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作詩について②(連想する)


では今回も引き続き、歌詞についての記事を進めていきます。

先にこの作詩と作詞の定義について再確認しておきますが、ここでは楽曲のメロディーに当てはめるように作られたものを「作詞」、楽曲に縛られずに書き進めたものを「作詩」と、切り分けしています。

いきなり歌にはめ込んでいくのでなく、まずは自由に筆をとることから始めようという意図です。

前回は、最初のテーマやメッセージ、それらを誰に向けるのかを思いつくままに書き進めてみようという話でしたね。

今回はそれらのイメージをより具現化し、膨らませるためにどうするかをお話しますが、あくまでここのレッスンのおすすめ方法であり、やり方は自由で、人それぞれの方法があることが大前提です。
最終的には自分なりの書き方を見つけることが大切です。


ではまず、例えばテーマが「出会い」だとしましょう。
どこで、いつ、何との出会いなのかを考え、そこから連想を広げていきましょう。
先にそうやってワードをたくさん出して、段々イメージを固めていくのがおすすめです。

例えば分かりやすく、描く季節はだとしたら、春といえば、ありきたりなのは、色で言えばピンクや白、明るい色が似合いそうですね。
それは学生時代なのか、幼少期なのか、背景には都会の中なのか、海や電車があるのか。
もし学生時代ならば、それらを示すには学生服学校のチャイムなど、ワードとして出てきますね。

そこは寂しい風景なのか、にぎやかなのか、それらは最初に決めたテーマと、その度合いによるわけですね。

例えば「花びらが散ってゆく」といえば、少しネガティブな要素が入りそうですが、「花びらが舞い上がる」といえば、それよりもポジディブな要素が入れられるかもしれません。

あるいはその他の言葉の組み合わせで、またそれらのニュアンスは変えていくことができますが、そちらはまた次回にしましょう。

まずは、以上のように、箇条書き形式でいいので、テーマから一歩ずつ踏み込んでいき、とにかくたくさん連想ワードを出していきましょう。上記だけでもこれだけ言葉は出てくるわけですので。

そうしてある程度出揃えば、この時点で曲の方向性は何となく見えてくるはずです。

では次回はまだメロディーにはめるのでなく、もう少し言葉遊びというか、同じ言葉でも、色んな組み合わせ方次第でニュアンスを変えてゆけるという、そんな話をしたいと思います。

今回はこのあたりで。



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