シャニマス「5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空」は『祭』を行おうとしているのか
はじめに
この記事はコメティックに関連した想像について、正直最初陰謀論でしょと思っていた想像が割と証拠をそろえられてしまったのでまとめたものです。
前回の雑な連想ゲームは炭酸水ラボ代表に綺麗に膨らませてまとめていただいたのでそちらもごらんください。
月曜朝の通勤列車での思考の展開
くそアチ~月曜の朝に憂鬱な気分で電車に揺られないためにもコメティック周りの連想をしていました。
そういや 5.5th ライブに出るんだよな~とライブ情報を振り返っていて、開催日(10/21~22)の近くでライブタイトルの星にちなむような秋の天体イベントないかな~と調べていたところ……
掘り甲斐ありそ~~~~~~と思ったので深掘り開始です。
オリオン座流星群(そもそも「流星群」)とは
そもそも流星群、あるいは流れ星ってなんなの?って話なんですけど、流れ星は宇宙空間ですんごい速さで動いている塵が地球の大気に入り、高温になってチリが気化すると同時に大気や気化したチリの成分が光を放つ現象なんですね。いわゆる「大気圏突入でゴオォォオォッってなるやつ」の一つです。
たぶんはんぺんも大気圏に突入するときに生じるエネルギーで燃え尽きると思うのですが、宇宙を飛ぶ塵もだいたいというかほとんどは光を出しながら燃え尽きて消滅してしまいます。かろうじて残ったやつはそのまま宇宙に戻ったり、地球に着地したものは「隕石」と呼ばれるわけですね。
そんな流れ星が群発して現れるのが流星群になります。光と同じ速さで広がるような広い宇宙ですから偶然別のところから来た複数の塵が同時に流れ星になるというのは、それこそ天文学的な確率でしか生じません。
しかし、ポケモンの技になるぐらいには流星群という概念はポピュラーです。ということは何か同一の原理のもとに複数回似たような現象が起こると考えるのが自然です。
その原理については国立天文台のショートバージョンの解説動画がよくまとまっているのでこちらをご覧ください。
要約すると流星群とは以下のような現象と言えるでしょう。
そんな流星群の一例として、ハレー彗星を塵の出どころ(母天体)としてもつのがオリオン座流星群です。
ハレー彗星出身なのになんでオリオン座?となるのですが、これはオリオン座の方角から流星群が出てくるように見えることを由来としています。
さきほどの説明の通り、固定された彗星軌道と地球の公転軌道が重なるのは1年で同じ時期になるので、毎年同じ時期に見られるわけですね。それに加えて、横切る際の位置関係も同様なので、地球から彗星軌道の先に見える星座の向きも毎回同じになるので、星座の名前をどの彗星軌道と衝突するかを同定するのに使えるのです。
まあ、そんなこんなで同じ時期に見える流星群なのですが、オリオン座流星群の極大の(一番地球と彗星軌道が近づいてたくさん流星群が見える)日が毎年 10 月 21, 22 日付近になります。
(やっと戻ってきた)
今年は本当に一番近い時間帯は 22 日の朝になりますが、やはり見頃のピークとしては 5.5th ライブの DAY1, DAY2 それぞれの夜になるでしょう。
5.5thライブのロゴを見てみると
流れ星たくさんだね~~~~~~~~
天体ベントとアイドルのライブ、しかもコメティックの初出演ライブをぶつけてくるのって、もうなにかそういった『祭』というかもはや『儀式』のような何かなのでは……?
イベントスケジュール的に 5.5th を掲げる場合にはまあ確かにこのタイミングでもいいんですが、リリース日が2018年4月24日なので少しでも準備に余裕を持たせたかった場合には次週開催でもよしとされるでしょう。
(ここでは先に次週の予約が埋まっていなかったと仮定して)でも、このオリオン座流星群の極大日にやってこんな流れ星たくさんのビジュアル出してくるのはシャニマスくんのことだから何か理由があってやってるんじゃないかと変な信頼を捨てきれないわけです。
5.5th は「コメティック生誕の儀」としての位置づけは想像以上に重くありそうですね。
「無自覚アプリオリ」の歌詞と流れ星
さらに先述した通り、5.5th ライブはコメティックの初出演のライブです。コメティック自体が comet(彗星) + -ik (-ik は中世英語で今の -ic と同じ位置づけ接尾語)なわけですから、状況証拠として話が繋がっていってしまいます。
これを含め、先に今回の記事の結論的な位置づけの提案を提示すると、
コメティックとは彗星そのものではなく、彗星から放出されて大気圏に突入し光を放つ流星群(かつて彗星っぽかったもの)なのではないでしょうか
というものになります。
この論考を裏付けるためにも、現在 PV で公開されている範囲で「無自覚アプリオリ」の歌詞を振り返ってみましょう。
後に公開される歌詞と違うところがあると思いますが許してくれますか。(許せないこともあると思います)
コペルニクスの地動説が大方固まってきた後の話にはなりますが、彗星の観測事実により天動説の土台となる「天球」と呼ばれる概念の一部がティコ・ブラーエにより否定されます。これをきっかけにティコ・ブラーエは(弟子であるヨハネス・ケプラーに引き継がれる形で)地動説を裏付ける力学の体系を確立させたのでした。
ここは宇宙空間から大気圏への突入ともとらえられるでしょう(もちろん大気圏ぎりぎりにほとんど酸素はありませんが)
大気圏に突入して燃え尽きる間近の流れ星も、人間にとっては夢を見させてくれる存在です。
流れ星にとってはもう星ですらないのに理想を託されて願いを叶えろと言われる立場ですよね。
彗星から振り落とされて軌道上をただただ回ることしかできない塵たちが流星群の元の正体です。
流れ星も願い(話)を聞くだけだったらまぁできなくはない。(叶えるとは言っていない)
もはや星でもない塵たちが群れを成してできたのが流星群。
願いを叶えてあげられるような高尚な存在ではないけれど、そう祈り願われるのでそのように振舞い通すコメティックというアイドル像のことかもしれません。
1つの星らしく自分自身の軌道を持つこともできないし、彗星軌道から出ることもできないし、しかも大気圏に突入してしまってもう消える運命の流れ星たち。
彗星軌道を振り回された上に人からは願いを叶えてくれた、または叶えてくれなかったという形で消費される流れ星。
母天体にこそ名前はあるが、流れ星一つ一つには隕石になるでもしないと名前すら付けられないことがほとんど。
勝手に人たちが当然のように流れ星は願いを叶えてくれるものと思い込んでいることに対する呆れのようにも感じられます。
ということで、現時点で公開されている範囲では、「無自覚アプリオリ」の歌詞は流星群の境遇について流星群側の立場で思いをつづったものになっていると言えるでしょう。
なので、コメティックは彗星ではなく、かつては彗星から放出された塵で大気圏に突入することで燃え尽きながら周りの大気と光り輝く流星群だと考えることもできるのではないでしょうか?
おわりに
冒頭にも少し触れましたが暑いですね。本当に。
体調には気を付けてください。
この論考もまあ都市伝説というか陰謀論的なところも少なからずあると思うので、信じるか信じないかはあなた次第、ということで。
それでは~。
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