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文部科学省へ要望書を提出しました

2022.8.9

文部科学省と参議院議員さんとのレクに同席し、生徒指導提要の素案に対する要望書を提出しました。

生徒指導提要の素案では、「不適切な指導」という文言を目次に追加していただき、不適切な指導が不登校や自殺のきっかけになる場合もあることを、過去事例(福井池田町の自殺事案)を踏まえて記載していただきました。

より一層安全な生徒指導をしていただくために、今回、3回目の要望を行いました。
要望したことは大きく2つです。

1、 生徒指導の手順のフロー図を復活させること
現行の生徒指導提要(平成22年3月)第6章 P159(ウェブ版 P171)図表 6II-1-1
2、不適切な指導になってしまう要素の具体例を盛り込むこと

1、 生徒指導の手順のフロー図を復活させること
現行の生徒指導提要に載っている手順のフロー図が、今回の改訂案では削除されています。
生徒指導の進め方を図式等で分かりやすく解説されることは、生徒指導を冷静に進め、適切な教育を児童生徒に届けるために大変重要な役割を果たします。適切な手順を踏んで行われる指導 であれば、自殺するほど追い詰められることはないはずです。

2、不適切な指導になってしまう要素の具体例を盛り込むこと
不適切指導による不登校や自殺事案では、教員が不適切と自覚せずに行っているという重大な課題があります。
不適切指導の具体例を記載することで、日常の指導に潜む危険に気づき、 不適切な指導の予防につながることが考えられます。

不適切指導の具体例
1 児童生徒の言い分を聞かず、事実確認が不十分なまま思い込みで指導する
 2 組織的対応をせず、一人の教員の判断で指導する
3 他の児童生徒の面前や、密室等の圧迫感のある場所で指導する
4 大声で怒鳴る、ものを叩く投げる等の威圧的、感情的な言動で叱責する
5 過去の指導内容まで引き合いに出してあれもこれもと指導する
6 なだめ役を作らず複数人で威圧的な指導をする
7 指導後に教室に一人にする、一人で帰らせる
8 児童生徒に連帯責任を負わせる

生徒指導提要改訂まであと少しですが、少しでも現場の生徒指導が
安心安全なものになることを願っています。


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