【#シャニマス我儘なnote連作】一緒に、この靴と【前編】
はじめに
この記事はベンプさん主催の note 連作企画『 #シャニマス我儘なnote連作 』の参加記事になります。
今回はこの企画が発足した Discord サーバー『SHINY CORD』内での企画分担で七草にちか担当で立候補し、ややハードルは高いと思いながらもやれる範囲で頑張る記事となっています。
我儘なまま当日に初公開されるであろう七草にちかのソロ曲について、これまでのコミュ内容や楽曲などを振り返りながら、どのような楽曲になるのかを模索していきます。
なお、今回は
共通コミュやイベコミュ、そして公式のステッカーデザインに関連するコミュの振り返り（本記事）
コミュの振り返りを踏まえた楽曲の方向性の思考（別記事）
の二部構成になっておりますのでご注意ください。
七草にちかの現在のアイドル像
コミュで語られる主な内容
今回のソロ楽曲記事で SHHis 担当が難しい理由はいくつかありまして、SHHis ソロ楽曲がないというだけでもシンプルに暗中模索なのに、SHHis がファンからどのように見えているのかが語られるコミュが他ユニットと比べて驚くほど少ないことがとにかく難易度を上げています。
P カードではもちろんアイドルの活動の一環という表現にはなるのですが、特ににちかは全体的に七草家の娘としての描写が主になっています。
【夜よこノ窓は塗らないデ】から【泣けよ洗濯機】の流れは本当に見事なものなのでそれはそれでまとまった内容で書かれるべきなのですが、七草家の娘としてのにちかを理解するためには重要であるものの外部から見られる「アイドル・七草にちか」を理解する上ではあまり情報がないというのが現実。
SHHis の各種育成シナリオコミュとイベコミュについても、あれだけ大きなストーリーをやっていますが、めちゃくちゃ粗く要約すると軸となるのは以下の 3 要素です。
SHHis とシャニ P、そして斑鳩ルカの関係の変化
天井努と八雲なみ、七草弁護士にまつわる 283 プロの過去
事務員・七草はづきの感情
スクショで振り返る「アイドル・七草にちか」のこれまで
詳細に語るとそれだけで 5 本記事が書けるぐらいの量になりそうですが、七草にちかのアイドル活動やそれを取り巻く情報を箇条書き的に振り返ってみましょう。アイドル活動としての見え方を書くので、七草家の娘の要素が中心となる部分については割愛していきます。分量が分量なので、ざっと流し読みをしてください。
以上を要約すると次のようなアイドル像が外部からは見えていそうです。
実力派デュオユニット SHHis の一人
そのユニットのパフォーマンスがあまりうまくない方
バラエティー番組で活躍するバラドル
ちょくちょく休み期間に入りがち
また、業界内やにちかに近い人からは
少し前のポップスに詳しい
というのも一つの重要な要素になるでしょう。
にちかソロ曲に込められるメッセージ
ソロ曲の公式ステッカー
さて、これまでは主に共通コミュとイベントコミュに焦点を当てて七草にちかのアイドル像について振り返りました。
これらを踏まえつつソロ曲について深堀りを始めていきたいのですが、まずとっかかりとして「アイドルマスター シャイニーカラーズ 公式ステッカー【七草にちか】(SOLO LIVE ver.)」のデザインに注目してみましょう。
このデザインを構成する要素は
にちかのイメージカラー
ヒールの高いブーツ（広くとらえると靴）
翼
階段？
美琴のイメージカラー
らせん状にも見える点線
になります。ブーツのデザインはやや複雑ですが、全体的に上記の要素をアイコン的にドカンと表現したステッカーになっています。
これらの要素とにちかのコミュについての関連性を考えると、ブーツ（靴）と翼は言うまでもなく八雲なみとの関連と 283 プロの象徴で、にちかと SHHis、そしてその周辺を描く大局的な物語のなかでのにちかの歩みを表現するものでしょう。
それでは、靴と翼で言及できていない要素、つまりにちかの「階段」と美琴の「らせん状にも見える点線」は何なのでしょうか？
ここから、まず「靴」とにちかの物語の振り返って、その後に「階段」について関連するコミュに触れようと思います。
