「非戦」への思い


ずっと戦争や平和に対する思いを表現したいと思っていた。
これまでは、抱えていた思いをノートや人の目に映らない場所でこっそりとしたためていたのだけど、実際に行動に移すための方法が思いつかずにいた。いつしか「思っているだけじゃダメだ!」と周囲の人に思いを吐露するようになって、その中である人に「あなたは書く人だよ」と言われたことがずっと頭に残っている。


突然だけれど、わたしは作家の半藤一利さんを敬愛している。
「昭和天皇独白録」で半藤さんの存在を知り、あの有名な映画「日本のいちばん長い日」の著者だと知って驚いた記憶がある。(独白録を手に取ったきっかけは思い出せないけれど、我ながら認知の順番がおかしいと思う。笑)

どうしても重く、難しいイメージのある歴史、昭和の時代を若い人にも分かりやすく、かつ愉快に解説している「昭和史」はわたしのバイブルだ。

半藤さんは既に亡くなっていて今はもうこの世にはいないけれど、彼の平和への強い思いを、微力でも次の世代につないでいきたいと思っている。

平和を希求する方法として「書く」以外にも方法はたくさんあると思うし、もちろんその可能性はこれからも探っていきたい。

「読む」ことは大好きなんだけれど、「書く」ことには全く慣れていない。
なにせ夏休みの宿題で出される読書感想文くらいしか書いたことのない「ド」がつくほどの素人なので、noteの他にもThreadsを使ってまずは短い文章から、とにかく「書く」ことを習慣づけている最中だ。(どうか温かい目で見守ってほしい…!)

これまでもアウトプットの大事さはわかっていたつもりだけれど、人さまの目に触れてもいいと思える文章を書くことって想像より難しいことだな…と実感している。でもそれと同時に「その時抱いていた感情をふりかえることができる」「自分の生きた証が形に残る」ってなんて素晴らしいことだろう、とも思っている。
わたしは先人たちの残した言葉に救われてきた人間だから、自分も同じような形で社会に関わりたい、貢献したい、と思っている。人に良い営業を与えられるようなレベルにいつ辿り着けるかはわからないけれど、やりたいことは口にしないと始まらないから。


いつか、わたしの書く文章が、「歴史、戦争を、繰り返してはいけない」と改めて感じる、なにか行動に移そうと思うきっかけになればうれしい。歴史っておもしろいな、勉強してみようかな、と思ってもらえたらうれしい。

恥ずかしながら頭がいいわけではないけれど、そんな人間にこそできることがあると信じて、考えることをとめないで生きていこうと思います。


最後に、劇作家の井上ひさしさんの言葉で、半藤さんが本を執筆する際の心得にしていたという言葉を引用。この言葉が、ずっとわたしにも深く刺さっている。

むずかしいことをやさしく、
やさしいことはふかく、
ふかいことをゆかいに、
ゆかいなことをまじめに書くこと

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