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陰陽五行説とは②

私が絵を描くのに使っている陰陽五行説の基本的な理論を説明します。

前回は、五行説について書きました。

陰陽論

今回は、陰陽論について書きます。

対立するもの

陰陽説では、物事は「陰」と「陽」の反対の要素で成り立っているとされてます。

例えば、「昼と夜」。
昼が「陽」、夜が「陰」です。

男女は、男性が「陽」女性が「陰」
父母、上下、左右、親子、天地、柔剛、寒暖、正誤、善悪、裏表など、沢山の反対のものが存在します。

私たちは、一つのものを理解する時に、もう反対の存在があるからそれを認識しやすくなっています。

例えば、「寒い」があるから、その反対の「暖かい」が分かるし、
目の前の紙の「表」をめくると、「裏」が出てきます。

反対の属性は、一つのセットです。ニコイチです。
一つの属性があるから、反対側の属性が理解できるのです。

例えば、お腹が減った状態があるから、お腹がいっぱいの状態が体感できます。
どちらか一方の状態しかなかったら、お腹の減り具合や食欲など、何も感じられないかもしれません。
24時間ずっと明るかったら、その状態しかないので、「昼」と「夜」の概念は生まれてないと思われます。

変化するもの

対立する要素は、対立するだけでなく、関係が変化していきます。

面白いものが、1つの属性が極まると、反対に属性に傾きます。

昼はずっと昼の状態でありつづけることは不可能で、だんだん夜になります。
夜も同じく、時間が来ると空が白くなり、昼になります。
季節には夏があって、冬があります。

「どん底まで落ちると、後は上がるだけ」と言われるのも、マイナスが極まって、反対の属性にいく現象です。

太極図

太極図

陰陽を表す太極図です。
陰と陽が入り混じってます。
「陰」が大きくなっている部分の中心に「陽」が、「陽」が大きくなっている部分の中心に「陰」が生まれています。

太極図は立体にもなっていて、野球ボールの皮の継ぎ目と同じ位置で陰と陽が入れ替わってます。
立体形だと中心の小さい「陰」と「陽」の部分が、中で通路になって繋がっています。

これは、一つの属性が極まると、反対の属性に行くということが表現されています。

正気と邪気

陰と陽は反対の要素です。

プラスとマイナス、0と1の違いと同じようなものです。
陰も陽も、両方の要素が大事でどちらかが正解ではないです。

よく「陰が良くない、陽が正しい。」と聞きますが、それは誤解です。
正気と邪気の間違えです。
陽の中に正気・邪気があり、陰の中にも正気・邪気があります。
良くないものは、陽邪の気と陰邪の気です。
気功では、良いエネルギー(正気)を体に入れて、悪いエネルギー(邪気)を取り除きます。

太陽と月

陰と陽は月と太陽

陽のエネルギーは、太陽。
陰のエネルギーは、月に例えられます。

陽は、熱くて現実的に実現させるエネルギー
陰は、冷たい、見えない静かなエネルギーです。

ずっとしゃべったり、声が大きい、社交的で、あちこち動きまわるのが、陽の強い人。
家にいるのが好き、大人しくて無口。一人で過ごすのが好きな人が、陰の強い人の特徴です。

陰陽説をふまえて、中庸を目指す。

中庸とは、陰と陽のバランスの取れた真ん中の状態です。
東洋医学では、バランスが取れた状態が理想です。
ニュートラルな状態のことです。

でも、例えば体は、遺伝、本人の体質や性格、生活習慣、住んでいる場所の気候などにより、そこに持っていくのは大変です。

ポジティブな状態が良いとされてますが、「喜」の感情に行きすぎるのもバランスが崩れてます。
ポジティブになるとよいのは、ネガティブに偏り過ぎている人のみです。

まとめ

・陰陽は反対の属性。
・どちらが、良い悪いではない。
・固定の関係でなはく、変化し続ける。
・陰陽説を踏まえて、バランスの取れた状態を目指す。

私は、このような理論を使って、描いてます。
五行説を使えば細かく見れますし、陰陽の方が強力なエネルギーを入れることができます。(⌒∇⌒)


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