W.I.N.G. から G.R.A.D. までの「にちかと靴」
SHHis 実装の一年と少し前に公開されたイベントコミュ『きよしこの夜 プレゼン・フォー・ユー！』での天井努と八雲なみとの関係から始まるシャニマスにおける「靴」の物語ですが、当時の八雲なみのインタビュー記事をもちろん読んでいたにちかも「靴」に囚われている様子が W.I.N.G. 時から描かれていました。
八雲なみに憧れてアイドルになったにちかですが、SHHis の七草にちかとして輝くための転機は実は『セヴン♯ス』の前の G.R.A.D. でよく描かれていました。
美琴の突然な休養とレギュラー番組が隔週出演になったことをきっかけに他の活動も減らしていた G.R.A.D. 編でしたが、その中で作中のプロデューサーが靴を履かないで G.R.A.D. の決勝に出てほしいとにちかに言います。
結果的に G.R.A.D. を裸足のまま優勝してしまうと、それまで付き物のように見えていた斑鳩ルカの幻覚も見えなくなりました。その後、にちかはプロデューサーから「痛めつけるためではない、一緒に歩いていくための靴」をもらいます。
そして、そのもらった靴に関しては『セヴン♯ス』でも捨てる捨てるとは言いながらも捨てられない様子が描かれていました。
この流れをまとめると、にちかにとっての「靴」は八雲なみがにちかをアイドルにしてくれたものではありましたが、今のにちかは八雲なみの靴ではなく 283 プロの SHHis の七草にちか自身の靴へと履き替えたのです。
かつての天井努がプロデュースした八雲なみではなく、今の 283 プロのにちかが履く靴に翼がついているのはそういうことなのでしょう。
階段と美琴カラーのらせん状の点線、そして『【間違いそうだ】七草 にちか』
次に階段とらせん状の点線について、これらの要素を提示されたとき、にちかのコミュを読んでいる方だと割とすぐ思い当たると思うのですが、関連するコミュとして挙げられるのはサポート SSR 『【間違いそうだ】七草 にちか』です。
この【間違いそうだ】というコミュはざっくり要約すると以下のようなお話です。
1. （10階）SHHis として着実にステップアップしているにちかは美琴とともに、美琴のこれまでのキャリアでなじみのあるレコード会社へと向かう。ビルの 10 階へ向かうエレベーターで上昇の気圧差と浮遊感を感じるにちかであったが、9 階から 10 階に向かう階段で美琴を追いかけ見上げ、見とれ、そして追いつく。
2. （違うから）収録現場で出会ったディレクターとの会話で SHHis、そしてにちかがにちか自身の思われたい形で評価されて浮かれ、ウキウキで姉に報告するにちか。しかし、美琴の普段のレッスンのレベルを改めて目の当たりにして、少しその浮かれた気分を客観的に見直し、その努力量の差を再度
痛感する。
3. （足下に天井）現場で出演前にディレクターやメイクスタッフと一緒に寝方と見る夢の話をするにちか。SHHis として活動していることがいい夢なのかそれともそうではない何かなのかということを思案するにちかであるが、美琴が待っているスタジオへ向かっていたところスタッフから美琴がすぐ下のところにいると知らされる。二人の物理的な位置関係からアイドルとしてはにちかが思っていた状況と反対になっていることに気づき、そのうえでにちか自身も上にいること自体に慣れて始めてしまっていた。
エレベーターの上昇や階段の高低差をこれでもかと用いて、字面通りではない形で『ノー・カラット』後の SHHis の関係性を描くコミュです。
今となっては SHHis 実装初期のコミュになりますが、階段自体がにちかの W.I.N.G. のプロローグでにちかが駆け上がるシーンもあったりと、序盤のコミュではにちかを描写する上で階段が重要な機能を果たしています。
先述した翼のついた靴と合わせて、階段は単純にアイドルとしてステップアップしていくにちかという側面だけではなく、SHHis としての美琴の位置関係としてもにちかのソロ曲に影響してくるのかもしれません。
↓ 後編（楽曲ジャンル予想）はこちら ↓
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