映画「処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ」
「Dead Snow:Red vs. Dead」という原題にキレッキレな勢いを感じ、いてもたってもいられず、前作未見ではありましたが映画館へ足を運びました。
2014年公開の映画が2020年にようやく日本で劇場初公開というのもめでたいことですし。今年は14年ぶりに「ブラックシープ」が日本初公開ということもあり、こういう流れは盛り上げていきたい…!という気持ちもありました。
この2作の配給会社のアムモ98さん、ほんとうにありがとうございます…。
(「ブラックシープ」の感想はこちらに書きましたので興味ありましたらご覧くださいませ)
作品解説
ノルウェーの鬼才トミー・ウィルコラによるゾンビホラー「処刑山 デッド卍スノウ」の続編。雪山でゾンビの大群に襲われ、仲間や恋人、さらに自分の右腕も失ったマーティン。奇跡的に一命を取り留めたものの、病院で目を覚ますとゾンビの腕が移植されていた。その腕はナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐のもので、マーティンはコントロールできず殺戮を繰り返してしまう。腕に宿るパワーを次第に使いこなすようになったマーティンは、アメリカの対ゾンビ部隊「ゾンビスクワッド」とともにナチゾンビ軍団に立ち向かう。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。
(引用元:https://eiga.com/movie/92298/)
感想
あらすじと予告を見ただけでは何を言ってるかわからねえ…というのがファーストインプレッションでした。これは体験型コンテンツですね!
映画開始とともにこれまでのあらすじを教えてくれる親切設計。前作未見でも大丈夫でした。
ナチゾンビは噛んでも感染しないタイプなんですね。斧を振り下ろしてきたり走って殴りかかってきたりとなかなかにアクティブなゾンビです。
あらすじ部分で頭引き裂きやモツもろ出しなどショッキングなシーンを挟み込んできて、この映画の残虐度が星5つであることも教えてくれます。
大丈夫、朝の10時からこれを見に映画館に来ている人達です。みなさん和やかムードで見ておられました。
ゾンビの顔の造形が素晴らしい…敵のヘルツォーク大佐の憎たらしい口元よ。
あと主人公マーティンに従順な、名もなきモブゾンビ君がけなげで可愛らしくて。倒れても雑に扱われても、立ち上がって忠犬のように寄ってくるんですよ。最後に活躍するところでちょっと感動して涙が出ました…がすぐ涙が引っ込む事態に爆笑。テンポの良い展開に熱くなったり笑ったり。
最終決戦でナチゾンビへの対抗策として登場したソビエトゾンビの大将、スタヴァリンのパワーが半端なかったのですが、何かどこかで見たキラームーブ…。
なんとスタヴァリンの中の人、デレク・ミアーズという俳優はリメイク版13日の金曜日のジェイソン・ボーヒーズも演じていたんです。そりゃつええわ。ナイフ刺しと投げムーブに重さと威厳を感じる。キラー俳優のスターっているんですね…彼が登場しただけで空気が震えるんですよ。
ラストシーンは最低だけど、なぜか微笑んでしまう。
そしてこの映画の続編を望んでしまう…そんな余韻がありました。
前作のDVDがプレミアついて高くなってしまっているようなので、処刑山1+2パックとして発売されるといいなあ…上に書いた見せ場の他、凝った腸の使い方と軍医の間違った使い方をぜひ多くの方々に見てもらいたい。
他の映画のパロディもふんだんに盛り込んで、映画好きへのサービスも欠かさない。愛と臓物に満ちたホラー映画です。
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