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猫-Part1-

うちに猫がやってきた。
何か動物を飼いたいと思ってずっと考えていた。
魚は一匹だけ数年前から飼っている。元は沢山いたのだが、日本へ帰国している間に、自動の餌やり機がうまく起動しておらず、家に帰ってきた時には、ほぼほぼ全滅状態だった。その中から強く生き延びた一匹が今も大きな水槽で優雅に泳いでいる。

私は子供の頃に犬を飼っていた経緯もあり、自分は犬派だと思い込んでいた。
ところがある時、友人宅を訪ねた時に、大人しい猫が目を細めて行儀良く友人の腕の中に収まっていた。
それを見て自分でも驚くほど猫に興味が湧いた。
それから、猫について色々調べたりしていくうちに、レスキューされた猫を家族としてお迎えする保護猫団体が存在する事を知った。

ホームページを閲覧してみると、家族を待っている猫達が写真とプロフィールと共にリストアップされていた。
そこには、猫の特徴や、性格、予防接種の履歴、特別なケアが必要かなどなどが詳しく書かれていた。
うちの家族に合いそうな特徴の猫を選んで、引き取りたい旨のメールを送った。
その時までは、簡単に受け入れが出来るものだと思っていた。

帰ってきたメールには、申し込み用紙とともに猫を迎えるにあたっての意識調査表が添付されていた。
内容を一部抜粋すると、
経済的理由で猫を飼えなくなったらどうしますか?
もし引っ越す事になった時にどうしますか?など。
もう捨てられる事がない様に願う動物を愛する団体ならではのものだなと思った。
よく考えて丁寧に気持ちを記入して送り返した。
ところが、返ってきた返事は、Noだった。
うちの家族構成と、猫の性格が合わないだろと言う理由からだった。
かなり吟味して選んだ猫だったので、会ってから決めさせてくれないかと申し出たが、結果はだめだった。

猫-Part2-へ続く。







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