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治療や生活のことを相談できる窓口

窓口はいろいろありますが、私が相談したところは3つ。

・がん相談支援センター
・看護師さんに相談する(看護相談)
・COML(ささえあい医療人権センターCOML [コムル] )の電話相談

どちらにも的確なアドバイスをもらい、安心につながりました。
順に紹介しますね。

がん相談支援センター
(ふりかえり日記   #12 #13 #14 より)

全国の一定の病院に設置されている相談窓口。その病院に通ってなくても、誰でも無料で相談できる機関です。私の通っている大学病院には窓口があったので、そこに行きました。

相談した内容は
・手術に不安がある
(術中検査という方法そのものが怖い、リンパ節を取るかもしれないのが不安)
・治療の全体像(おもにスケジュール)が見渡せないことのモヤモヤ
・ドクターとのコミュニケーションをどう取ったらいいのかが分からない
といったことでした。

でも、相談前は、聞きたいことをノートにまとめようとしても、このように整理はできていなかったです。「なんか、こわいんです...」とか「気持ちがモヤモヤするんです...」のような感じでした。

「気持ちが...」なんて曖昧なコトを相談していいんだろうか?と思いましたが、サイトを見てみると「相談できる例」の中に「気持ちが落ち込んでいてつらい」「思いを聞いてもらいたい」という項目もありました。治療や療養生活についてだけでなく、がん周りのことなら多方面のことでも大丈夫そうだな、と思い「それなら、話を聞いてもらうだけでも」と相談しました。

私の相談にのってくれたのはソーシャルワーカーの方でした。時間は30分くらい。話をしながら、自然と問題点が整理され、その解決策が見つかるような流れでした。必要な情報(病気の情報、お金に関することなど)についても資料をくれて、それとともに教えてくれます。

看護相談
(ふりかえり日記   #16  より)

これは、すべての病院にあるシステムかどうか分かりませんが...
がん相談支援センターでの相談時「主治医からの情報以外に、看護師による看護相談で情報をもらうこともできますよ」と、教えてもらいました。それが「看護相談」で、この大学病院では看護師さんに一対一で気になることを相談できるシステムがありました。(時間は30分くらいで要予約)
「それはぜひ!」とお願いすると、ソーシャルワーカーさんが次の診察日と同じ日に予約を取ってくれました。

看護相談では「がんじゃないほうの卵巣を取るか取らないかを迷ってるけど、どうする人が多い?」と聞いたり、手術後の生活のアドバイスをもらったり(ネットスーパーを今から使って慣れておくといいですよ!など)しました。あと、女性特有のがんの場合は、治療後の性生活についての疑問なども(私はしなかったけど)この機会ならとても聞きやすいだろうな、と思います。

看護師さんは何かと力になってくれると思います。
病院によってこういうシステムが無い場合、いきなり看護師さんをつかまえて「あの...」と切り出すのは勇気がいるし、タイミングも難しいですよね。その時は看護師さんに相談の時間を取ってもらえるかを受付に聞いてみたりしてもいいのかな?と思います。

この看護相談で「今後も困ったことがあれば、私に聞いてくださいね」と、担当してくれた看護師さんに言ってもらえたことも、その後の大きな安心につながりました。
主治医以外にも、支援センターのソーシャルワーカーさんも看護師さんも、私の味方なんだな、この病院にたくさん味方が居てくれるんだな、と思えることが本当に心強かったです。

COMLの電話相談

転院しようかどうしようか?と迷っていた時に相談しました。

COMLを知ったのは、たまたま聞いていたラジオで、このセンターの代表である山口育子さんのお話を聞いたことから。すごく印象に残るお話だったんです。

「転院したほうがいいのかな...?」と悩んだときに「そうだ!」と思い出し、電話相談しました。
(この顛末は「ふりかえり日記」ではまだ書いてません。治療がすべて終わってからのことなので、まだ先のこと...こちら、まとめメモに先にざっくり書きます)

相談にのってくれたのは40〜50代くらい?の女性。とても親身になってじっくり話を聞いてくれました。話をするなかで、ハッとさせられたのが「女性の大事な体なんですから。どうぞ、お気持ちのままに(決めるのがいちばん良いです)。」というアドバイス。この一言が「本当にそうだな!」と腑に落ち、落ち着いて自分の気持ちと向き合って判断することができました。(で、いろいろ迷ったけど、転院しました。)


このように、私はどの相談窓口にも、とてもとても助けてもらいました。
ただ、相談相手も人なので、多少は相性の良し悪しもあるとは思います。私は幸運にも相性の良い人に恵まれたのかもしれません。
でも、こういっちゃなんですけど...「タダ」だし(いや、スミマセン、本当にありがとうございます)もし、悩んで出口が見つけにくい状態だったら「ちょっと話を聞いてもらおうかな」くらいの気持ちでドアを叩いて良いと思います。
がん治療の場では、求めれば、それに応えてくれる人や場所がたくさんあるのだと、治療をしながら実感しました。

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