もなかったと意気消沈してしまいます。
遂には、大事にしていた杖を川に投げ捨ててしまった!

街を襲った異変については調べ直さなければならない。
でも、異変に立ち向かうにはヨハネの力も必要。
仲間たちがヨハネを元気づけようと立ち上がりました。

ヨハネに仲間たちの気持ちは伝わりましたが、目を覚まさせたのはチカの言葉。
その言葉は力強く、ヨハネに手を伸ばしたその姿は、沼津の千歌ちゃんそのものでした。
やはりヌマヅでも、みんなに力をくれる存在。

チカ役の伊波杏樹さんも、台本を初めて見た時に、沼津の千歌ちゃんのようなセリフで驚いたと言います。
でも、幻日のヨハネでは、千歌ちゃんのようにグイグイ引っ張るのではなく、一歩引いてヨハネを立てるように意識したと仰られていました。
(ヨハラジより)

同じラジオ内でヨハネ役の小林愛香さんも仰られていましたが、ヨハネに手を伸ばすチカの姿は、善子ちゃんをAqoursへ誘った時の姿を彷彿とさせる演出だったと思います。

もうひとつ、ヨハネが気になっていたこと。
それは、トカイへ行くことをライラプスがよく思っていないのではないか、ということ。
いつもヨハネを助けてくれるライラプスですが、ヨハネがトカイへ行った時も一人でしたし、今回も壮行会にすら姿を見せてくれませんでした。

ヨハネにとって、それはずっと気がかりなこと。
しかし、ヨハネとの絆を取り戻そうと、ライラプスは川に飛び込み、ヨハネが投げ捨てた杖を探しに行きます。

杖は見つかったものの、川沿いで動けなくなってしまったライラプス。
果たして、ライラプスは無事なのでしょうか?

次回はいよいよクライマックス。
ライラプスとヨハネの関係性が明らかになります。
そして、最大級の異変からヌマヅの街を救う事ができるのでしょうか?

【おまけ】「エモ」なのか?「エロ」なのか??

シリアスな展開から急におかしな事を言い出してしまってすみません…。
せっかくなので、あの言葉について少し語ってみようと思います。

それは、ルビィちゃんのあのひとこと。
「お待たせしました!お待たせしすぎたかもしれません!」

事の発端は、2022年3月に開催された、Aqoursの6thライブ「Sunny Stage」。
ここで、ファン待望の1曲「コットンキャンディえいえいおー!」が初披露されました。

Aqoursのソロライブコレクションに収録された、各メンバーのソロ曲。
前年に開催されたユニットのライブで初披露したメンバーが多い中、CYaRon!のメンバーの曲は披露されませんでした。

理由はわかりませんが、さすがにバックに控えたあの大御所メンバーたちを降ろしてソロ曲をやる訳にもいかないでしょうし、せっかくものすごいバンドメンバーに来てもらってるんですから、バンドサウンドを存分に披露したい、という事もあったと思います。

「コットンキャンディえいえいおー」は、ソロ曲のMVの中でも抜群の再生数を誇り、ラブライブ!シリーズ内でも1、2を争う人気曲。
私もCYaRon!のライブは見に行きましたが、この曲が披露されなかったのは少し心残りでした。
まぁ、前述の理由を考えると仕方ないでしょうし、その分今までにないCYaRon!の姿を見せてくれて素晴らしいライブでした。

そして、遂に6thライブでメンバー全員のソロ曲が初披露。
CYaRon!の3人と、体調不良でお休みしていた花丸ちゃん(高槻さん)のソロ曲が初披露となりました。

注目されながらも待ちに待った初披露。
ステージに立ったルビィちゃん役の降幡さんが放ったのがあの言葉。
「お待たせしました!お待たせしすぎたかもしれません!」

※詳しくはこちらも記事もご参照ください。

何故、この言葉を発したのか?
詳しくはわかりませんが、恐らく…

NetFlixを見ていたんでしょうね。

※Netflix 「全裸監督」オフィシャルページより。

あの言葉は、80~90年代に活躍したAV監督、村西とおるさんの決めセリフです。

村西とおるさんの経歴は…さすがに幅広い年代や女性もこの記事を読んでいると思うので割愛します。
興味のある方はご自身で調べてみてください。
※このドラマシリーズも年齢制限がかけられているので、未成年の方は大人になってから観ましょうね。

6thライブでは会場で私もその様子を見ていましたが、突然のあの言葉にマスク越しに吹き出してしまいました。
かわいい女子高生がそんな事言っていいのか??
とにかく、そのギャップが面白かった!!

村西とおるさんが活躍した時代、私はまだ中高生でした。
さすがに年齢的に作品を見る事はできませんでしたが、村西さんのこと、そしてドラマにも登場するセクシー女優、黒木香さんもよく知っていました。当時はお二人ともバラエティ番組によく出ていたのです。

しかも、あのビートたけしさんが村西さんを気に入って、よくネタにしていました。
パンツ一丁でカメラをかかえ、「ナイスですねぇ!」と言う姿に、よくわからないにも関わらずテレビの前で笑っていました。
少しだけ大人の世界を垣間見た感じと、大人への憧れもあったと思います。

ただ、今風に言うと、お二人ともそれを上回るクセ強なキャラクターでインパクト絶大だったんですけどね。
結局、私にとって村西とおるさんは、「エロの人」と言うよりは「お笑いの人」という認識だったのかもしれません。

そんな村西さんの決めセリフをルビィちゃんが!?
心配だったのが、当時の事を知らない人が大勢いるとは言え、今のコンプライアンス完全遵守の風潮がある世の中に、それを揺るがす存在の言葉を公の場で発していいものか?
一発で村西さんの姿を連想してしまうあの言葉を…。

少し気にしすぎかもしれませんが、そんな心配は稀有に終わりました。
アニメの中でも、ルビィちゃんがあのセリフを発したのですから。
それにしても、よく許可したなぁと言う印象です。

ただ、6thライブで降幡さんがこの言葉を発したことで、すっかり「エモい言葉」となってしまったように思います。
そんな言葉をアニメでも使われたら、ファンも喜ぶでしょう。
オリジナルの存在を知らない世代が増えた、という事も驚きですけどね。

まぁ、当時の事を知る世代からすると、エモい言葉になってしまった、という事実を加味すると余計に笑えてしまう…。
私が気にしすぎだと思うので、ひとりで喜んでいようと思います。


さて、幻日のヨハネの振り返りも残すところあと2話。
ライラプスとの別れと、大団円のラストへ。
このペースなら、ライブに間に合いそうです。


※記事内の画像及びタイトル画像は、アニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」及び「ラブライブ!サンシャイン!!」の配信動画より使用させて頂きました。

※つづきはこちら

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