リンクスの断片ハイスクールギャンビット 転校生リンクス 4
80「じゃあリンクスは俺の後輩に」 僕は鏡に映る自分の姿を穴が空くほど見つめていた。鏡には小柄の、だけど筋肉の塊としか言いようがない少年が映っている。丸い顔には醜い傷跡が浮かび上がっていて、お世辞にも美男子じゃない。それに淡いグリーンの瞳は虚空を見つめているように虚ろで、なんだか怖い。わかっている…これが僕の姿だ。
だけどいつもの姿と大きく違うところがある。今日の僕は古ぼけたポンチョ姿じゃないのだ。もちろんコンバットショーツとブーツだけの、剣奴の姿でもない。鏡の中の僕は黒い