幸せの感度

今朝魚と一緒に小さな封筒に三千円入っていた。

娘の誕生日に何か好きなものを買ってあげてというもの。

私はこの封筒をみて驚いた。
ありがとうとプリントされた封筒の上に
小さく
「いつも」
と書いてあったからだ

私の知っている限り
母はこういう気の利いたことはしない
でももしかしたら
今まで私は
こういう小さな母の配慮に気づかなかったのかもしれない

「いつも」
という言葉が浮かんで見えて
私はしばらくぼんやりと
その封筒を眺めていた

「いつも」という言葉を口に含んみる
きゅーーっとなって
涙が止まらなかった
ありがたいなぁと思った
そんな一言に
こんなに幸せを感じられるようになったんだなぁと
そんな自分がうれしくもあった

これまでずっと生きづらさを感じてきた私は
せっせ、せっせと自分の内面と向き合ってきた
お金を出して占い、カウンセリング、コーチング色々受けて・・・
何にも変わってないように思って
途方に暮れることもあったけど
コツコツと逃げずに向き合ってきた

自分の心の本音が現れる
いつか誰かに受けとめてほしかった願い
現れるたびに自分が
その本音を自分で受け取って寄り添ってきた

最近自分が自分に誓ったのが

「私が幸せになる責任を私が負う」

ということ。
さも、普通な感じがする言葉だけど
私はその幸せを誰かに色んなものに依存しようとしていたし
自分は幸せになるべき人間ではない
という重荷をずっと背負ってきた
それも好んで

そして、いつでも消えてもいいとすら思っていた

だから当たり前のようなことだけど
私にはすごく難しいことでもあった。

でも決めたのだ

「私が幸せになる責任を私が負う」

それから、徐々に変化が起こっている
大きな変化ではないのだけど
この「いつも」という一言もその一つだ

この封筒は私に向けたものか
娘に向けたものかわからない
でも
そんなのはどちらでもいい

わたしは
「いつも」ありがとう
という言葉を受け取れるようになったのだなぁって思った

幸せになりたいと
色々がんばってきたけど
自分がその頃思い描いていた
幸せとは
ちょっと違うんだけど

なんて日々は美しくて切なくて儚くて感動的なのだろう

日常は何も変わってなくて
変わったのは
受け取る私のシアワセノ感度なんだ

これから少しずつ
そう思えるまでに歩んだプロセスを描き残そうと思っている
自分のために
きっと読んでくれるだろうあの人を思い浮かべながら

今日はそんな素敵な誕生日だった。
新たな１年のスタートです