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【エンタメ】やっぱり、歌舞伎が好き

こんばんは!
急に雨に降られて、疲労困ぱい。え、雨降るって天気予報で言ってた?!

そんなこんなで。急きょ行ってまいりました。名古屋・御園座。

ポスター、テンション上がる!

陽春花形歌舞伎・夜の部。

歌舞伎と出会ってしまった

現在の仕事柄、演劇には親しみがあります。

弊社で歌舞伎に関わることもあると知り、東京での入社手続きにくっつけて。初めて観に行った、歌舞伎座。

今は亡き、坂田藤十郎さんのお初……美しかったな。
リニューアル丸一年後の興行でした。

さほど詳しいわけではないけれど、興味を持って観に行くようになりました。一見難しそうに見えるけど、現代の演劇やテレビドラマと同じ。
にっくき相手の敵討ちや、恋愛のもつれなどなど。数百年経った現代で観ても「わかる」作品が多いんです。
イヤホンガイドを借りて観れば、その場面の解説や背景も聞けて、より理解が深まります。

わたしはいつもレンタル必須。

お着物でいらっしゃる方も多いけど、TシャツにジーンズでもOK。肩肘張らずに観られるのが、歌舞伎のいいところ。

今日の御園座の床。
ほら、普通にジーンズとスニーカー😂

地元で観られる良さ

最後に歌舞伎を観たのは、世の中が流行病で一変する直前・2020年のことでした。
母と一緒に新幹線に乗って、大阪へ。

松竹座のたたずまいも、レトロさがあって良い。
愛之助さんの道成寺、早替わりすごかったなぁ。

母と一緒に、大阪の街を楽しんだ思い出。それ以来、なかなか機会が合わずでした。

今回たまたま、推しグループ(かつ、推しさん)のお知らせを目にしたことが、御園座へ出向いたきっかけでした。

自分の好きなものと好きなものがコラボ?!
それはもう、びっくりで。その後、推しグループさんのラジオに、勘九郎さん・七之助さんが生出演されたということもあり。
これはもう、観に行かなければ!という思いで、なんとか時間を捻出したのでした。(推しさんと話すネタにもなるもんね……)

夜の部・感想など(ネタバレなし)

夜の部の演目は「怪談乳房榎《かいだんちぶさのえのき》」。
「中村勘九郎早替りにて相勤め申し候」。つまり、勘九郎さんの3役早替わりがあります。

絵師菱川重信には、妻お関と赤ん坊の真与太郎がいます。偶然、お関の窮地を救った浪人磯貝浪江は、一目ぼれをしてしまい、重信に弟子入りをします。そして重信が南蔵院本堂の天井画の龍を描くために留守をした間に、お関を我が物にしてしまいます。

 そんな折、浪江の旧悪を知るうわばみ三次が金の無心に訪れてきます。仕方なく三次に金を渡した浪江は、下男正助を仲間に引き入れ、ついに重信を殺害します。

 一方、南蔵院では重信が霊となって現れ、画を完成させると、忽然と姿を消して皆を驚かせるのでした。悪業を隠してお関と夫婦になった浪江は、今度は正助に真与太郎を亡き者とするように命じ…。

歌舞伎総合サイト「歌舞伎美人」より
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/813

絵師・重信に仕えていた下男(身の回りの世話をする人)・正助が、悪人・浪江にそそのかされ、主人である重信を殺してしまう。しかも、浪江は主人の奥さんであるお関に横恋慕して、無理やり奪ってしまった。
主人の無念を晴らすため、正助が浪江の敵討ちをする話、というのがざっくりしたあらすじ。落語が元になった、怪談話です(けど、あんまり怖くない)。
勘九郎さんは絵師・重信と下男・正助、そして、浪江の悪事を知るチンピラ(という表現でいいのか?)・うわばみ三次の3役を、早替わりで演じられています。
早替わりとは聞いていたものの、どれほど早いんだろうと思っていたら……

体感ほぼ秒でした。

ぱっと舞台装置の後ろに隠れたと思ったら、次の瞬間には、もう別の役になっている。
「え、今何が起こった?」っていうレベルで早いです。これを江戸時代からやってきたのかと思うと、びっくりします。
なんなら、勘九郎さんが演じる2役が同時に舞台上にいる、ということもありました。どっちが本物かなって、オペラグラスで覗きながら見ていても、全然分かりませんでした。すごい。

他にも、盆舞台(円形の回る舞台)を活かした場面転換に、本物の水を使った滝の演出(舞台転換中に、中村鶴松さんが「1回あたり1トンの水を使っている」と解説してくださっていました)。
また「歌舞伎といえば」舞台上・花道で見得を切る=睨みを効かせてポーズを決める様子も、かっこ良かった!
今回のお話は割と分かりやすいお話なので、初心者の方でもおすすめです(って、先に書いたラジオで勘九郎さん・七之助さんがお話しされていました)。

非日常のエンターテイメントが、舞台上に詰まっていた。

今回は水を使った演出がありました。このお話を、江戸時代においては、夏に上演していたそうです。
エアコンも扇風機もない時代。このお芝居を観に行くことで、当時の人たちは、夏の暑さをしのいでいたのかもしれません。
今と同じように、こんな非日常を楽しんでいたのかな。

言葉遣いや文化は、現代とはちょっと異なるかもしれないけど。普段と違ったものを求める気持ちは、きっと今も昔も変わらないはず。
歌舞伎、思っているよりハードルは高くないので、良かったら一度観てみて欲しいなって思います。

非日常への入口、実にテンションが高まる。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。できれば昼の部も、観に行きたいな。

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